合計排気量950cc 49のソコヂカラ 第12回「原付限定」オフ会ご報告
(文中、敬称を一部略しています)
人は、訊く。
「なぜ原チャで走るのか」
おれは、答える。
「原チャがあるからだ」
極寒のこの時期に「走る」オフ会を開催するなんて…なにを血迷ったか…。
しかし、寒いのなんてヘッチャラだい!と、 総長
リーダー・えいまるのもとに集った
精鋭(?)たちの冒険の書を、ここにひも解きたい。
なおき「今回は(オフ会レポートに)自分は何を書かれるんだろう(楽)」
気になるなら最初に書いてあげるよ。ハイ→
その1・行ってきます! |
2008(平成20)年12月7日、日曜日。朝6時。
極東の島国に朝がやってこようとしていました。
しかし、このとき既にバイクで走っているツワモノが。
おいてけさん(名古屋市)のスーパーカブ90、
toonoさん(愛知県碧南市)のXR50モタード、
そしてロッターさん(三重県四日市市)のSolo改のトリオが、闇夜を切り裂き、R1を西へと向かっていたのです。
ちょっと聞いてくださいよ。
toonoさんが午前1時出発、おいてけさんが午前2時出発って、時間設定がおかしいと思いません?
それよりやや遠い突kさん(愛知県岡崎市)は、シグナスX−SRで前日に奈良入りし、宿泊して体調を整えてるというのに。
おれが認定してやる。深夜走行トリオは「オフ会病の重症患者」や(笑)。
なのに、オフ会名物のこのお方は、こういうお言葉を述べられました↓
中途半端ですみません
投稿者:佳多奈
投稿日:2008年12月 7日(日)01時42分9秒 お久しぶりです 明日(12/7)のオフ会ですが、お見送りということでお願いします。 明日はめっちゃ寒くなると言われてますし、 正直本日も約15分ほどわがAXISで走っただけで 身も凍る寒さだったので今回は断念します。 (あと、タイヤも古いままで良くないので。) 代わりといっては何ですが、天理の集合場所でのお見送りとさせていただこうと思っています。 |
オフ会の企画をあげたら、いの一番で参加表明してる彼。
なのに、いつまで経っても連絡してこないので、
景気の急速な減速に将来を悲観して、首つったりしたんじゃないかと心配してたんですよ!
あまりに気になるので、オフ会前日に僕からメールを投げました。
それでやっとこさ返事をしてきた、と。
過去にはメットを持って特急に乗って現地集合したり、
バイクをレンタルしてまで参加とか勇ましかった(贅の限りを尽くす、とも言うが(笑))のに。
寒くて断念だなんてありえない。生存していたことへの安堵より、その軟弱さ、エンマ様が許してもおれが許さん!!
目覚ましより先に目覚め(遠足当日の小学生状態なのはいつも通り)、窓を開けると東の空がうっすらと白んでいます。
それと共に部屋に吹き込む冷気。
おお寒い!
オフ会を企画したときは、「12月の1週目やったらまだ寒さもマシやろう」と踏んでいたんです。
現に前週の金曜までは寒いながらも過ごしやすかったし。
なのに、どういうことやのん、この激寒は!空を見上げると雲ひとつ無い夜空。
放射冷却で地上の熱は空の彼方に逃げていってしまっていたのでした。
予想以上の冷え込みにブルブル震え、この期に及んでオフ会を中止にしたくなる自分を叱咤。
冬物のジャケットにオーバーパンツのモッコモコに着膨れたフル装備で、
本日の相方、JOGと家を出たのは6時50分でした。
あ、首筋から冷気が。タオルを首に巻いてくるのを忘れたわorz
げっ、メットのシールドに曇り止めをするのも忘れて、シールドが吐息で曇り放題やorz
最初の集合場所は、京都市と宇治市の境目にあるR24沿いのマクドです。いつものようにマクドです(笑)。
途中の伏見区観月橋では気温マイナス3℃の表示。去年の原付オフ会も寒かったけど、そんなの比較になりません。
7時25分。マクドが見えてきました。
店の前の駐輪スペースには、明らかに不審な原付が数台(笑)。早くもご到着のようです。
そしてJOGを停めていると、ガラス張りの店内から手を振る多数の不審な方々(笑)。
前出のおいてけさん、toonoさん、ロッターさんのほかに、 SHIFTさん(京都市・クレアスクーピー)、Commonさん(大阪府箕面市・KDX125)の5人が 4人掛けのボックス席を占領していました(笑)。 僕も隣からイスを持ってきて腰掛けます。 |
おいてけさんから名刺代わりに彼のHP「おいてけぼり」のステッカーを頂戴しました。ありがたき幸せ。
聞くところ、深夜に出発したおいてけさんとtoonoさんのペアに、途中でロッターさんが追いついてきて、3人で京都入りしたとのこと。
まだ朝早いのにツーリング1本分以上の走行をこなしてきた彼らは、体が冷え切っているといいながらも、
おいてけ・ロッター両氏にはオフ会へのワクワク感がみなぎっていました。
toonoさんは「着いたばっかりだけど、もう帰りたくなってきた」などと言っています。
寒いの承知で来たんでしょ(笑)。
Commonさんは、自らのバイクを「粗悪な2ストオフ車」と言っていましたが、見た目はきれいですやん。
あとで分かることになるんですが、オイルを大量に吐くのと、煙幕が標準仕様でして…「粗悪」の名に恥じてません。
自動的に「後続車ブロック役」の最後尾に決定(笑)。
その後、いつものように一仕事してきて眠たそうなmomoさん(京都市・Dream125)、
なおきさん(奈良県斑鳩町・スーパーカブ90)が到着。
