「デイライト運動」に物申す!!



最近、運送業のトラックや、タクシー、バスなどが、
昼間ヘッドライトを点けて(昼間点灯)走ってる
のをよく見かけるようになりました。

「デイライト運動」と呼ばれているものです。

僕の職場のトラックも、今月(2003年10月)から「デイライト」に参加しています。



そもそも昼間点灯のきっかけは、1980年代にさかのぼります。
当時はバイクブームが沸き起こっていて、バイクの台数が非常に多く、バイク事故も多発していました。
それで、交通社会において目立たない「バイクを目立たせるため」に、
昼間でもヘッドライトを点けて走ろうと自主的に行ったものが端を発していると聞きます。

今では「常点」と呼ばれています。以前にも書いていますので、読み返してみてください。

我が家にある3台のバイク、
僕の「2相棒」、母親のLEAD、弟のDio、共にヘッドライトスイッチはありません。点きっぱなしです。


常にライトが点いていることで、自分の存在を他車に「認知されている」安心感もあります。

昼間車に乗っていて、ミラーに光が当たると「お、バイクが後ろにいるな、近づいてきてるな」と警戒するでしょう?
僕はそれに何度も助けられ、事故を未然に防げた経験があります。
バイクの「常点」さまさまです。


ところで、4輪の「デイライト」により、事故が減ったという報告もあります。

でも、僕には疑問が消えません。
「本当に、『デイライト』のメリットはあるのか?」と。

「デイライト」してる車を観察して思ったのは、
目立たせるために「デイライト」をしているといいながらも、点けてるのは図体の大きいトラックやバスなどが大半です。

わざわざヘッドライトをつけなくても最初から目立ってるではないですか?


「4輪まで『デイライト』すると、バイクが目立たなくなる」の反論に、ある自動車評論家はこう答えました。

「バイクと車ではヘッドライトの光軸の高さが違う上に、
曲がるとき、バイクは“バンク(バイクを傾けること)させる”し、車はハンドルを切る。
↑のように、バイクと車では動きも違うから、バイクが目立たなくなることは無い」

と。


この評論家に ひとこと言わせてもらう。

あんた、バイクに乗ったこと、無いやろ。
ヘッドライトを見るのは、歩行者や車だけじゃないんやで。


バイク乗ってる人だって、ヘッドライトを見てることを忘れてやいませんか??
バイクのバックミラーを通すと、「デイライト」の光がどう見えるか、知ってますか??



昨日の夕方、仕事帰りに「2相棒」と走っていてわかったのです。


「2相棒」のバックミラーに、3つの光が映りました。
単純に「お、後ろにバイクが3台走ってるな」と思いました。

ところが、それはバスと、その横をすり抜けしようとしている原チャのヘッドライトだったのです。
バスのヘッドライトと原チャのヘッドライトが、似たような形状で、それも「ツライチ」に並んでいたので勘違いしたのです。


バックミラーに映ったバスのヘッドライトは明るく、ハレーションを起こしてしまっていたため、
車体まで確認できなかったのです。

そのときに、「ああ、『デイライト』は失敗してるな」と感じました。
これが、もっとたくさんの車が「デイライト」する様になったら、もっと勘違いを起こして、
結果、事故につながるのではと考えてしまいます。


それなら、夕暮れどきや、太陽を背にして走ってるとき(=対向車は逆光)こそ点灯すべきではないのでしょうか?

日が暮れてきたときに、車がスモールランプを点けてますが、そんな中途半端なことを止めてヘッドライトを点灯させるほうが、賢明だと思います。

いかがなもんでしょうか。