原付の、原付による、原付のための道路




おことわり:このコラム内で言う「原付」とは、車両法で言う「原付1種・原付2種」のことを指しています。



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本州と四国は3本の道路で結ばれているのはご存知でしょうか。




東から、
神戸淡路鳴門自動車道(明石海峡大橋・鳴門海峡大橋)
瀬戸中央自動車道(瀬戸大橋)
西瀬戸自動車道(しまなみ海道)
が あります。




3つとも高速道路のため、本線上は車や125cc超のバイクしか通ることが出来ません。
それも通行料金がバカ高で、どのルートで本州〜四国を渡っても、現金払いだと片道で樋口一葉が消えていきます(涙)。
これでは気軽に渡れないです。



しかし、6つの島を7つの橋で飛び石のように渡っていく西瀬戸自動車道、
通称「しまなみ海道」だけは 原付/自転車(軽車両等)、
歩行者が渡れる専用道路が併設
されています。


それも、全線で軽車両等が片道最安510円
歩行者は無料!

原付を持っていて良かった!と感激の瞬間。
島に暮らす人々の生活道路でもあるので、
ゲタ的乗り物は格安で渡れるのです。




ちなみに下側のクーポンは、
期間限定で500円券が半額の250円で買える
キャンペーン時(2011年夏)のもの。



さて、しまなみ海道の橋は、海面の遥か上に架かっているため、
海面近くを走る一般道から橋を渡るためには、専用エレベーターで昇ったり…は、しません。



そんな便利なものを付けてくれるはずがなく、取り付け道路を自走(徒歩)で行きます。
最大高低差50mにも及ぶところがありますので、取り付け道路はトグロを巻いて距離を伸ばし、傾斜を緩やかにしてあります。
それでもママチャリだと立ち漕ぎしたくなるくらいの上り坂ですが…。




取り付け道路の入口には、誤って他の車両が進入しないよう標識が設置されています。
なんと、原付専用道路もあります。
以前「バイク締め出し道路」で取り上げたことがあるとおり、車社会においてバイクは煙たがられる存在のように思うのですが、
今回は正反対です。




バイクだけが走れる道。
たとえそれが取り付け道路だけであっても(橋上は原付・自転車・歩行者共用のところもアリ)、
原付のみであっても、これほど喜ばしいことがあるだろうか。




では、その入口を見てもらいましょう!!



(↑写真は、生口橋・因島側取り付け道路)




もういっちょ見てみよう!



(↑写真は、来島海峡大橋・大島側取り付け道路)



…おや?何かおかしくないか? この標識。





生口橋の写真を拡大してもう一度↓

原付 自転車・歩行者



何これ?(-_-;)
原付ルートのほうは通行止めの標識やん。こんな標識、道路工事のときくらいしか見かけへんど。




こんな補助標識がついたものものもありました→

(多々羅大橋・生口島側)
それに、自転車・歩行者専用は、これでいいんじゃないの?→

(来島海峡大橋・大島側)





そういや、

自動車専用 自転車専用 歩行者専用


の標識はあるのに、
「バイク専用」は無いな。


どうして無いのんや?どうして仲間はずれにするのんや?
作ればエエやないか。こんな風に→

(※僕の自作です)




作ってもニーズが無いかなぁ。
バイクだけ走れる道などアチコチにあったら好き勝手に走ってバイク事故が多発しそうやし…。
だから例外的に「通行止」から補助標識で「バイクだけ除外」にしてるのか…。
ヤヤコシイだけやんorz



ちなみに、原付と自転車・歩行者だけが通れる
取り付け道路入口の標識はこんなのです→

(多々羅大橋・生口島側)





ますますヤヤコシイ。
多々羅大橋の生口島側の取り付け道路は1300mもあり、橋を目の前にしてるのに余計に走らなくてはいけない…○| ̄|_
取り付け道路がいかに遠回りになってるか分かるでしょ。


もっと考えて道路整備して欲しかったけど、
取り付け道路をランニングするだけで、いい運動になりそうやね(笑)。