なおきさんは当初、家から近い現地集合をお望みでしたが、フル参加の魅力にひかれたのか、わざわざ京都入り。
これからもと来た道を戻るというのに(笑)。
あ、なおきさんのブログによると、
なおきさんの友人による「大きいことはいいことだ」視点からすれば、僕たち全員失格のようですね。
けどね、乗り物の価値は値段ではなく、乗ってる人で決まるんですよ。
早朝のマクド店内は閑散としていましたが、一ヶ所だけ異様なハイテンションに包まれています(笑)。
本日の予定は次の通り。
日時 | 2008年12月7日(日) | ||
目的地 | 奈良市(旧・都祁村(つげむら)) 国道25号・道の駅「針TRS(テラス)」 | ||
集合時間・場所 (太字は当初より予定変更) |
8時 | 京都府宇治市・R24沿い マクドナルド槙島店 | |
9時45分 | 奈良市・R24沿い セブンイレブン | ||
10時半 | 奈良県天理市・名阪国道 北側側道沿い セブンイレブン | ||
解散 | 針TRSからの行動による(R169北上・R25東進など) 日が暮れるまでに交通の便のいい適当な場所で1次解散を行います。 |
||
参加条件 | 原付1種・2種(125cc未満)であれば、どなたでもOK 不測の事態に備えて任意保険、ファミリーバイク特約などの加入もお願いします |
||
注意事項 | ・冬の山間部を走りますので、防寒対策を十分に。 ・小排気量車での長距離走行は、車体に負担がかかりますので、 基本的な整備(タイヤの空気圧・オイルなど)は必ず行っておいてください。 |
||
えいまるの目印 | 集合場所で、頭に「紺地にトンボ柄の手ぬぐい」を海賊巻きしています RSタイチの黒/青のジャケットに赤グラフィックのメットをかぶっています。 バイクはシルバーの「京都市山」ナンバーのJOGを予定 |
最終目的地の針テラスは原付ツーリングレポート「針テラ ス 」でも書いたとおり、
自動車専用道である名阪国道を経由して訪れることを前提に作られた道の駅ですので、
その他の一般道でのアクセスは極悪です。
そして、バイク乗りたちが多数集う場としても有名でした。そこに大量の原チャで乗り込んだら、
信じがたい光景が広がり絶対面白いに決まってる!
今回のオフ会のルールは、
・速度は控えめ ・信号は守ろう ・片側1車線では千鳥隊列、2車線以上は1列で ・上記のルールにとらわれず、自分自身の判断を最優先に行動 |
過去2回の原付オフ会を経験を踏まえて、このように決めました。
定刻の8時を過ぎました。しかし、あと1人が来ません。 とりあえず店を出、各自出発の準備に取り掛かってもらいつつ、待ちます。 遅刻者は放っていくことも考えて、BBSにその旨も書いたのですが、 なにしろ初参加の方ですので、更に待ちます。 |
でも来ない。やっぱり放って行く?
Common「おいてけさんのステッカーを店の前に置いといたらどうですか?」
おいてけぼり、ってか?(笑)
8時20分。エンジ色のダウンジャケットを着、シグナスXに乗った方がやって来ました。
お初となるシンゴさん(大阪府池田市)です。
カーナビの音声にしたがって走っていたのに、道に迷ったようです(笑)。って、ナビ装備ですか?ちょっといいなぁ。
彼には申し訳ないですが、予定時刻を大きく過ぎていますので、すぐに出発です。
去年の原付オフ会で京都府南丹市美山町のかやぶきの里でバッタリ出会った、
ロッターさんの友人、太古さん(長岡京市)がモトコンポ(マニアックですね)で駆けつけて、僕たちを見送ってくれました。
行って来ます!
そのころ、例の人はというと↓
電車でGO
投稿者:佳多奈
投稿日:2008年12月 7日(日)08時08分43秒 おはようございます。 予定通り、天理のコンビニに向かいます。またもやバイクなしです。 |
これは電車しかないと推測されました(笑)。
その2・危機迫る! |
8時半。3回目となる原付オフ会は9台でスタートしました。原付1種3台と原付2種が6台です。
皆さん防寒対策は万全のようです。特に冷えは下から上がってきます。
下半身を冷やすと体全体に影響しますので、ズボンの重ね穿きに更に防風用にカッパを穿いたり。
誰彼もモコモコです(笑)。
過去の原付オフ会同様、非力なバイクの集団ですので、
出来るだけ他車に迷惑のかからず、安全に走れるだろうルート設定や時間配分など、
事前リサーチは入念に行いました。
前回の原付オフ会みたいに、集団を2つに分けて走ったりなどは したくなかったんでね。
皆さんには珍しい経験をしてもらうことも企画に入れていましたし。
しかし、直後に、予想すらしなかったアクシデントが僕たちオフ会ご一行様を襲います。
京滋(けいじ)バイパスの側道からR24のバイパスに入り、
久御山町付近を奈良方面に向け いちばん左車線を走っていた僕たちの目の前にありえない落下物が!
なんとシャーベット状の雪の塊が1車線をふさぐ形で 広がっていたのです。 |
前夜はニポン海側で雪が降ったので、そこから来た大型トラックが落としていったのでしょう。
前走車に付いて走っていたので、突然雪が出現したように見えました。
減速も隣の車線に避けることも出来ず、僕はスピードが乗ったまま雪を跨いでいきました。
どういうつもりやねん!と怒り心頭ながらも、参加者の皆さんは大丈夫やろかとバックミラーを覗くと、
誰かが転倒しているではないか!
その姿は初参加のシンゴさんのように見えました。
マズい!
