ボスホス
前回、アメリカ・デトロイトのモーターショーで冗談みたいなバイクが出品されて、話題を呼んだことを記述しました。
まったく、世の中には、突拍子も無いことを思いつく人がいるもんだと呆れることがあります。
ま、それが、結果的に大ヒットとなったりすることだってあるんですから、侮れません。
常識の一本道をちょっと逸れてみるのも、大事なわけですね。
↑…どっかで聞いたことあるフレーズやけど、気にしない、気にしない。
で、その常識を覆す 市販されているバイクを紹介します。
コレです→
パッと見たところ、フツーのアメリカンバイクだと思うでしょ?
そこが甘いんだな。
名前は「ボスホス(BossHoss)」といいます。
この文章のタイトルを読んだだけでピンと来た方は、結構なマニアですねぇ(笑)。
主な仕様を見て驚け!
エンジン…シボレー製OHV・5730cc シボレー製OHV・8200cc |
この時点で、すでに何かが間違っていますが、…続けます。
最高出力……355馬力/5250rpm(5730cc) 502馬力/5200rpm(8200cc) 最大トルク…55.8kg-m/3500rpm(5730cc) |
市販の車輌では、対抗馬がいません(笑)。
乾燥重量……495kg 599kg |
コカしたら、絶対一人では起こせない(苦笑)。
ミッション…前進2速、ニュートラル、後進1速 |
バックギアは必要やね。これを押すのは至難の業そうや。
前進ギアも、以前は1速だけしかなかったそうです。それでも、最高速200km/hオーバーだったというので、尋常ではありません。
燃費……9.6km/L 4.0km/L |
高速…12.0km/L 6.0km/L |
5730ccの方は、結構頑張るね。
燃料タンク……32L |
…ウチのワゴンRよりタンクでかいし(-_-;)
それでも、8200ccの方の航続距離は、たったの128km…。
タイヤ……超ワイドタイプの2輪用に変更し、これによりコーナリング時のバンク角も確保され、 通常のバイクに限りなく近い走行性能となっている |
とあります。
では、以前はどんなタイヤを履いていたんや?
実は4輪用のタイヤを履いていたそうです。バイクなのに。
さらに、こんなバケモノが「二輪車」と言う理由で、
軽自動車税は年額6000円やし(乗用車の同排気量クラスなら、自動車税は10万円くらいするぞ!)、
高速はバイクの値段やし…って、それ、反則反則〜!!
カタログには、「ボス・ホスはバイクに対するあなたの既成観念を打ち砕く、
まさに、キング・オブ・モーターサイクルである」と書かれていますが、
常識の一本道を思いっきり離れていって、帰ってこられなくなってますがな……。
アメリカのようなスケールのでかい、広大な土地を貫く一直線の道路をドドドドドッて走るなら、それでもいいでしょうけど、
日本の道路は間違いなく走れない(笑)。
ワインディングを軽快に…その前に事故るわ(笑)。
それを日本で売ろうとするのだから、ちょっと無理がありません?
ま、日本の高速道路がアウトバーンそこのけなら、一度は乗ってみる勇気も湧くでしょうけど、法定速度100km/hでは物足りないやろね。
で、肝心の値段は幾らなの? ↓のHPには価格が書いてなかったんやけど…。
参考:ボス・ホスサイクルジャパン(http://www.bosshoss.co.jp)
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東京モーターサイクルショーでボスホスのトライクが出展されていましたのでお目にかけます。
でっかいわ〜。
2016年現在ではエンジンは6200ccのみのようです。ミッションが4速ATとは進化しましたね(笑)。