♪保管場所はどこですか〜♪



↑は、井上陽水の「夢の中へ」のメロディーで歌ってみてね(笑)。


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皆さんは車をお持ちでしょうか。
その車は普段どこに保管していますか?



家の駐車スペースに止めてる人(うらやましい)もあれば、我が家のように駐車場を借りてる人もいることでしょう。
借りるのが面倒くさいからって、その辺の路上に置いておくのはNGですよ。
駐車禁止の場所でなくても、連続8時間以上駐車しっぱなしにしていると、放置駐車違反となり、
2点または3点の反則点数がつきます。余談。



車を購入する際には、
基本的にあらかじめ車の保管場所を決め、管轄の警察署に届け出る必要があります。
これを車庫証明と呼びます。
保管場所は使用の本拠となる場所(個人使用なら自宅)から2km以内の道路以外の場所です。



「基本的に」と書いたのは、例外が2つあるからで、
そのひとつとして、都市部以外では軽自動車に限り今でも車庫証明が必要ありません。
(あいにく田舎の山科区でも車庫証明が要りますorz)

だからといってその辺の道路上に置いてもいいってわけじゃないですよ!


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ですけど、車庫が2kmも離れててもOKってすごいと思いません?
かつては500mだったんですよ。

が、それだと駐車場問題が深刻な大都市では、
車が欲しくても保管場所を確保出来ないために、買うことが出来ないと問題になったので、距離を一気に4倍に伸ばした経緯があります。



実際にそんな離れた所を車の保管場所にしたら、さぁこれから車で出かけるか〜と思っても、
駐車場へ車を取りに行くだけでも一仕事です。
こうなると出発までに余計な時間がかかってしまいますし、
雨模様だと車にたどり着くまでにびしょ濡れにもなるでしょう。
雨風をしのげるのが車のいいところなのに、最初から濡れてたら何の意味もないですやん(笑)。



月極め駐車場で、車のスペースに自転車や原チャが置いてあるのを見かけますが、
きっと家まで遠いんだろうなと察します。(→コラム「半径2kmのゲタ」)
駐車場代に、家までの往復の自転車・バイクの維持費を足すと結構な額になりますよ。何だかもったいないですね。


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それに対して、通勤通学お買い物にツーリング…などなど活躍しまくりの皆さんのバイク
普段どういう風に保管していますか?



近所を歩いて、そこいらのバイクの保管状況を見てると、
家の庭先に置いたり、
カバーをかけて家の前
に置いておいたり、
駐車場/駐輪場を借りて置いたり、
マンションの外階段の下に置いたり、などなど。
車と違い、そこそこ自由(適当?)に置かれている感じです。



原チャのように小さく軽いバイクだと、庭の隅っこやちょっとした空きスペースにでも止めておけますし、
置き場の邪魔になっても動かすのも容易。ほぼ自転車と同じような感覚かな。



屋根シャッターつきの車庫に止めてるなどのリッチな方は、それを我が家に供出しなさい!
LEADも「2相棒」も家の軒下に収まりきらず、お尻だけ雨ざらしやからな。かわいそーと思わないか?(恐喝)



バイクがこれほど自由に置いておけるのは車庫証明が不要なおかげです。だからといって道路上に(以下略)。
場所をとらないバイクは、これからも車庫証明が必要になることはないでしょう。
と書いたものの、国民のことを本当に考えてるかどうか疑わしいセンセイ方のことですし、手数料収入で小遣い稼ぎしたり、
車両管理をガチガチにするために導入したりして(笑)。


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そういう車庫証明ですが、こんな記事が新聞に載っていました。


京都府最南端の地、人口3405人の南山城村には、人口より多い3519台の車が登録されています。
世帯数は1132で、単純計算で1世帯あたり3.1台も車を持っている全国でも類まれな自治体となっています。
ちなみに、京都府全体の車の保有台数は1世帯1.19台。
普及率No1の福井県ですら1世帯2.33台。



しかも、この村は人口の3割が65歳以上と高齢化が進んでいるのに、オッソロシイほどの車好きが集っているようで…


は、ありません。

車庫証明のもうひとつの例外です。

南山城村は、京都府下で唯一、車庫証明が不要なんです。なんておおらかな自治体なんや。
きっと車が止め放題で「駐車スペース」なんて概念すら無いに違いない。
家から駐車場まで2kmも離れてる人が聞いたら暴れるど(笑)。



それに目をつけたのが自動車ディーラー

大阪トヨタ自動車による中古車の架空販売で、
「販売実績を水増しするために、架空販売する際には南山城村に住む知人や親族の名義を借り」
南山城村の住民に多数の車を販売しているように装ったというのです。
車庫証明が要らない→架空販売が表面化しにくいので、南山城村でインチキを働くのは業界でも有名だったそうですよ。




けれど、そこまでして車を売らなきゃいけないんでしょうか。僕にはその辺はよく分からないんですけど、
たとえ車庫証明が要らなくても、売ったことにしてるなら身銭を切ってるんでしょ。

営業って大変なんやなぁ。僕にはとても勤まりませんわ…。



参考資料:毎日新聞2006年10月31日付夕刊