バイクを路肩に停め、激しい動悸を抑えながら現場に掛けていくと、
黒いフルフェイスに黒い服装の方が交差点の真ん中に倒れていて、
参加者の一人、SHIFTさんが声をかけていました。
その後方で、右車線に避けるように後続車に合図を送っているロッターさんらが。
あれ?シンゴさんは横で心配そうな顔して立っているやん。それによく見ると、こんな服装の方、いたっけ?
転倒された方は道路上に横たわったままピクリとも動きません。
SHIFTさんが大声で「救急車を呼んでください!」と叫んでいます。
すぐにmomoさんが119番してくれました。
その後のSHIFTさんの処置は「応急救護」で教わったとおりの適切なものであり、立派でしたよ。
彼より一回り以上年上の僕は、その様子を見守ることしかできなかったのが、情けなかった。
転倒されたのは、アドレスV100に乗った40歳代の女性でした。
速度の遅いオフ会ご一行様を横から追い抜こうとしたときに、雪が突如現れ、
ビックリしてフロントブレーキをかけ転倒、そのまま数m転がった単独事故と推測されます。
程なく救急車と警察が到着し、彼女は搬送されていきました。
警察に雪をこのままにしておいたら更に転倒者が出るから何とかして欲しいと言ったのですが、何もしてくれませんでした。
道路上の障害物の撤去は管轄が違うのかもしれませんが、事故を防止するのはあんたらの仕事やろ?
他に転倒者が出ていないことを願うばかりです。
マクドを出て3km程しか走ってないのに、出発時に盛り上がりすぎたテンションが一気にシュンと縮こまります。
一歩間違えば僕たちも同じ目に遭ったかもしれないのです。
主催者としてオフ会のあり方を考えるキッカケとなりました。
オフ会再開です。しかも、9時を過ぎています。奈良に9時45分に着くことはもう不可能。
でも気を取り直して走り始めました。まだ先で待っている人がいるからね。
その3・原チャで高速道路へ! |
その後10分ほどで本日の珍しい一大イベントがやってきます。
なんと、自動車道を原チャで走るんですよ。
あの「緑の標識」でおなじみの「125cc未満お断りの道」を、です。
実は、「京奈和(けいなわ)自動車道」の 城陽IC〜田辺北ICの1区間に限り、
原チャどころか歩行者も自転車も通れちゃいます。
これは周囲に木津川を跨ぐ道路が無いための、特別な措置なんです。
歩行者と自転車は併設の歩道を通るのですが、原チャは車と同じ本線を走ります。
普通ならまず通れないところを原チャで走れる歓び。
車線の幅が高速同様ゆったりと取ってありますので、速度を上げてもスピード感がありませんでしたわ(笑)。
後続の車は迷惑そうに僕たちを追い抜いて行きます。
ふふっ、京奈和道をこんなに大量の原チャが走ることも珍しかろう。余は満足じゃ〜。
京奈和道の走行は1km余り。次の田辺北ICで一般道に降ります。
これより先も走りたい所ですが、ここからが本当の「自動車専用」で行くことが出来ません。
料金所は一般車両は普通のブース形式ですが、 原付はその横の専用レーン誘導され、 そこに設えられた「お賽銭箱」のような箱に 通行料金10円を投入するシステムです。 |
それ以外に遮断機などがあるわけでもなく、無視して通過も出来そうですけど。ちゃんと払いましたよ。
momoさんが「10円玉が無い」というので、僕のをあげました。要らないのにあとで両替して返してくれましたわ。
大勢が通るはずが無かろうとの想定で作られた、狭い原付専用レーンがオフ会ご一行様で渋滞しています(笑)。
って言うか、10円程度のカネをわざわざ徴収する意味あんの?無料でエエんちゃうのかと思うけど。
その4・いざ行け1300年の都! |
SHIFTさんが話しかけてきました。
「先ほどの事故をモロに目撃したために、バイクで走るのが怖い、体の震えが止まらない。
ちょっと休憩させて欲しい」と。
OK、気分転換しようか。コンビニに入りました。
ありゃ、オフ会ご一行様が4台分も駐車スペースを取っちゃってますね。ま、いっか(笑)。
ショートブレイクで気分を入れ替えです。
おや、Commonさんのシルバーのジャケットの背中に黒の斑点が(笑)。さすが粗(以下略)。
日が差してきて暖かく感じてきました。中部地方組も体調が落ち着いたようです。
京奈和道を降りたところから始まる府道22号線で一気に奈良市内までGOGO〜!
R24とは木津川を挟んだ対岸にあたる道路です。
僕の事前リサーチ上、この約20kmの区間が最も心配な道のりでした。
片側1車線で、その時は空いていて60km/h以上で車が流れていたからです。制限40km/hなのに。
オフ会ご一行様はそこまでスピードを出しませんし、車の流れを乱して後続車にアオられやしないかと
気を揉んだんですよね。
ところがフタを開けると、ご一行様の直前は随分ゆっくり走るオネーチャンの車。
直後はおじいさんの運転する車で挟まれ、速度がかなり遅かったのです。
そのまま奈良まで仲良くランデブー走行。なんてツイてるんやろう!
府道22号の信号待ちで撮った写真。 どうです、さっきまで憂うつモードだったとは思えないほど、 皆のパワーが回復しています。その調子よ、その調子! |
1300年の都、なんと大きな平城京…の入口付近でR24に戻ります。
奈良市に入ったのは10時になろうかという頃。日差しは強くなりポカポカしてきています。
いや〜、寒いとか言っていた天気予報が外れてるやん。
そこに現れた温度表示→
あれ?極度の寒さに晒されたせいか、体内温度計まで狂ってしまったようです(笑)。
給油組を待っている間、シンゴさんのシグナスXに注目。
逆輸入車だけあって、国内仕様ではスピードメーターがある場所にタコメーターが設置されています。
125ccのスクーターにタコは必要なのかの大いなる疑問(笑)。
燃料タンクのフタもイグニッションに刺したキーを回すと すごい勢いでパカッと開くし、
シートもカーボン調のデザインでカッコイイ。
これで純正って豪華すぎひん?
