正式名称は「環状交差点」




かつて、交差点の新しい形として、
道を十字型などにのように交差させず ドーナツ型とし、時計回りに回ることで、
信号を使わず交通の流れを制御したり、衝突事故を防止
したりできる
新たな手法を紹介したことがあります。(→コラム「虎バター回廊」)



これは「ラウンドアバウト」と呼ばれるもので、ロータリー式交差点の発展形として
現在注目されています。



2010(平成22)年に日本で初めて長野県飯田市に設置され、全国で徐々に数を増やしています。
ただ、ドーナツ状に道路を作るためには どうしても大きな面積が必要となるため、
どこにでも作れるわけではないのが難点。



しかし、これにはそんなこと以前に大きな問題がありました。



通行方法に法的なルールが無い。
名称も各地でバラバラ。

そうやったん? (;・∀・)



僕は、飯田市の例より以前の 2004(平成16)年に、
当時勤めていた職場の近所に、既に「ラウンドアバウト」状のドーナツ型交差点があった
ことから、
通行方法は自然と身についていましたが、それはローカルルールでしかなかったのです。




そこで、このたび2014(平成26)年9月1日より、
ラウンドアバウトの通行方法ならびに正式名称が決定されました。



いつものように新聞記事を載せておきます。






記事をすっ飛ばして読んだズボラな方のために (-_-x) もう一度書いておくと
要点は3つ。



・ラウンドアバウトの正式名称は「環状交差点」
・ドーナツ内は
時計回りで左端を徐行で通行
・ドーナツ内を通行する車両が常に優先



要するに、今までに存在していたローカルルールがそのまま適用されることになったわけです。


↓「虎バター回廊」で紹介した長野県飯田市のラウンドアバウトは、道交法改定後、このように変わりました。


  

一旦停止が無くなり、ゆずれに変わりました(笑)。


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ちなみに、環状交差点の元祖は兵庫県豊岡市にあるコチラです。



  








なかなか大きな交差点ですので、写真をつないで何とか1枚にしてみました。




案内標識もお日様みたいな形になってまして、この写真を撮ったときは
「なんやこりゃ、ギャグみたいな道路やがな〜」と笑ってた記憶があります。








「寿ロータリー」という名称を持つコチラ、なんと大正時代に既に存在していたというのです!!

遠い未来に来るだろう車社会を見据えていたのでしょうか。


だとしたら、ものすごい先見の明ですよね。僕なんか明日と言う未来すら見えてないのに orz


あのとき馬鹿にしていた僕は大変恥ずかしいです…。




参考資料:

毎日新聞 2014年8月31日付朝刊

「六方たんぼのコウノトリ便り」(Oka Osamu様作)2014年8月4日付コラムより
http://blog.livedoor.jp/roppoutanbo/archives/10808330.html