水冷&小排気量モデルの真の目的
【問】 就任から2週間しか経っていないのに世界中からヒンシュクを買っている人といえば誰でしょう。
【答】 アメリカのトランプ大統領。
“アメリカ・ファースト”(アメリカ第一主義)を掲げるトランプの最終目的は、きっと鎖国でしょうね(笑)。
新聞の風刺画ではこんな扱いですよ(笑)。
(c)毎日新聞
そんなトランプが大絶賛をしているバイクがあります。
アメリカ国産のバイク、ハーレー・ダビッドソンです。
(c)共同通信
ニュースによると、高級ハーレーを前にしたトランプは「アメリカの象徴だ」と上機嫌だったそうですが、
試乗を勧められても乗りませんでした。
曰く、「おいおい、私がバイクから転がり落ちるのを見たいのか?」と、おどけたそうで。
どうやらトランプはバイクに乗れないようです。なんや、カネ持ってエラそうにしている割には小物やな(笑)。
さて、ハーレーといえば、100年以上もその形にこだわり、
エンジンも、大排気量の空冷OHV・45度Vツインを貫いていました。(→コラム「パパサン」)
なので、バイクに興味の薄い方でも、ハーレーのイメージは出来るんじゃないでしょうか。
…という前提を踏まえたうえで、こちらのバイクをご覧ください。
2015年に発表された「新しい」ハーレーです。
でも、僕はこれを見た瞬間、すごい違和感を覚えました。ちっともハーレーっぽくないんですもん。
タンクのエンブレムが辛うじてハーレーと証明していますが、
エンブレムを引っぺがして、シャドウ(ホンダ)やバルカン(カワサキ)の新型なんです〜と
和製アメリカンだと言い張って騙せると思いますよ(笑)。
名前を「ストリート750」といいます。その名のとおり、排気量は750cc。
ハーレーといえば大排気量が自慢で、最も小排気量なモデルでも883ccでしたし、
昨今の大排気量モデルだと1900ccにも達している中で、750ccを作るとは…。
そして、最大の違和感はエンジンにあります。
↓エンジン外観にOHV特有のプッシュロッドがありません。そう、このエンジンはOHVではないからです。
更に、空冷でもありません。
信じられないことに、水冷SOHC・60度Vツインエンジンなんです。
ハーレーのポリシーがどこにも無いやん。新しすぎますよ。(笑)。
ハーレーにラジエターをつけてしまうなんて、技術者が豆腐の角で頭をぶつけたのかと思いましたわ。
真のハーレーファンならストリート750は邪道でしょうし、実際、道で走っているところを見たことがありません。
もしかしたら和製アメリカンと見間違って気付いてないだけかもしれませんが(笑)。
どうやらストリート750の日本上陸の真の目的はこれなのでは、と。
なんということでしょう!ハーレーに色々なランプやセーフティバーを取り付けて教習車仕様に…。
何もかも投げ捨ててしまったのですか、ハーレーは…。
って、こんなに車高が低くてハンドルが高いバイクで、スラロームやクランクをスムーズに曲がる自信はないわ〜。
記事引用:
毎日新聞 2017年2月4日付朝刊
共同通信 2017年2月3日付配信記事