翻って、どうして国内仕様のシグナスXはケチっているのか、ヤマハに説明を求めたい(笑)。
10時10分、当初の予定より25分遅れで、 第2集合場所・奈良市のセブンイレブンに到着です。 宇治のマクドを30分遅れでスタートしてるのに、 スリップ事故の処理とコンビニ休憩に時間を食われていたのを差し引くと、 予想所要時間を大きく上回る快走だったのです。 |
そこにはシグナスXの突kさん(愛知県岡崎市)が駐車場の奥の方で待っていました。
あ、これは我が家のシグナスXと同じ国内仕様ですね(笑)。
曰く「1時間も待ちませんでしたよ」との事ですが、どちらにしても待たせすぎましたm(_
_)m
集合場所から5分の距離の宿に泊まっていたそうで。ベストロケーションですね。
前泊までして参加してくださるようなグレードのオフ会でも無いんですけど(自称)、よろしくお願いしますね。
SHIFTさんが自身のスクーピーを見て、「あー!ウインカーが取れそうになってる!」
後ろの左ウィンカーを留めているネジが取れたのか、プランプランになっています。
すかさずおいてけさんがビニールテープとハサミを差し出し、すぐに応急処置完了。
用意がいいですね、さすがツーリングの達人(感心)。
ま、ビニールテープの色とスクーピーの車体色のミスマッチについてはあえて言及しない(笑)。
その5・佳多奈、拉致問題 |
まだこの先で僕たちの到着を待っている人がいますので、ダベりはそこそこにして出発することに。
R24沿いに2日前に開店したばかりの ヤ○ダ電機の入店待ちプチ渋滞をかわしたり、 狭い県道を抜けたりして、R169に出て、南下。 |
20分ほどで、名阪国道脇の第3集合場所・天理市のセブンイレブンにやって来れました。
10時50分。予定より15分遅れまで追いつきました。
僕の計画は最後で辻褄が合う仕組みなのか?(笑)
最後のメンバー、初参加の今優さん(奈良県橿原市・プレスカブ)と、
数々の伝説を作ったオフ会名物人、佳多奈さん(堺市・JR+徒歩)が談笑していました。お待たせ〜。
今優さんは参加者中最年少なのに、バイクの仕様が最もオヤジだったのがアンバランスで◎。
で、佳多奈さんは予告どおり電車でここまで来ていました。
寒いから見送りだけと女々しいことを。それでも男かッ!
しかし、僕たちの楽しそうな姿を見て、「バイクで来れば良かった」と後悔しています。
カンペキそうに見せかけて、いつもどこか抜けている所が彼らしい(笑)。
それで、このまま黙って帰れると思ってるの?
先ほどから「佳多奈 拉致計画」を練っていたんです。
奈良市のセブンイレブンでは、僕が「『ドン・キホーテ』で半ヘル調達してこようか?」と言ってバカウケしてましたし(笑)。
momoさんは今すぐにでもメットを買って、自分のバイクに2ケツしてでも連行したい勢いです。
荷台に積んだ巨大タッパーは取り外し可能ですよ、とアピールしてます。
さらに、K帯で近くでメットを売ってそうな店を検索してましたもん(笑)。
なおきさんが佳多奈さんを「オフ会に参加するか、(横の)ドブに落ちるか、二つに一つ、さあ、どっち?」と脅しています(笑)。
でも、主催者の僕は参加を認めませんでした。ドブにも落としてへんで(笑)。
一緒にオフ会を楽しんでもらいたい気持ちは僕の中にもありましたが、心を鬼にしました。
これから行く道中の道路事情も考えると、2ケツなど危険極まりないことがよく分かっていたからです。
先に結論を言っておくと、佳多奈さんを置き去りにして正解でした。彼の服装でツーリングしたら凍死でしたわ(笑)。
SHIFTさんが「ジャイアントポッキー」なる、チョコポッキーのお化けバージョンを買ってきました。
ごっつぁんです。なかなか食べ応えありますね。
ジャンボ(略)をエンジンオイルのレベルゲージにしようとしてる彼。それ何か違うし(笑)。
初めて針テラスに行く人、手ェ挙げて〜。
はーい はーいと高々とジャンピング挙手をしてる なおきさん。
おい、あんた、以前自分のHPのブログに カブで針テラスに乗り込んだ写真を載せていたではないか(-_-x)
さ、参加者が全員揃ったことですし、改めて紹介をしとこう。
(敬称略・干支順 ただし、お見送りの佳多奈さんと太古さんは除く)
バイク車種 | お住まい | オフ会参加回数 | ひとこと | |
なおき | スーパーカブ90 | 奈良県斑鳩町 | 4回目 | 謎の△ステッカーが… |
toono | XR50モタード | 愛知県碧南市 | 4回目 | やはり爆音ですな |
momo | Dream125 | 京都市 | 3回目 | 本日最速車 |
シンゴ | シグナスX | 大阪府池田市 | 初参加 | 逆車は反則です |
SHIFT | クレアスクーピー | 京都市 | 2回目 | バイクと体のバランスが… |
ロッター | Solo改88cc | 三重県四日市市 | 2回目 | 排気量Upで走り強化 |
えいまる | JOG | 京都市 | 11回目(-_-;) | ノーマルでもかっ飛び |
今優 | プレスカブ | 奈良県橿原市 | 初参加 | パワー不足をテクでカバー |
