上り坂優先は過去の話?!
10年前にも書きましたけど、もう一度書きます。
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仕事でトラックを運転していて、あって良かったと思う機能があります。
それの作動中は、メーターパネルに以下の表示が出ます。
三菱ふそう(左写真)は「EZGO」、
いすゞ(中写真)は「HSA」、
日野(右写真)は「ESスタート」と呼ばれています。
(いすゞと日野は同じマークやなぁ)
いずれも、坂道発進補助装置です。
運転免許をマニュアル車(MT)で取得するときに泣かされた方も多い、坂道発進。僕もその一人でした。
オートマ(AT)の乗用車やスクーターしか乗ってない方なら 忘れている
or そもそも知らないと思いますので、
やり方をおさらいしておきましょう。
1.サイドブレーキをかける。
2.クラッチを踏んでシフトレバーをローギアに入れる。
3.アクセルペダルを少し強めに踏んだまま半クラッチ状態にする。
4.半クラッチ状態でサイドブレーキをゆっくり戻す。
教習所での普通免許の修了検定、坂道発進課程でギアをローに入れるのを忘れてニュートラルのままサイドブレーキを戻し、
盛大にバックして減点20を食らったのを思い出します。(→コラム「後退(大)…減点20」)
MTのバイクでも同様です。使うのはサイドブレーキの代わりにリアブレーキですが。
バイクのほうも、初心者時代に急な上り坂の途中で出くわした信号待ちから坂道発進が出来ず何度もエンストし、
最後はエンジンを思い切り吹かして力業で発進した思い出があります。
なので、最近MTのトラックを運転するようになり、坂道発進補助装置のありがたさをひしひしと感じています。
なにしろ、停車した状態でブレーキをしっかり踏み込むと、
ブレーキペダルから足を離してもその状態を維持してくれるのですから。
そして、発進時は車が運転者のクラッチ操作にあわせてブレーキを緩めてくれるので、
坂道発進であろうが平坦路の発進と同じ操作感覚でスムーズに走りだせるのです。
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坂道で対向車と離合する場合、上り坂が優先と聞いたことがありませんか。
それは、MT車が一般的だった昔、
上り坂で停車することにより発進に手間取ったり、うっかり車が後退することを防ぐ目的で
スムーズな通行のために、下りの車は上りの車に道を譲りましょう
…となっていると、教習所で教わりました。
でも、現在の乗用車なんてほぼすべてATですし、
最初からAT限定で免許を取っている方は、その辺の感覚を持ち合わせていないので、
上り坂を走る車には、そういう気苦労があることを心に留めてもらえればありがたいです。
そういう理由から、
上り坂の信号待ちや渋滞等で、直前のトラックにビタ付けで停車するのは危ないのもわかるでしょう。
どのトラックにも坂道発進補助装置が付いているわけではありません。
また、付いていても手動で解除ができます。
僕は、坂道発進補助装置のついてるトラックなのに、
坂道発進時に車との息が合わずクラッチを繋ぎ損ねてバックしたりエンストしたことがありますので、
前方のトラックから僕のニオイがしたら距離を開けて停車してくださいね(笑)。