清水寺の砦を閉じろ!(目立たない予告編)



世界に誇る観光都市・京都。全国・世界各地から観光客がン千万人も訪れます。
その中でも最も困ったちゃんなのが、車で観光に来る人たち。



郊外都市なら車は便利…というか必須アイテムと思います。
でも、それを京都に当てはめるのはどうでしょう。


道狭いわ、信号多いわ、交差点多いわ、駐車場少ないわの、
ただでさえ利便性の悪い京都独特の道路事情を知ってか知らずか車で乗り込んできて、
シーズンの週末の主要道路は他府県ナンバーの車で大渋滞に陥ります。


↑何度もHP上で取り上げてきた内容ですので詳しくは書かなくてもいいですね。



そこで、京都市での渋滞緩和政策として、
行楽シーズンの嵐山周辺道路の一方通行化や、
市内中心部でのパーク&ライドが行われてきました。(「パーク&ライドなんて」参照)



しかし、他地域からの車連中がかえって混乱し、逆に渋滞が長くなってしまったり、
パーク&ライドで増発したシャトルバスが渋滞に巻き込まれ最大3時間も遅れるなどの事態も起こりました。
計画と実際では思惑通りにいかなかったり、机上の空論だったり、PR不足だったり、なかなか難しいものですね。



とにかく、観光地の隅っこに住む僕たちにとっても、交通渋滞は少なくなってほしいと思っています。



かつて某新聞に「京都の交差点『偏差値』最悪」と書かれたことがあります。
事故の危険性を数値で表すと、京都市の交差点は
全国ワースト10のうち8ヶ所も入っている
そうです。
「不慣れな観光客一因?」とも記されていました。


そんなにひどいのか?僕にしたら、大阪や神戸のヘビが絡まったように立体交差してる道路のほうが危なっかしいのですが、
そうですか…。


そして、「偏差値」全国ワースト1位に輝いたのが、観光地・清水寺に向かう五条坂が接続する、
東山区の、五条通(R1)と東大路通が交差する、東山五条交差点だというのです。
ここをクリックでMapFanで場所を表示


変則5差路で道に傾斜がついてる上に微妙にカーブをしていて見通しが利かず、
おまけに京都市内では数少ない高架道路の橋脚が道路の死角が大きくし、毎日そこを通る僕でも怖いなぁと思う場所です。



東山五条から北東に延びる五条坂は1.5車線なのに、観光客の車や観光バスがムリヤリ走ろうとするので離合ができません。
さらに五条坂〜清水寺周辺には十分な台数を停められる駐車場がありません
調査では五条坂に入る車の台数の10%分の駐車場しかないらしいのです。
なので、大半の車は駐車場所を求めてさ迷い、シーズンの五条坂は悲惨な状況に。悪循環です。
観光バスの駐車場空き待ちで数珠繋ぎなどしょっちゅうです。


それのせいで、ここを先頭に何kmも渋滞したりする「名所」になっています。


ここで1日を潰してしまった車観光者もおられるでしょう。
経済的な損失もばかになりません。


そこで、京都市は考えました。
渋滞の元凶となる場所を通れなくしてしまえ!



↑のような交通社会実験を行うことにしました。もちろんパーク&ライドも並行実施です。
通行禁止は京都では初の試みです。
禁止区間は、五条坂の延長わずか400mだけです。
坂道ですけど、郊外に車を停めて東山五条まで公共機関を使って、そこからは運動をかねて清水寺まで歩いてみてはどうですか?
ここと京都駅の間はシャトルバスも出てることですしね。
パーク&(略)の駐車場も100円ですし、バスや地下鉄の一日乗車券を駆使すれば結構名所などを回れると思うよ。


あ、これ、バイクも禁止なの??そりゃ厳しいなぁ。

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これの結果は次回報告。