おいてけ | スーパーカブ90 | 名古屋市 | 2回目 | 祝・慣らし運転終了 |
Common | KDX125 | 大阪府箕面市 | 8回目 | 最後尾は譲らないぞ?! |
突k | シグナスX−SR | 愛知県岡崎市 | 初参加 | 余裕の大人の走り |
佳多奈 | JR+徒歩 | 堺市 | 単独首位陥落 | 根性見せなさい |
太古 | モトコンポ | 京都府長岡京市 | いつかご参加を | バイクください(笑) |
その6・強烈!R25本線ヒルクライム |
佳多奈さんの見送りを受け、11台の小さなバイクが走り出しました。
僕は、佳多奈さんの姿がミラーに映らなくなるまで手を振り続けました。申し訳ない気持ちをいっぱいにして。
さて、僕たちの向かう東には、大きな山が迫っています。
この山の向こうに、本日の目的地・道の駅「針テラス」があります。
ここ天理市から三重県亀山市まで続く、延長70km余りの名阪国道の名所(迷所?)のひとつ、
Ωカーブがその山に張り付くように伸びているのが見えています。
急峻な山を越えて行くのに、道を大きくΩ型に迂回させることで傾斜を緩くさせているんですが、
それでも平均5〜6%の勾配があり、下り坂などはジェットコースターばりでスリルがあります。
オーバースピードの車が側壁に突っ込むのは日常茶飯事。でもΩカーブの形を改めようとはしません(笑)。
もはや高速道路に準じた道路とは思えない有様です。
名阪国道はR25という立派な国道ですが自動車専用道のため、僕たち原チャ族は通行できません。
そこで、通るのが、R25の本線です。要するに下道ね。
この道も同じく急峻な山を越えて、名阪国道とほぼ平行に亀山まで伸びていますが、
昔から存在した道路なので、そのつくりに親切心などまるで無いんですよね。
舗装こそキチンとなされています(三重県下では地道みたいな所もありますが(-_-;))が、急坂・急カーブの山岳道路です。
天理教の
サティアン(死語) 総本山を右手に見、
立派過ぎる建物群に「こいつらマジメに税金払ってるんやろか」と心の底で疑念が湧きます。
この辺りでは最後尾のアルファードがアオり気味でしたので素直に譲り、交差点を左折して、いよいよオフ会のメインディッシュ、
R25本線(下道)に入ります。
一台も車が走ってない(笑)。 この先の集落への大半が名阪国道経由で行けるため、 わざわざ悪路を走る必要も無いんです。 いきなり上り勾配8%の急坂。 さっき合流したばかりのプレスカブの今優さんがガクンと遅れを取ります。 つづいてスクーピーのSHIFTさんも失速。4スト50ccにはキツい坂です。 あれ?toonoさんのXR50モタードは谷間やトンネルで爆音轟かせ、調子いいですね。 ギア比の差なのかな。 僕も50ccですが、さすが2ストJOG。 直線では これで坂道と言えるのか?とでも言いたげなほどスイスイと上っていきます、 CommonさんのKDX並に白煙を撒き散らしながら(笑)。 上り坂だけJOGも煙幕仕様になるんですわ。 それも僕が先頭やし、後続車は皆煙まみれ(スンマセン)。 急坂のピークである天理ダムのえん堤を上る所で 8%勾配+180度ヘアピンがあり、 JOGもカーブからの立ち上がりが伸び悩みます。そこにパジェロミニが追いついてきました! 無視したかったのですが軽のクロカンターボは速い! 速度を落として道を譲ったら、更に加速が鈍るorz その後2度3度、追いついてきた後続車やバイクに道を譲る程度で、 R25本線(下道)の走り自体はなかなか楽しいものでした。 |
|
対向車が来ないと油断しているのか、馬鹿対向車がカーブで思い切り膨らんで僕たちの方向に突っ込んできたり(怖)。
なぜか覆面のクラウンともすれ違いました。思いっきりこっちを見てましたわ。変態集団と思われたことやろう(笑)。
「極まれにすれ違う ツーリングの方たちにピースをしたのに無視された」と憤っていたのはロッターさんでしたっけ?
先頭の僕がピースしてなかったので…ヾ(^-^;)
だけど、通り過ぎてから、彼ら、僕たちのほうを振り返ってたじゃないですか。「何アレ」って感じで(笑)。
走りは楽しくても、山間部のため日差しも弱々しく、
さっきまで暖かく感じていたのが寒さに震えるほど体感温度が下がってきました。
さらに、道の端っこや山かげの道路は流れ出た湧き水が凍結していましたし、
周囲の田んぼは霜で真っ白でしたよ。
ドキドキ指数が上昇します。油断なりません。
って言うか、ありえへんわ。前週に行った事前リサーチ時は晩秋の気候でかなり気持ちいい走りが出来たのに。
一転して今日は真冬やなんて。
いま何かトラブルがあっても、この道を引き返し、急坂を下ることは出来ないと思うほど道路事情は酷いものでした。
これだけドキドキしたのは、雪の降り積もる六甲山(兵庫県)を走ったとき以来かも。あれは生きた心地がしなかった。
この時期にこの道を走ろうと提案したヤツは、相当なおバカに違いない(自滅)。
僕の左腕に「ドンッ」と何かが当たった鈍い音がしました。
なんと、低空飛行した鳥が腕に当たったんです。なんというドジな鳥!
