取り外されなかったエンブレム
外車って、国産車に比べると精錬されていて高級ってイメージがありませんか。
近所でルノーのミニバンに乗っておられる方がいるんですけど、
ミニバンですら没個性の国産モデルと比べると、オシャレに見えちゃうんですよね。
ところで、われらが京都市で、新しい消防車が導入されたと小さな記事が載ってました。
コチラ、真正面で判りづらいですが、はしご車です。
たまたま消防署の車庫のシャッターが開いてまして、目の前で拝むことが出来ました。
はしごの先端につけられた大きなカゴが特徴で、定員が5名。
車いすもそのまま載せられるこの仕様は、東京消防庁に次いで2番目だとか。そこが自慢らしい。
京都市消防局の消防車は、車両前面の 自動車メーカーのエンブレムを取っ払って、
そこに雪の結晶のような「消防章」を取り付けるのがお約束のようです。
↑フロント部分のど真ん中にある日野自動車の「H」マークを取っ払って、代わにの消防章が…。
が、このはしご車には消防章がなく、エンブレムが燦然と輝いています。
スリーポインテッドスターが。
そう、この車両はベンツなんです。
そして、はしご(架装)部分はオーストリアのメーカーのものが。
ほとんどの消防車が国内のトラックメーカーのシャシーに国内の特装メーカーの架装なのに対して純然たる舶来品です。
どうやらそこも自慢したいらしいようで(笑)。
エンブレムを蔑ろにされている日野とかいすゞが知って、烈火のごとく怒って消防署に放火されても知らんで(苦笑)。
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えー、ベンツと言うと、ニホン人憧れの代表格の高級車で、僕たち庶民には新車はとても手が出ません。別にいらんけど(僻)。
ところが、このベンツには、驚きの事実が隠されていたのです。
金額だけで見ると凄いですが、以前紹介したコラムでは、はしご車が2億円となってましたもんね(→コラム「働かない車」)。
仕様の違いがあるにせよ、ほぼ4分の3の価格。
更に、ベンツと言うだけで愛称までつけてもらえるとは。名無しのゴンベ(死語)の国産車ピンチですやん。
いつの日か、消防署の車庫に並ぶ消防車が全部スリーポインテッドスターになったりして(笑)。
この調子で乗用車ももっと安くなりませんかねぇ。
記事引用:京都新聞 2022年10月13日付朝刊