クルマを買うための試練




古くさい僕は、中国の交通事情というと、
今でも自転車やバイクが幅を利かしているってイメージ(コラム→「36億人大移動の原動力」)なんですが、
富裕層は普通に車を持つようになっているんですね。



わざわざ日本にまで来てあらゆるものを「爆買い」し、日本経済を潤してくれている人たちもいるわけですし。
持ってる人は持ってるし、持ってない人は持ってない、と。


そんな中国では、車を購入するためには大きなハードルがあるのをご存知でしょうか。



それは、車より先にナンバープレート(以後「ナンバー」)を手に入れる必要がある、ということ。



僕たちの感覚で言うと、車を購入してそれを登録するためにナンバーを取得する…はずなんですが、
中国の場合、大都市圏では交通渋滞が酷いため、
車の購入制限をする目的で、ナンバーの払い出し枚数に制限がかかっている
んです。




たとえば、北京では2011年からナンバーの抽選制が行われています。
毎月1回の抽選あたり、払い出し枚数2万枚に対して申込数が100万件くらいいて、当選確率は2%
宝くじより当たらないと評判です orz




上海では1994年からナンバーの競売制(オークション)が行われています。
毎月9000枚のナンバーの払い出しが行われ、平均落札価格は6万元(75万円くらい)だそうです。
場合によっては100万円以上になることもあるようで、肝心の車のメンツがありません(笑)。

投機的目的や転売抑制のため、取得後3年以内の譲渡は原則不可。
(中国のことなので、抜け穴をかいくぐってさらに高額で転売してそうやけど(笑))




無事に車を購入できたとしても、前述のとおり大気汚染対策のために
「ナンバーの末尾の数字が偶数の車だけ走れる日」「奇数の車だけ走れる日」なんてものもありますけど、
それでも渋滞は酷いので、国内の都市部で自由にドライブなんて夢のまた夢なんやろうなぁ。



それから、ナンバーは盗られんように
車に乗らないときはナンバーを取り外して金庫にでも隠しといたほうがいいんじゃないの?(笑)




参考資料:江津市ウェブサイト http://www.city.gotsu.lg.jp/7538.html