上手な運転とは何か



答え:

「速く運転することではなく、事故を起こさない運転のことである」


はい、この項目終わり。




文章を書くのが面倒くさいから、これでおしまいにしたいんですけど……
これではあまりに短すぎてヒンシュクを買うので、もう少しだけ文章を続けることにしますか〜。


-----------


↑の一文は、半年ほど前に受講した1泊2日の安全運転研修で、閉講時に教官が言われた言葉です。


ただ速く走ることだけなら、誰だって訓練すればある程度は上達しますよ。
けれども、それは上手いかどうかとは別問題です。



では、事故を起こさない運転をするにはどうすればいいのか?

簡単です。

事故になりそうな状況を的確に判断し、回避すればいいんです。


運転の大原則、認知・判断・操作が的確に出来るかどうかですね。
これが正しく出来るか出来ないかで運転のウデに差がつくことを、前述の研修でイヤというほど思い知らされた次第です。
頭で分かっていても、実践となると難しい。
でも、やらなきゃいけない。命は一つしか無いんやからね。

1upキノコを取ったら一回死んでも生き返れるとか、3−1の最後で無限に命が増やせるとか…そんなウマい話などあるわけないし(違)。

----------

ここでは京都府警が公表しているバイクの2大事故を検証してみましょうか。
逆に言えば、その2つに気をつければ危険度は下がるわけですね。


2つとも、僕、毎日のバイク通勤で常に遭遇するシチュエーションなんですけど…。


----------


1つめは、超メジャー。バイク乗りなら一度や二度や三度や四度や…(誰か止めてくれー!)出くわす名場面です。
右直事故、通称・サンキュー事故

バイクのあなたが、渋滞で停滞する車の左側をすり抜けしています。
あなたがその状況下で交差点を通過するとき、進行方向の車が対向の右折待ちの車にパッシングなどをして道を譲りました。
それに気づかず交差点に進入すると…右折車とドカン!となります。


僕も一度やりましたので、以後気をつけています。
では、どういう風にすれば回避できるのか…。

交差点に差し掛かった際はもちろんですが、
渋滞しているのに車間距離が不自然に開いている場所は、直前の車が道を譲り、対向車がその間を通り抜けて来る可能性が大です。
なので、そういう場所に差し掛かったら、はやる気持ちをおさえてブレーキをかけてみてください。


これだけでケガや死から回避できます。
とても簡単。


逆にバイクのあなたが右折する場合も要注意。
こんな例を2つ挙げておきます。↓

正解はそれぞれの問題画像をクリック(新しいウィンドウが開きます)


大型車の直後に入らないほうが安全という典型例です。
(それ以前に大型車の真後ろは死角なので入らないに越したことはありませんが)


----------


もう1つは、見通しの悪い交差点での出会い頭事故です。

やはり死角が生み出す危険な場所。
それを無警戒にノンストップで通過しようとすると、横から来てた車にドカーンと当たり
バイクのあなたはピューッと吹っ飛ばされてしまいます。1upキノコはもちろん、ザオリクやレイズも使えませんからね(しつこい)。


こういう場所では一旦停止の標識がなくても、減速なり停止なりして、左右の安全を確認してから走り出すとOKですね。
理想は、一旦停止して、まず車両の頭だけじわじわと交差点の中に入って再び一旦停止
ここで頭を左右に振って安全を確認。

それからおもむろに発進。



こういう風な、一見何も無さそうなところに潜む危険を「ヒヤリ・ハット」と言うんでしたっけ。


これら一連の認知・判断・操作が早く出来るようになると、決してスピードは速くなくてもスマートな運転になってきますよ。
そういう運転は傍から見てても落ち着いて見えますしね。

僕は発展途上中です。別名・臆病とも呼ぶものかも(涙)。