後退(大)…減点20
僕たちの運転する公道にはさまざまな場面が待ち構えています。
が、ニンゲンは万能ではないので、得手不得手の場面が誰にでもあるかと思います。
全部得意・おれパーフェクトとか抜かしてるヤツはさっさと痛い目に遭えばよろし。
それらを上手く乗り越えていってこそ一人前の交通社会人とになるのでしょうが、
いつまで経っても一人前になれない僕がバイクで走る上で最も苦手なシーンに熱く語ります。
別に熱くならんでもいいんやけど(笑)。
それはズバリ、坂道発進です。
いやぁ〜もォー、大の苦手ですわ。世の中から上り坂なんて無くなったらいいのに。
それがどうしたって?
そういう問題発言をするアナタはAT車(オートマ車)やスクーターしか運転したことがありませんね?
そうですよね?違うとは言わせへんで(脅)。
AT車の最大の特徴であるクリープ現象。
ギアをR・D・2・Lの何れかに入れてブレーキを離すと、アクセルを踏まなくてもスルスルと動き出す、アレね。
アレのおかげで誰にでも滑らかな発進や、超低速を作り出すことが出来ます。
最大の武器と言い切りますわ。ホンマに。
だって、MT車(マニュアル車)だと「スルスル」にあたる操作を
ニンゲンがしなけりゃならんのんですよ。
アクセルを軽くアオりながら、クラッチを徐々に当てて走り出すときの「半クラ」のキマリ具合で
スムーズに走り出せたり、ノッキング起こしてギクシャクしたり、エンストして恥かいたりする。
タンデムなどで普段より車両総重量が増えていると、さらにシビアに半クラをしてやらないとスムーズに走り出せない。
AT限定で免許を取ってAT車しか運転をしたことがない人からすると、たかが発進と思うでしょうけど、
「半クラの出来具合=運転の基本の出来具合」と言っても構わないと思うので、
MT車は一回一回の発進に気を遣うもんなんです。たとえ慣れてても、やで。
このように、MT車は普通の発進でもひと手間なのに、
渋滞などで少し動いては止まって、また少し動いては止まって…を繰り返す場合、
何度も何度も半クラをさせられてうっとうしいこと請け合い。
さらにそれが上り坂だと、
車がバックしないようにブレーキの操作も必要となる「坂道発進」を連発させられるのでストレス溜まりますよ〜。
MT車の坂道発進では、
アクセル・ブレーキ・クラッチ操作のどれか一つでもタイミングがずれると
車がバックしてしまいます。
なので、バックさせずに走り出せるかが運転者の腕の見せどころ。
朝のバイク通勤時、仕事場の近くの急な上り坂はしょっちゅう混雑しているので通りたくないのやけれど、逃げ道がない…。
否応無しに坂道発進をさせられる…。長年バイク乗りをやっていますけど、これだけは好きにはなれへん
orz
おれは坂道発進が大好きや〜、なんて言うMッ気たっぷりの方がいたら連れといで。
仕事場の前の坂道で嫌というほど坂道発進させたるから(笑)。
坂道での停車時に車間距離を詰める方がいますが、
トラックやバスの後ろに着くときは車間距離を開けたほうがいいですよ。
ほとんどがMT車なので、
たまに鈍くさい方が発進時にバックして「逆オカマ(別名、ヒップアタック(笑))」を掘られますぜ(笑)。
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コラムを書きながら、教習所での車の教習のことを思い出しました。
仮免ゲットへの試練である修了検定の坂道発進。
緊張しすぎて、左足はクラッチをガッチリ踏んでいたのに、右足がフリーになっているのに全く気付かずサイドブレーキを一気に解除。
予想しない車の挙動に我に返ってあわててブレーキを踏んだけど軽く1mはバックして減点20を食らいました。
もう少し下がっていたら教官にブレーキを踏まれて減点100になるところでした…。
以来MT乗用車での坂道発進はトラウマです orz