漆黒のサイドカー



このコラムはビンボー人のひがみにあふれています。


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昨年(2019年)5月1日に天皇陛下が代替わりしました。


その時の僕は病院に軟禁されていましたので、

TVやネットでお祭り騒ぎになっていたことも他人事でしたし、
その日を特別に旗日にしたためにGWが10連休になったことも、元号が変わったことも、
(一部)世間が今年2度目のお正月気分になっていたことも何も感じられませんでした。

覚えているのは、大抵アッサリした内容の病院食が、その日はカレーが出て小躍りしたことくらいです orz




で、その年の11月10日に新しい天皇のお披露目パレードが、京都から遠く離れた東京で行われました。
そのときの一糸乱れぬ車列のゴージャスさは各種メディアや、沿道に行った人のSNS等でご覧になられたと思います。

ここではロイターの写真を借用します(笑)。画質落としたから許して〜。







天皇皇后両陛下が乗った、菊の御紋のナンバープレートがついた車(写真中央)は、
トヨタのセンチュリーを改造したオープンカーで、お値段8000万円



かつて、平成に変わったときのお披露目パレードで現在の上皇・上皇后両陛下が乗ったロールスロイスは
たった2回でオシャカになった(→コラム「ご使用2回で4000万円」)のを反省して、
センチュリーは、もう少し頻繁に使うようです。

非常に高い買い物なんやし、モトは取ってください。もしくはトヨタが中古車として買い取りなさい(笑)。




それよりも僕が目をつけたのは、周囲を警護する漆黒のサイドカーです。
週刊文春より借用しました。こちらも画質を落としてますのでご容赦。





これは、ホンダの高級クルーザーバイク・ゴールドウィング(1800cc)をサイドカーに改造したものです。
この手のバイクはサイドカー(俗に「舟」といいます)をつけるとカッコイイんですよね〜。



お気づきかもしれませんが、
車両によって舟の位置が左側だったり右側だったりして統一感がありません。

そうなっているのにはワケがあり、歩道に近い側を警護するためなんですって。
つまり、この6台は、走行する位置が定められているのです。自由に走れないとは、なんとつまらん。




舟に乗った警官は、ただ座っているだけのラクな仕事やな〜とずっと思っていましたが、
そうではない、と。
まぁ、どう見ても座っているだけにしか見えませんが(笑)。



舟には、歩道から物を投げ込まれたり、飛び道具を使われたとき用のタマ除けマントを装備しています。
効果のほどを知りたかったので、どなたか実演して欲しかったです(笑)。



そして、サイドカーについて最もビックリしたのは、この記事でした。







6台の合計金額と思ったら、単価?!

ホンマに1台3530万円?!

僕の住んでる地域なら、そこそこの家が1軒買えますよ?!!
それを下々の者達は35年ローンなどで買って毎月支払いに苦しんでるんですよ。



いくら専用設計といっても、
ゴールドウィングのサイドカーは、車両本体+舟+改造費の総額で5〜600万円くらいなのに、
いったいどこにそれだけの費用が…。

実は塗装ではなくて総漆塗り…ではないですよね?(笑)



それも、こんなことをいちいち閣議で認めなきゃならないなんて…。
「どっかの島国の宰相のKY配偶者は私人」と同レベルの決定ですよそれでは(笑)。
こりゃ、ボラれてるな(笑)。



このサイドカー、後に天皇陛下が京都市街に来た際にもセットで来て走っていたそうですわ。
今までそんなことしてなかっただけに、皇宮警察も見せびらかしたくなったんですかねぇ(笑)。

ちなみに、センチュリーも各地に「出張」して展示するそうです。走らさへんのかい。




記事引用:朝日新聞 2019年11月27日付朝刊