よいこの(ちょっぴりアバウトな)エンジンオイル交換




※おことわり
当コラムに出てきます
「ドレンボルト」は、全て「オイルフィルター用のボルト」を指しています。
僕の無知によりご迷惑をおかけいたします。



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僕のHPにはバイクのメンテナンスについての内容が貧弱なことは自覚しています。

なぜなら、僕自身がメンテナンスを苦手としているからです orz
バイクの整備点検なんてほとんど全部バイク屋さんに丸投げしていますからね(笑)。



しかし、僕にだって出来ることがあります。



それがエンジンオイル(以後は単に「オイル」と表記)の交換です。
オイルはエンジンをスムーズに動かすための潤滑剤。人間で言うなら血液みたいなもんです。
オイルを交換せず使い続けるとオイルがドロドロになり、潤滑が立ち行かなくなるとエンジンが焼きついてオシャカになります。



かつて原チャ等で主流だった2ストロークエンジンは、オイルを継ぎ足すだけでOKでしたので楽チンでした
(→コラム「2サイクルエンジンvs4サイクルエンジン、サシで勝負!」)
が、現在、ほぼ全てのバイクで採用されている4ストロークエンジンは定期的なオイル交換が必要なのです。



オイル交換自体はバイク屋さんでもすぐにやってもらえますが、
やることと言えば、


【1】古いオイルを抜く
【2】新しいオイルを注ぐ



この2つだけです。僕でもやろうと思えば出来るやないか。



そんなわけで、我が家のシグナスXのオイル交換を見本に、詳しい手順を解説してみようかな〜と思います。

知ってる方は以降の文章を読む必要はありませんので、ここをクリックすると「おしながき」へお戻りいただけます(笑)。




初心者の方と、おヒマな方は続きをどうぞ♪



準備するものはこちら。



・エンジンオイル4ストロークエンジンのバイク用のもの、1リットル。1380円(税別))
・汚れたオイルの処理箱(248円(税別))
・メガネレンチもしくはソケットレンチ(シグナスの場合は17mmのもの)


この3点があればとりあえず作業は出来ますが、快適に作業を行うために以下の物も用意しました。

・バーツクリーナー(298円くらい)
・耐油ゴム手袋(今回使用したのは、ショーワ製「ビニローブ」350円くらい)
・ウエス
・鉄パイプ


すべてホームセンターで揃えられます。



鉄パイプって何に使うねん。これからひと気のない河原で決闘でもするんかえ?とお思いのみなさん、
まぁ落ち着いて落ち着いて。ドウドウ( ´Д`)σ)Д`)



【1】古いオイルを抜きます

オイルは柔らかいほうが抜きやすいですので、エンジンを数分間暖気もしくは、近所を軽く走って暖めてやりましょう。


バイクを下から覗き込むと、エンジンの下部に少し大きめのネジが見えます。



これをドレンボルトといい、これを外してオイルを抜きます。

(…と長年思っていたんですが、ご指摘がありまして、
これは
ドレンボルトではなく、オイルフィルター用のボルトだそうで、ドレンは別にあります。
今まで知りませんでした。以下全て同様)




ドレンボルトの下に開封したオイル処理箱を置きます。
オイル処理箱の中には細かい繊維くずのようなものが入っていて、これにオイルを染みこませることで
「燃やせるごみ」として処理できる優れものです。



メガネレンチ(ソケットレンチ)をあてがい、ドレンボルトを外します。
普通、ネジは反時計回りに回すと緩みます。



ドレンボルトも同様ですが、
シグナスの場合、ボルトが上下が逆になっていますので回す方向も逆になる点に注意。


しかし、ボルトが固くて回らない…!


そこで登場するのが鉄パイプ
レンチに差し込み長さを稼ぐことで、小さな力でボルトが回るというワケ♪



ちなみにこのパイプは古い自転車の空気入れの筒(笑)。決して決闘用ではありません■━⊂( ・∀・) 彡 ガッ☆`Д´)ノ


レンチで回すのは、緩む瞬間だけ。緩んだら後は手でくるくる回します。
このときに不意にボルトが外れて熱いオイルが手にかかると火傷しますのでゴム手袋をしておくと安心です。



ドレンボルトが外れてオイルが出てきました。





で、こちらがオイルを染みこませた後の処理箱の中身。
箱からちょっとオイルがこぼれて道路を汚してしまいました orz
こういうことにならないよう、新聞紙を敷いておくといいでしょう。




おや、ドレンボルトのほかに見慣れないパーツがありますね。
これがシグナスのオイルフィルターです。


車や大きな排気量のバイクだと、スイートコーンの缶詰のような形のオイルフィルターを装着し
オイルを常にろ過してますが、
小排気量のバイクにはそういうものがなく、この網で大きなゴミをキャッチするだけです。
なので、オイルは金属粉などでドッロドロですよ。


これらとオイルで汚れたところをパーツクリーナーを吹きかけて洗浄し、ウエスで拭きとっておきましょう。
間違っても水で洗わないように。
水と油は混じりませんから、エンジン内に水が入ってしまうと故障の原因になりますよ〜。




【2】新しいオイルを注ぎます

その前に、オイルフィルターを装着。ドレンボルトの上にこのような形にして戻します。



ボルトを締めるときもやっぱり手で。
手でこれ以上回らないって所まで回してから、
最後の一締めだけレンチでキュッと回し
ます。今度は鉄パイプは不要です(笑)。
力いっぱい締めちゃうとネジが折れてしまう恐れがありますからね。トルクレンチを使って規定トルクで締めると更に良し。



オイル注入口のキャップを外し、オイルを注ぎます。これは分かりやすいところにあります。





必要なオイル量はキャップもしくはエンジン周辺に記載(刻印)されています。



今回は900mlですが、面倒くさいですので1リットル缶のオイルを全部入れてしまいます。
お店のスタッフがそんなアバウトなことをしたらクレーム事案になりますが、個人でやるなら…まぁいいでしょう(笑)。



注入できたら、一度キャップをし、エンジンをかけてほんの少し暖気します。
それからキャップを再び外します。



キャップにはオイルレベルゲージが付いています。
そこに付いたオイルをウエスで拭きとってから注入口に差し込むことで、オイルの量がわかります。



レベルゲージにオイルが付けば適量です。写真の場合、ちょっと多いですけど、一応OKにしときます。
レベルゲージが無い場合は、オイル量の点検窓がありますので、そこで確認してください。



確認できたらキャップを戻して完了。
念のためドレンボルトからオイルの滲みや漏れがないか確認してくださいね。




どうです、簡単でしょ。鈍くさい僕でも15分もあれば出来ます。
自分で作業するのって、案外楽しいものですし、勉強にもなります。
ま、バイク乗りを20年もやっててオイル交換ごときで「勉強」といってる僕は初心者丸出しですね(汗)。



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僕の腕の加減により、メンテナンス編シリーズ化の予定はありませんのでご了承くださいませ (∀`*ゞ)エヘヘ