鳥インフルエンザになったらどうしてくれる。
それより、走行中の僕に当たった鳥のほうが痛かったやろうなぁ。
そういう道路事情にもかかわらず、皆さん落ち着いた走りで、無事に山を越え、標高460mの針テラスにやって来れました。
大変優秀です。褒めてやろう(エラそうに)。
最初のマクドからの走行距離は、約60km。
極寒ですが、それでもツーリングしてるヒマなバイク乗りは多数いますので、バイクがたくさん集まっていることやろう。
その7・針テラスに乗り込め |
広い駐車場を進んでいくと、最も建物よりにバイクが3〜40台くらいは停まっていました。
バイク専用スペースはあることはありますが、10台くらいしか停められないので、
溢れたバイクは建物よりの路肩に停めるのがお約束です。
その辺でタムロしている、バイクウェアに身を包んだ方たちの不審な光線が僕たちに降りかかります(笑)。
僕はこのビームに当たるとパワーアップしちゃうんやなぁ(^_^;)
をっ、幸運(?)にも、 一番目立つ場所が丸々空いているやん。 ここに駐輪決定〜。 オフ会ご一行様の小排気量車が、 ずらっと11台並びました。 |
これにはハーレーもゴールドウィングもスーパースポーツも真っ青やね(笑)。
SHIFTさんが「いちどやってみたかった」と、ハーレーの間にスクーピーを停めて写真を撮ってます。美山牛乳襲撃事件のマネか?(笑)
ピンポンパンポ〜〜ン♪
場内放送がかかりました。
「当、道の駅・針テラスでは『集会』の開催を禁止しています」なんとかかんとか。
僕が以前訪れたとき、100台は超えるだろうハーレーの集会にブチ当たりましたが、
律儀な振る舞いをしていても周りの方々の迷惑になってましたからね。出発時など、爆音公害で声も聞き取りにくいほどでしたよ。
このときもエンジンを空ぶかししたハーレーの音に、近くに停めてあった車のセキュリティアラームが
「キュイーンキュイーンキュイーン ピロピロピロ ムゥィ〜ンムゥィ〜ン」と鳴ってましたからね(笑)。
だから、そういう放送をしているのでしょう。
どこまでいってもバイク乗りは「いい目」で見てもらえないのか…。
すかさず、
toono「集会をしてるのが ここにいるじゃないか」
とオフ会ご一行様を見ています。
なに言うねん!「49のソコヂカラ」オフ会は、断じて「集会」と違うー!(-_-x)
誰や、調子に乗っておれのことを「ヘッド(死語)」とか「総長」とか言ってるのは!!
とにかく、お昼ごはんにしようか。ちょうど12時やし。 ご飯を食べられる店は何件かあるんですが、 中途半端なフードコートのような場所に11人分座れそうなテーブルが空いていましたので、 すぐ確保。 しかし、詰めても10人しか座れない… すると、ロッターさんが奥から幼児用のイスを持ってきて座ってるし。 (写真奥) いや〜いくら小柄でも、お尻がすっぽりハマって抜けなくなるよ(笑)。 |
またこの座ったテーブルが入口脇で、ひんぱんに客の出入りがあるので、
そのたびに自動ドアが開き冷気が僕たちに降りかかり寒いの何の。走って寒い、飯食って寒いじゃ たまったもんじゃないorz
この時の気温は5℃でした。真昼でこの温度、そりゃ寒いわけやわ。
なので、食べ終わった人から各自 隣の暖かそうな休憩スペースへ移動ね。
あ、今優さんが外に消えたかと思ったら、出店で売ってた牛串を持ってます。
おいしそうやん。フードコートのコロッケ定食はご飯がバサバサでイマイチやったんよ…。
SHIFTさんも、しば漬けの乗ったパイを食べてます。なんというミスマッチ。
おいしそうに食べても、味はキワドイのが見えてるよ〜(笑)。
隣の部屋は暖房がしっかり利き、しかも二重扉なので外気が全く入ってきません。
忘れんうちに集合写真を撮っておかなくては。この時のためにミニ三脚を持ってきたんやし。
イヤやこの写真…→ だって、カメラの後ろでお弁当を食べている家族連れのお子様が ガラスの向こうの痴態をじっと見ているんやで。 |
さらにその親が「見ちゃいけませんッッ!!」って視線を子どもに投げかけていたのが痛々すぎる ○| ̄|_
気を取り直して、外の我らのバイクの前で写真を撮ってもらいました。
座っている方々、左から ・ロッターさん(Solo改88cc) ・おいてけさん(スーパーカブ90) ・toonoさん(XR50モタード) ・momoさん(Dream125) 立っている方々、左から ・今優さん(プレスカブ) ・なおきさん(スーパーカブ90) ・えいまる(JOG) ・突kさん(シグナスX−SR) ・シンゴさん(シグナスX) ・SHIFTさん(クレアスクーピー) ・Commonさん(KDX125) |
オフ会ご一行様の変態ぶりを、針テラスに来られている方々に十分に見せびらかしたので、続いてオフ会第2幕へと移ります。
実のところ、これからが本番なんですけどね。
当初の予定では、ここまでのルートしか決めていませんでした。
途中までしか決めず、後半戦をその場で決めるのは当オフ会のお約束なんです。そのほうが面白いし。
行き先は、各方面から来られている方々の帰りのルートを考慮したものにしたい。
おのずと道は決まりました。
R25本線(下道)を引き続き東に走り、三重県旧・上野市(現・伊賀市)まで走ろう!
例によってほぼ全ての車両は名阪国道に吸い込まれていきますので、針テラスへの他のアクセス路はガラガラです。
小さいバイクを連ねても迷惑はかかるまい。
その8・バイク雑誌の表紙みたい? |
13時、オフ会ご一行様は針テラスを後にします。
あ、出発直前にCommonさんが通行人に声をかけられていましたね。珍しい集団やし、気になったのかな?
突kさんがオーバーパンツを脱ぎ、ひざ下だけ保温するバイク用レッグウォーマーに装備を変更してます。
いいもの持ってますね。使ってる方を初めて見ましたよ。
ひざ下を防御するだけで だいぶん温度感覚が変わるんですよね。
案の定、R25本線(下道)は、車がほとんど来ませんでした。原付集団が二桁国道を堂々と走れる喜びといったら!
