傷だらけのハーレー
自分のバイクに、どのくらい愛着がありますか。
箱入り娘のように手塩をかけてる方から、乗りっ放し放ったらかし雨ざらしの方まで、
接し方は人それぞれ。
え、僕のバイクはどうやねんって?それを訊いちゃあ、おしまいやがな(笑)。
僕のことはどうでも良いんです。
「浮気」したら「2相棒」はスネるし、つかず離れず楽しんでます。
年々適当になってってるなんて本音をバイクのHP上で言えるはずあらへんやろ。
「バイク界」のキングを挙げるなら、やっぱりハーレーでしょう。
ドゥカティが良いとか、BMWが最高とか、ホンダが世界一とか仰られる方は
この先はちょっとガマンして読み進めてくださいね。
なにしろハーレーをヨイショしないと話が続かへんもんで(笑)。
一貫してそのスタイルを貫く、空冷45度VツインOHVエンジンに魅了されている愛好家は世界中にいると思います。
その中でも最強といえそうな愛好家を取り上げたニュースが新聞の紙面の隅っこにチョロッと載ってました。
ちょっとその記事を読んでもらいましょうかね。
カリブ海に浮かぶ社会主義国キューバは歴史的な経緯により、いまだにアメリカと仲たがいしてるんです。
冷戦のとばっちりを受けてるだけなんですが。
いかにもあの大国がやりそうなことです。
相変わらず世界を牛耳っているつもりのアメリカを中国語では何故「美国(mei
guo)」と書くのか教えて欲しいわ(笑)。
おかげで車齢50年以上のハーレーが現役で走る、全車クラシックバイク状態らしいです(笑)。
98年式の「2相棒」ですら十分ポンコツなのに、それより更に30年以上も長生きだなんて。
「2相棒」が車齢50年を迎えるころには、おれ古希を過ぎてるぞ(笑)。
ところで、この記事にはバイクトラブル時のサバイバル術が隠されてることに気付きましたか?
そう、身近にあるものでパーツの代用がきくんです。
建築資材のパイプなんて良い例ですよ。
曲がったハンドルやレバーなどの修正に大活躍します。
それから、タイヤに草を詰めるというのも、実はバイクのメンテナンス本に載っています(笑)。
草じゃなくても、衣服や砂などでも構わないので詰め込んでタイヤをパンパンに張ると、一応走れるそうですよ。
車載工具についているプライヤー(ペンチみたいなヤツね)を2つに分解すると、力はいりますがタイヤレバーになりますしね。
他にも、
燃料タンクやクランクケースに穴が開いたら、細かく砕いた固形せっけんを少量の水で練って穴に詰め、
その上からガムテープを重ねて貼ると漏れが止まるとか…。
他にもいろいろあるんですけど、書き出すとコラムが終わらなくなりそうなので割愛しときます(笑)。
とにかく、工夫して半世紀も乗り続けてもらえるハーレーは幸せものやね。
何かにつけて物を粗末にしがちな僕たち最近のニホン人は、
キューバのハーレー乗りの爪の垢を煎じて飲んどくか?
参考資料:
京都新聞 2012年4月17日付朝刊
バイク・メンテナンス入門編(高橋書店) ISBN4−471−16388−4