EV元年
コノ頃チマタニ流行ルモノ
地でじ
ぷりうす
あいふぉーん
来年(2011年)7月で終了する テレビのアナログ放送に代わる次世代放送、地上デジタル放送。
エコは地球のために。エコカー減税の波に乗って売れ放題のプリウス。
タッチパネルのK帯電話をスマートフォンと崇め奉る、現代の「黒船」、iPhone。
現在の三種の神器(?)、大はやりですよね。
とは言え、
地デジ放送は2003(平成15)年から始まってますし、
国内のスマートフォンは2005(平成17)年にウィルコムから第1弾が出ましたし、
初代プリウスなんて1997(平成9)年に「21世紀に間に合いました」とかセールスコピー流してましたもんね。
こうやってみると、3つとも世の中に出てから何年も経っているので、僕にとってはいまさら感が否めないわけですが、
ニホン人、流行というとすぐに飛びつきますので、あっち見てもこっち見ても同じような光景が。
別にそれがアカンというわけではないですけど、僕は流行と言うものが好きになれません。
まぁ僕の主張はいいとして、三種の神器の中から、HPの趣旨に近いクルマについて話を進めてみましょうか。
------
最近ではハイブリッドカーも各メーカーから発売されるようになり、生活に普通に溶け込んでいますので、
流行…というのはどうかなぁと思います。
ハイブリッドカーも結局のところ、ガソリンや軽油といった化石燃料を燃やさないと走れないので、
現時点では次世代自動車への繋ぎ役といったところでしょう。
その次世代自動車が次々と登場してきました。
それは化石燃料を全く使わないクルマ、電気自動車(以後「EV(Electric Vehicle)」です。
今まででも電気自動車はありましたが、試作品的な側面があり、値段もべらぼうに高くて
ほとんどが企業等へのリース品でした。
価格が高止まりしていた原因はバッテリーでして、
EVの値段=バッテリーの値段といっても過言ではなかったんですよね。
それが、今年ついに市販され、僕たち一般庶民の手に届くところにまでやってきました。
つまり、バッテリーが大容量化かつ安価で提供できるまでに性能が進歩したということです。
ハイテク万歳ですよ(笑)。
前フリが長くなりましたが、ここいらでEVの紹介をしましょう。
ご覧に入れますのは三菱自動車の「iMiEV(アイミーブ)」です。
簡単に言えば、
「i(アイ)」という同社の軽四からエンジンを取っ払って、
代わりに大容量バッテリーとモーターを組み込んだ代物。
EVには、スバルの軽四「プラグインステラ」や
まさしく今日(2010(平成22)年12月3日)発表されたEV初の小型車、日産「リーフ」もありますけど、そこは僕の地元である京都を立てて三菱で(笑)。
↑写真左がiMiEV、右がリーフです。
EVの最大の問題であった充電作業を家庭用電源で行えるようにしたのは大きいです。
ちなみにフル充電にかかる時間はAC200Vなら7時間、AC100Vなら14時間でOKです。
夜寝てる間に充電が完了するなんて、なんと素晴らしいんでしょう!なお、急速充電なら30分で8割まで充電可能との事。
もう燃料切れを心配する必要ないですやん。
お値段は450万円と高級車に匹敵。
しかし、国からの補助金が100万円ほど(!)出ますので、実質的には300万円台半ばで買えるそうです(安)。
EVの最大の魅力は燃費(エネルギー効率)が非常に良いことですね。
エンジンで化石燃料を燃やすより、電気の力でモーターを回したほうが発生させたパワーを有効に使えるからです。
そういうわけで、新しい物好き&エコ好きな京都市役所ではアイミーブを何台か購入、
市民に無償で貸し出し、EVを体験してもらっています(2011年3月まで)。
僕も借りてドライブしてみたいなぁと思ったのですが、大人気で予約がなかなか取れないんですよねぇ。
すると、別ルートで、ほんのわずかな時間ですがアイミーブの体験乗車が出来る機会が舞い込んできました。
ただ、その後に個人的に嫌なイベントが引っ付いていたので、アメとムチ状態でしたが、EVの魅力に惹かれて行ってきました(笑)。
京都市内の某所の敷地内でアイミーブとご対面。 スカイブルーの車体に「Do You Kyoto?」と 京都からエコを!のキャッチコピーがでかでかと書かれている 恥ずかしい代物です。 ま、それはともかく乗らせていただきましょ。 電気で動くので、ガソリン車のようにセルモーターを回してエンジンスタート…ではありません。 メインスイッチをOFF→ONに回すだけで、 音もなく走る準備が整います。 体感的に何か変化が起こるわけではないですので、どうも変な気分です。 セレクターをDレンジに入れ、ブレーキからアクセルを離すと、 アイミーブはかすかなモーター音をさせながら するすると動き出しました。 すぐそばで立ち話をしている人たちがいましたが、 車が動き出しているのに気付いていません。 それくらい静かです。 |
|
EVといっても軽四やしなぁ。走りは大したことないんやろう。
と、おもむろにアクセルをベタ踏み。
すると、やっぱり音もなく猛加速をするやないか!かわいらしい車体に似つかわぬ強烈な勢いです。
ガソリン車では考えられないトルクの太さに、シートに体が押し付けられましたわ。これのどこが軽四やねん!