しかし、坂とカーブの多さにはヘキエキさせされます。何度も名阪国道と立体交差し、平行して東に伸びています。
気を抜いて走っていると、間違えて名阪のICに入ってしまいそうな道路作りです。
20kmほど走ったら休憩しようと決めていました。1時間くらいかかるだろうと思ったからです。
奈良県奈良市(旧都祁村)から三重県伊賀市(旧上野市)に入り、
予定の距離を過ぎ、いい具合に小さな鳥居のある広そうな場所がありましたので、ここで休憩と決めました。
通行車皆無 かつノンストップで走れたので3〜40分ほどしかかかりませんでした。
平均時速でも原付の法定速度を超えてますね、こりゃ…。(´Д`;)
帰ってから道路地図を見ると、そこには黒瀧神社と記されていました。
田舎の神社ですし、誰もいません。お参りはしてませんけど(笑)。
あーあー、約3名が自生してる柿の木の実を採ろうと棒を振り回してるよ…(呆)。
SHIFTさんが提案してきました。
「バイクの雑誌でよくやってるような、バイクを扇形に並べて写真を撮りたい」
即採用。
おのおのがバイクを扇形に並べます…が、そう並べるには場所が足りなく、大柄なKDXのCommonさんが停めにくそうです。
でもまぁ、なんとか出来ました。これ、めちゃくちゃカッコイイやん。
それではと、道の反対側に皆が陣取り、写真撮影…
「あ、タイヤが真っ直ぐじゃない」と直しに走るロッターさん。
ロッターさんのSoloとSHIFTさんのクレアスクーピーのタイヤが若干左に曲がっていますが、
真っ直ぐに修正しようとすると、傾斜がかかっているためにコケてしまいそうになるのです。カンペキを求めたいのに(惜)。
本日の毒舌者↓
toono「なんでわざわざ坂道にバイクを並べるんだよ?」
的確なツッコミがおれに突き刺さる!実は写真右への上り勾配がついてるんです、この場所(笑)。
各自写真を撮ろうとした所に、通りかかった軽四は、撮影の邪魔をしたらアカンとばかりに律儀に手前で停まってくれました(笑)。
あ、大丈夫です。先にお通りくださいね〜。
つづいて、犬を散歩させてるオバチャンが登場し、やはり立ち止まってくれました(爆笑)。
どうぞどうぞ通ってくださいね〜。
さっきまで誰も通らなかったのに、このタイミングでどうして現れる…orz
先ほどの犬を連れたオバチャンが散歩から戻ってきて、また立ち止まってくれました(苦笑)。
しかもオバチャンは背後のバイクに気付かず、自分が撮られていると思い込んでましたし(笑)。
を、マイナーな国道をバイクが走ってきた!
前半戦でピースを無視されたオフ会ご一行様、一斉に手をいっぱい振ります。
すると、こっちを向いてピースを返してくれました。
赤のドゥカティの方でしたよ。これをもらえるのはバイク仲間の証拠。一同もう大喜びです。
Common「プラグが(低速走行で)カブってそうなので、ちょっとプラグ焼いてきます」と KDXで出撃。 僕たちの前をパイーンといい音と白煙撒き散らしながら走り去ってくれました。 それじゃ僕たちも出発するか(笑)。 |
十分写真撮影を堪能したので、先を急ぎます。
冬至も近いこの時期は日が落ちるのがビックリするほど早いんですよね。
その9・バイク乗りのための店 |
伊賀市の中心部に入り、ここでR25本線(下道)と別れ、久しぶりの市街地です。
ずっと何も無い道を走っていたので、大都会に来た感覚です。
JR伊賀上野駅を目指そうと走っていました…が、曲がる所を間違えて、近鉄上野市駅に来てしまうorz
そのときに、背後から「アッ!」の声が。
振り返ると、カブのおいてけさんが立ちゴケしていました…まだ慣らし運転中の新車が傷物に…。
本人がケガなどしてなかったのが不幸中の幸いでした。カブにも目立った傷がつかなかったのも運が良かったのかも。
今優さんが「このまま真っ直ぐ行けばJR伊賀上野駅に着ける」と。
じゃあ、先頭行ってくれる?
今優「え〜!」本当に困ったような顔をされました。ちょっと言うてみたかっただけやん(笑)。
程なくしてオフ会ご一行様は、 田舎の雰囲気の漂うJR伊賀上野駅に到着しました。 地図を見直すと、道を間違えたのは僕の単純ミスでした(笑)。 それによる損失は大きい m(_ _)m |
おや?ビンのコーラを飲んでるSHIFTさん。どこで買ったの? 聞くと駅のロータリー前の小道を挟んだ向い側の、謎の表構えの店を指し示しました。 中に入ってみると、雑貨屋さん。 アメリカの開拓史時代のバーを思わせる造りの店内。 こまごました10円や20円の駄菓子やオモチャ、その他雑貨などが 所狭しと並んでいます。 どれが商品で、どれがコレクションなのか分からないディスプレイ。 一気に昭和30〜40年代にタイムスリップしたような懐かしさが そこにありました。僕まだ生まれてませんけど(笑)。 忘れていた何かを取りに戻ってきたような感じや…。 薪ストーブが冷え切った僕の体だけでなく、心も暖かくしてくれます。 60歳代終盤〜70歳くらいと思しきオバチャンが一人で店番していました。 オバチャン曰く、もともとはバイク屋さんだそうで。 なので僕たちに大変親近感を持って話をしてくれました。 だから、店先にスズキのスクーターのポスターが貼ってあったのか…。 僕がこの集団のリーダーとすぐに分かったそうですわ。 なんで分かったんやろ、僕からオーラでも出てました?(笑) なんか照れますやん… ノ(´д`*) 芳名録に本名と「えいまる」の名、そして「49のソコヂカラ・オフ会にて」と記してきました。 |
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バイキンマンのチョコ菓子を買ってる僕に対して、
momoさん、「うまい棒」全種類コンプリートですか?!
