エンジンルームを乗っ取ったEV




その車を見かけたのは、消防の出初式で、でした。


平安神宮前の二条通で行われる京都市の消防出初式
下駄用の真っ赤に塗られた原付スクーターから、こういう時しか活躍の機会がなさそうな大型はしご車まで(→コラム「働かない車」)、
各種消防車両が二条通を行進するさまは一見の価値がありますね。



その中で、クラシックカーと思しき消防車も行進してたんです。
場内アナウンスで、とても古い車両であり、今回修復して初めて参加しましたと紹介されていたのは ハッキリと覚えています。







検索して知りましたが、1927(昭和2)年式のシボレー製消防車だそうで。100年も前やん。



この手の修復で最も手がかかるのはエンジンでしょう。
費用もさることながら、こんな古い車両のエンジンをオーバーホールとか出来る人いるのん?
それに、運転も、今の車のようにパワステとか無いやろうし、クラッチも重そう!



…と思っていたら、アナウンスには続きがありました。



「修復にあたり、電気自動車(EV)に改造し走行可能となりました」




マジ?

そうなんです。この車、クラシックカーの皮をまとったEVだったのです。

こういう改造車を「コンバートEV」と言うそうで。


記事でも読んでもらいましょうかね。






クラシックカーなどをそのまま修理するよりは、
思い切ってパワーユニットを丸ごと換装するのが車を維持する近道…というか、流行りのようで。



でも、そういう車たちは独特のエンジン音も魅力の一つだと思うんですよね〜。
かすかな「ヒューン」というモーター音だけで走ってると勘狂いそう(笑)。



貴方の車のエンジンがオシャカになったら、EV化してでも走らせたい?
それだけの魅力ありますか?




記事・画像引用:

京都新聞:2022年1月13日付夕刊

橋本商会:CSRのページ https://h-rent.com/csr/

東京電力ホールディングス:EV DAYS https://evdays.tepco.co.jp/entry/2022/01/20/custom1