ハイブリッドカーを初めて運転したときも、その加速の良さに驚かされましたが、
アイミーブのそれはポルシェより速かったと思います。乗ったことありませんけど(笑)。
モーターはほとんど常に最大パワーを発生するので、
アクセルを踏み込んで回転数を上げないとパワーが出ないエンジンとはまるで感覚が違います。
なのでラフなアクセル操作は暴走を引き起こしそうですわ(怖)。
ほんのわずかな時間の試乗でしたが、率直な感想は
EV恐るべし。
の一言に尽きます。
ちなみにガソリン車に代わるEVですが、課題もあります。
1充電の最大航続距離が160km。
これでも以前よりは大分向上したのですが、フル充電でも琵琶湖一周はまだ無理。淡路島なら何とか一周できそう。
バッテリーの容量の問題もあり、まだまだ遠出をするのには難しいようです。
むしろガソリンエンジンだと燃費の悪くなるゴー・ストップが多い街中の走行や近場での買い物の足などであれば
モーターの良いエネルギー効率を十分に生かせそうです。
それから、エンジンから発生する熱で暖房を利かせている今の車に対して、
EVのモーターは発熱しませんので暖房使用時はわざわざヒーターで暖めてやらなくてはならず、
1充電の最大航続距離が半分の80kmまで落ち込む点。
冬場に燃費(電費)を稼ぐなら、バイク乗りばりにウィンタージャケットを着て防寒をし、車の暖房は使わないことですね(笑)。
真夏は各家庭やオフィス、商店などでエアコンをビシバシ使って電力不足が指摘されますが、
EVが普及した場合、クルマに回す電力は確保できるのかな?
EVの効果的な使い方の一つとして、
家の屋根でソーラー発電をし、家に停めたEVを蓄電池として活用することで
家と車の間で電力を共有できる仕組みを模索しているようです。
しかし、都市部を中心に駐車場を借りている人たちには こんなの不可能ですやん。
それ以上に借りてる駐車場ではコンセントからEVの充電も出来ひんし orz
そういうわけでまだまだ現実的でない車は諦めましょう。やっぱりバイクですよ。
なんといっても、「49のソコヂカラ」はバイクのHPなんですし。
ヤマハがEC−03という電動バイクを発売します。原付免許で乗れる仕様です。 以前「パッソル」などの同様の電動バイクを販売していましたが、 世に出す時期が早かったのかあまり売れずに消えてしまいました。 が、今のEVブームの波に乗ったら売れると判断したらしく、 市場に再び殴り込みをかけてきました。 コチラはAC100Vで6時間でフル充電でき、航続距離は43km。 価格も25万2000円とエンジン仕様の原チャと大して値段差がなく、 しかもEC−03は国からの補助金が最大2万円出ますので、買いですよ。 通勤用に僕が欲しいわ(笑)。 |
そんなこんなで、今年・2010(平成22)年はバイクも車も電気100%で動く乗り物が登場するなど「EV元年」だったそうです。
これを皮切りに、化石燃料からの脱却を図れるのか?その答えが分かる日はいつ来るのやら…。