京奈和「10円高速」探検隊



※おことわり 

このコラムに記載されている内容は 掲載当時(2011(平成23)年)の情報であり、
現在はコラム内にある「城陽入口」は消滅し、インターチェンジに変わっています。

原付は2017(平成29)年2月より本線を走行できなくなりました。
今後は本線に平行する専用車線の走行となります。


また、このコラムで言う「原付」は125cc未満のバイク全てを指します。




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京都府の南部にある自動車専用道、「京奈和自動車道」
読み方は「けいなわ」ね。

将来的に京都・奈良・和歌山を一直線に結ぶらしいのでこういう名称が付けられていますが、
現実は途切れ途切れに開通している中途半端な道路で名前負けしています(笑)。




そんな京奈和道、案内標識は一般道の青ではなく高速に準じた緑色であり、
道路の造りもゆったりしていますので、感覚的に自動車専用道なんやろなぁと分かるのですが、なんと原付も通行できるのです。
えっ?自動車専用道は125cc未満のバイクは通行禁止やのにどうして?




原付がOKなのは、京奈和道の一番北より、「城陽〜田辺北」の1区間1.6kmだけなんですけどね。

この区間は木津川を跨いでいるのですが、
周辺に木津川を渡れる橋がないため、生活道路として特別に通行が認められている次第。



そういう面白そうなのは体験しておかなくては!
向かいの家の旧型のLEAD50を借りて行ってきました(笑)。




と言うわけで、
京奈和道のスタートである城陽入口
(インターチェンジ(IC)ではない)にやってきました。



ここはR24と直結していて、
国道の右側車線を走ると
自動的に京奈和道に吸い込まれていく

仕組みとなっています。





標識に注目。自動車専用道を示すではなく、歩行者と軽車両の通行禁止の標識が掲げられています。



なので、原付は堂々と通行可
さすがに車線のど真ん中を走ると他車の迷惑になりそうなので、遠慮気味に隅っこのほうを他の車に負けないように元気良く走行

ゴチャゴチャした一般道とは違い、さすが自動車道。どうです、この開放感
この写真は原付目線ですよ(笑)。


なお、自転車や歩行者も通行できますが、金網の外側に専用車線が設えてあります。
あっという間に次の田辺北IC出口が見えてきました。
この先は本当の自動車道となり125cc未満は通行禁止ですので本線から離脱します。


料金所が見えてきました…が、
ブースの手前で脇道に逸れさせられます。


で、お賽銭箱風のボックスに通行料を入れます。たったの10円です。


ちなみに125ccを超えるバイクや車は特例で100円。
↑生活道路の意味合いが強いのが分かりますわ。





当然、逆ルートも存在しますので、
田辺北ICでUターンして城陽へと戻ります。


まっすぐ料金所のブースに行きたくなりますが、原付の入口はコチラ→


田辺北ICの入口

一般車両
原付
自転車
歩行者

と4つに別れて
いて、

やっぱりお賽銭箱が置かれています(笑)。


踏み倒す人が多いのか、こんな看板も。

10円の代わりにチロルチョコとか入れたらアカンで!!




料金を支払うと、一般車両の車線に合流し、本線に繋がる上り坂へ。
加速車線を目一杯使いエンジン全開で本線に合流
城陽ICをパスし、京奈和道の終点である城陽出口へ。

高速走行モードのままR24に合流し、束の間に自動車道の走行は終わります。





たったの1.6kmですが、原付で走る自動車道の旅はいかがだったでしょうか。

原付限定オフ会でもこの区間を走りましたが、小さいバイクが連なっている様は優越感を感じましたね。
他の車からしたら邪魔なだけやったとは思いますが(笑)。



京都在住の原付乗りはもちろんのこと、原付ツーリングで京都にお越しの際は、ぜひとも10円高速を楽しんでいってくださいよ。

おまけ:

城陽側の自転車・歩行者入口は目立たない場所にひっそりとあります。
地元民じゃないと見つけにくいぞ〜。
おまけ2:

自転車レーンにもお賽銭箱があります。歩行者だけがタダですわ。