9万台のガソリンフリー




ホンダのスーパーカブ(以後「カブ」)。
長きにわたり同社の看板バイクで、その形が立体商標登録される(→コラム「遠く及ばなかったヤマハとスズキの類似品」)ほど
身近な存在のひとつです。



その多数のカブの中で最もよく目にするのは郵便局のものではないですかね?
むしろ、郵便の顔ですよ。全国どこの郵便配達もカブがメインですもん。

郵便事業が国の管轄にあった時代は車両選定にも入札があっただろうに、
それでもほぼカブ1車種に限られていたのは、他の追随をものともしない盤石の性能があるからでしょうね。

そして、今もなおホンダ最大のお得意様ですよね、たぶん。
9万台も所有しているんですから。
1企業の社有車として、これだけの台数を抱えている企業は他にあるまい(笑)。




そんな両者が、新たな覚書を交わしたとのニュースが流れてきました。

郵便配達のバイクを順次EVに置き換えようというのです。







カブ自体の特徴として燃費の良さが挙げられますけど、
街中での配達ではゴーストップの多さから燃費があまりよくない事実があります。
そこで、EV仕様にすることで省エネに貢献し、年々厳しくなる排気ガス規制と永遠に無縁となる…


まさに、Win−Winの関係になれるわけです。


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カブのエンジン音は特徴的ですので、家の前でその音が近づいてくると、
「あ、郵便屋さんが来たな」って僕はすぐ分かります。

いずれは音もなくスーッと家の前にバイクが来、郵便物をポストに入れる音だけが響くようになるのでしょうか。



記事引用:毎日新聞 2017年3月24日付朝刊