そんなに食い意地はって〜後で腹が痛くなったらどうするんですか!
「伊賀まちかど博物館」に認定された雑貨屋さん。
ここの駅前には何度も来ているのに、今まで全然気付きませんでしたわ(謝)。
ま、表から見てるだけでは、何の店か全く分かりませんけど(笑)。
また、この店を訪ねるためだけに伊賀上野に来たくなる、その店の名は「ポルトカワバタ」です。
時間が許せば、モノで溢れた子ども心くすぐる店を「探検」したかったし、オバチャンとバイクの話がしたかった。
16時になろうとしてる今、名残惜しいですけど、日が落ちてしまうので長居が出来ません。
また来ますと約束して店を後にしました。
その10・そしてフィナーレへ |
ここで1次解散となります。まず奈良県橿原市の今優さんが離脱です。
最後に合流して最初にお別れ、5時間余りでしたが楽しんでいただけましたでしょうか。
彼はR368で南下し名張方面へ走り去りました。どうやら走り足りなかったようですね(笑)。
僕たちはR25本線(下道)に戻り、更に東へ。
15分ほど走った名阪国道・壬生野(みぶの)IC前で2次解散です。近っ!(笑)。 しかし、この間に日が大きく傾き、写真を見ると、 夕暮れがひたひたと近づいているのが分かります。 ここでtoonoさん、ロッターさん、突kさんがR25本線(下道)で 名古屋方面へ。 三重県亀山市と伊賀市の境目辺付近で地道状態になるので気をつけてね〜と3人を見送りました。 |
残った本隊は北上し、県道49→県道674→R422→R307を経由して滋賀県甲賀市信楽町へ。
名古屋から来ているおいてけさんは京都市内に宿を取っていますし、奈良のなおきさんは最後まで参加したいと本隊に残ります。
僕たちも帰路に入ります。R422では車の流れが速く、道を譲ること数回。
そして、日が完全に落ちてしまい、薄暗くなったころ、信楽のコンビニに到着。 ここで3次解散ですが…、 今度はmomoさん、おでんを買ってきて食べてます(笑)。 今日何度目の間食ですか!この先はトイレありませんよ!! |
CommonさんとシンゴさんがR307を西進し大阪方面へ。
この2人は初顔同士ですが、互いに相当近所にお住まいのようで、地元ネタで盛り上がっています。
それにしても125ccコンビは速いですね。僕たちのほうが先にコンビニを出たのに、あっという間に追い抜かれて見えなくなりました。
残ったのは、おいてけさん、momoさん、なおきさん、SHIFTさん、そして僕の5人。
僕のJOGのバックミラーにはライトの光だけが4つ映っています。
信楽→大津のR422は直線化が進んでいますので、うんと走りやすくなりました。
大津市の市街地から、R1を京都市へ!
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ん?2台前の車、信号青なのにいつまで経っても動かへんやん。
リアガラス越しに運転席を見ると、運転者の頭がごそごそ動いています。どうやら車内の何かに気を取られて前方を見てないみたいです。
こらー、早く前に行かんか〜い!
ピッピ〜!(JOGクラクション)、ファッファーッ!!(アルファホーン)
しかし、動かない。思わず追い抜きました。それでも車の運転者は(以下略)。
SHIFT「いま気づいたんですけど、このバイク、クラクションが鳴りません」
orz
実は、彼のスクーピーは借り物でして、
ハンドル位置が低いので、背の高い彼のひざがハンドルに当たってコーナリングが難しいし、
後ろのウィンカーは取れそうだし、オマケに「ピッピ〜!」のチャチな音すら鳴らないなんて…。
オーナーの方はこの状態をよく放置してますねぇ。もっと大事にしてあげるよう指導を命じます!
それからアップハンドルにすべし(笑)。
滋賀県に別れを告げ、京都市内へ。
山科区内で僕も離脱です。結局1日仕事になってしまいました。最後までお付き合いありがとうございました。
走り去る4台の背を敬礼で見送り、僕のオフ会主催業は無事に終了しました。
帰宅は19時40分。僕の走行距離は170km。
燃費は32km/Lと参加者中最低(だろう)を記録。
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いつでも、以前のものより楽しいオフ会を目指そうと、企画運営をしています。
今回、原付で走るにあたり、ロードマップと長時間にらめっこし、
過去にないほど入念な下見のうえで、開催の運びとなりました。
僕の持つパワー全てをこの1日にぶつけたつもりです。
当日にしても、何度も本文に書いたとおり、極度に寒いことは考えも及びませんでした。
想像もしないアクシデントの遭遇もありました。
過去最多の参加人数に、走行ペースの維持や安全面、また初対面の方が雰囲気になじめるかどうかなど、
僕も参加者の一員として楽しんでいながらも、裏方として随分神経を使いましたし、新たな課題も背負いました。
前回の原付オフ会の内容で、「原付マスツーリングの限界」を感じていましたが、
今回、それをも超えられたと確信しています。
なにより、僕自身が再び原チャで走れたこと、それが嬉しかった。
僕のオフ会レポートは以上です。
参加された方々それぞれのオフ会の思い出が、バイク乗りの記憶の1コマとなりますように。
最高でした。ありがとうございました。
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写真提供:momoさん、SHIFTさん、おいてけさん、なおきさん(提供順)。感謝いたします。