ETC≒バイク
注:このコラムは、一部を除き掲載当時の内容のままです。 現在では、ETCの仕組みの変更とハイウェイカード廃止のため、時流にそぐわない内容になっていることをご了承ください。 |
前項目の「料金所攻略法」の続きと思ってよんでくださいね。
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さて、バイクで料金所を快適に通過出来る方法は伝授しました…が、これで一件落着でもありません。
バイクと車には、料金所における大きな溝がまだあります。
高速の場合に限った話ですが…。
車はETCでノンストップで料金所を通過出来ますが、
バイク乗りは、基本的にETCの恩恵にあやかれません。
国が推進するシステムなのに、です。
いや、国が勝手に作ったシステムと言ったほうがいいのかな?
ETCの車載機がバイクの振動や、雨などに耐えられないからなのと、
2台以上のバイクが併走してETCレーンに入った場合、料金の計算が正しく出来ないから
などがあげられます。
それって、別名「欠陥商品」ってヤツですか?(笑)
※↑に書いた内容は掲載当時のものであり、2006年11月よりバイクでのETCが利用できるようになります。
欠陥商品のクセにサービスは充実していて、
「ETC前払い割引」なら、通行料金として50000円を前払いすると、58000円分乗れる特典がありました。
2004年2月29日をもって使用が中止になった、50000円で58000円分使えるハイウェイカード(以下、ハイカ)の代わりに当たります。
※↑のサービスも道路公団が民営化した途端にサービスを中止し、
高速の利用距離により最高で50000円分利用で8000円のプレミアがつく
「マイレージサービス」(有効期限2年)という、セコいものに変更しました。
高速を走るバイクにとって、高額ハイカは非常に便利かつ有用なものでしたので、
僕もお金があるときに買い、その恩恵にあやかっていました。
頼みの綱だったそれが廃止になったのは、表向きには偽造ハイカが大量に流通したからと説明されています。
でも、実際にはETCを普及させるためだったと、言われてますよね。
他にも、ETC車だけ都市高速の深夜割引などのエサをばら撒いて、優遇してます。
バイク乗りには、当然何の優遇措置もありません。
さらに、阪神高速と首都高速はETCを付けていないと走れなくするとかホザいてるじゃない。
どこのだれが言ってるかは、ここには書きませんけど(笑)。
そんなことをするなら、ETC車載機をタダにせんかい!
まぁ、僕一人が叫んでも仕方がないか。
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えーと、バイクでかつての50000円ハイカと同じ恩恵を受ける技はあります。
車にETCにつけてる場合に限られますが、、
ETCカードを車載機から抜き、料金所で通行券とETCカードを使って支払うと、
ETCを使ったのと同じ割引は適用されます。(当然、ETCレーンは走れません)
まぁ、そんな方は少ないでしょうね…。
最後に流通していたハイカは、10000円で10500円分使えるのが最高額でした。
たった5%のプレミア…。しかも、バイクの高速料金は、普通車の8掛け(=20%割引)、軽四と同じです。
ちょっと前までは、バイクの高速での法定速度は80km/hだったんですよ。現在では100km/hですが…。
これだけでも差別待遇なのに、
ETCをつけた車でマイレージサービス(旧・ETC前払い割引)を適用すると、
最大16%のプレミアがついてきます。
たとえば、普通車の通常料金が10000円の区間を走った場合、 ETC普通車なら、 事実上8620円 (10000×{50000÷58000}) ハイカのバイクは、事実上7620円 (10000×{10000÷10500}×0.8) といったところです。 たったの1000円、10%の差しかありません。 燃費の差でもっと稼げるやろ、って? 甘い甘い。 バイクは高速では最高で2人しか乗れないんですよ。 それに対して車なら…。 …バイクで高速に乗るのがいかに不経済かわかるでしょう。 |
そこで、ETCにあやかれないバイクのために
JR西日本の「ICOCA」や、JR東日本の「suica」のICカード式自動改札機を代表する
「タッチアンドゴー」式の料金払いを実験しているみたいです。
が、全登録車両7000万台のうち、高速を走れる125cc超のバイクはわずか318万台。(2004年)
そのために設備を作り変えるのはコストがかかりすぎるとかどうのこうの…で、あまり積極的ではないようです。
結局は、バイクはその程度の扱いなんですよ。
バイクなんか高速を走らなくてもいいとか思ってるんじゃないですか?
くそ〜。
おれなんか、NEXCO(旧・JH)にお金を大量に落としてやってるお得意様やぞー。もっとサービス良くしろおぉぉ〜!!
この文章は、僕、えいまるの被害者意識が強いのではないかと感じられるでしょうが、事実なので仕方ありません(笑)。