迅速な解氷作業




冬のよく冷えた、身も心も凍りそうな寒〜〜い早朝。


さて出勤するかと車に乗り込もうとしたそのとき。



あーッ!フロントガラスがバリバリに凍ってるー!!! orz



よくあることです。


急いでエンジンをかけ、温度設定を暖房にし、





デフロスター(曇り止め)を全開にして氷が解けるのを待ちますが、
それの時間のかかること!


そりゃそうです。車の暖房はエンジンの熱を利用しているので、
エンジンが冷え切った状態からの始動、「コールドスタート」からではなかなか暖まりません

しかも、急いでいるときに限って窓がビッシリと凍結していたら、
氷が解けるまで窓から顔を出して運転したろうかい!って気にもなりますよ。しませんが。




そんなときの解氷の定番手段といえば、ぬるま湯でしょう。

が、我が家のように離れたところに駐車場がある場合、わざわざそこまでお湯を持っていくのも面倒くさいですし、
中途半端な湯量では、冷え切った窓により湯が再凍結することもあります。

それならばと熱いお湯をかけたら、急激な温度変化により窓にヒビが入ったり、最悪の場合は割れることもあります。



そこで登場するのがコチラ。








解氷剤です。

車を運転するようになって20年近いですが、今期、生まれて初めて使いました(笑)。


なんか信じられなかったんですよ。こんなスプレー剤でホンマに融けるのか…胡散臭くて。
でも、過日、JAFの広報誌「JAFmate」に、フロントガラスの最速解氷手段はどれだ?!みたいな記事が載っていまして、
それには解氷剤が最も手軽ですぐに融けると書かれてましたので、騙されたと思って購入してみたんです。398円と安かったですし。



そして、その日が来ました。フロントガラスがバリバリに凍結した朝が。


おそるおそる解氷剤を窓に吹き付けます。

するとどうでしょう。あれだけカチコチに凍っていた窓の氷が瞬時に融けるではないですか!!
すぐに視界良好!行ってきま〜す♪とハッピーになれました♪♪

いままでデフロスターで数分間も待ちぼうけを食らっていたのがアホくさくなりましたよ。




それにしても、手品みたいに鮮やかに融けるとは、どういう仕組みなんやろう。

缶の裏側を見ると、
主成分に





エタノール

と書かれています。


ん?アルコール?それ以外に特別なものは全然入ってません。

それなら、もしかすると 市販のエタノールでもOKってことなんやろうか?
試してみる価値はあるかも。


そこで、一般的な消毒用アルコール(エタノール濃度80%)を凍ったフロントガラスに吹き付けてみました。

すると、解氷剤と同様に瞬時に氷がとけ、クリアな視界があらわれました。

これは、どうしてなんでしょう。エタノールに何か特別な作用があるのか…?




実は、タネも仕掛けも無く、両者の凍り始める温度、
つまり、凝固点の違いを利用しているだけなのです。



水は0℃で凍りますが、エタノール溶液(濃度80%)は、マイナス89℃以下で凝固(凍結)し、それ以上では液体で存在できます。
そのため、氷にエタノールを吹き付けるとそこがエタノール溶液となり、気温はマイナス89℃よりは高いので凝固せず、
瞬時に液体になる
…という訳なんです。

僕たちは時としてつい高度な技術を用いようとしますが、これは化学の基礎的な原理で解決できる、良い例だと思います。


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エタノールは、他にもトイレの消臭(濃度20%程度)や台所回りの油汚れの掃除(濃度70%以上推奨)、
夏場の冷涼スプレー(濃度20〜30%+ハッカ油数滴)にも応用でき、しかも無害です。

一家に一本エタノール、いかがでしょうか(笑)。


(注)
・フロントガラスに使用する場合、ワイパーのゴムを傷めることがありますので、エタノールを拭き取るなどしてください。
・エタノールはプラスチック容器を溶かしますので、100均の物は使わず、アルコール耐性のあるボトルで保管してください。