ニーグリップ筋




教習所でバイクと格闘していた当時、教官からよく言われました。

「えいまる君、ニーグリップが出来てない!」


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今日、ぶらっとプライベートのツーリングをしてきました。今年初めての(笑)。
今年もあと数日で半分が過ぎようとしているのに、今ごろ初プライベートツーリングとは これいかに(^^;)


ここんところ、通勤以外ではめっきりバイクに乗ることが減ってしまいまして。
バイクが嫌いになったとか、そういうことではなくて、二輪車に対する方向性が変わってきているんですよねぇ。
詳しくはBBSの過去ログでも読んでください。



で、梅雨の晴れ間の日曜日の午後、家の中はムシムシジメジメの不快指数MAX。
だれてしまって畳の上でウミウシ状態で時間が過ぎていくのは勿体ないので、
一念発起して「2相棒」と外へ飛び出したのでした。

目的地は特になく、自分の気の向くままに
第二京阪道路の高架下のバイパスを大阪方面→R170→阪奈道路→R24→名阪国道…と
走りやすそうなところを繋いでいきました。



そのときに思ったのが、

おれ、「バイクに乗れてない」なぁ。


バイクに乗る機会が無いなぁと言う意味ではなくて
ヘタクソになったなぁ、と。



バイクはバイクとライダーが一体化してナンボの乗り物だと思うのですが、
それがバラバラになってしまっている。
だから、走りがフニャ〜としていて シマリがない。

一体化するのに必要なのは、何だ?!



一にも二にもニーグリップですわ。
何のことはない、両ヒザ〜内モモ全体を使ってタンクを挟んでやることです。
こうするだけで車体が安定し、ライダーの安心感も増すというもんです。
多くのバイクのタンクの側面の一部が凹んでいるのは、デザインではなく、ニーグリップがし易いようにだと思います。


特に二人乗りや渋滞路のすり抜け、低速走行、強いブレーキング、峠道のようなカーブ続きの道でのコーナリングなど
必然的に緊張感を強いるシーンでニーグリップの威力(?)を感じられるはず。
バイクの実技教習でニーグリップをうるさく言われるのは、そういう理由からです。



  ここをクリックすると、新しいウィンドウで正しい乗車姿勢の説明画像が出ます。



今日の僕にはそれが欠けていたのに途中で気づき、意識してニーグリップをすると、
それだけでスマートかつ速い走りに戻れました。
そういう姿は傍からでも美しく見えたはずです(笑)。




  え〜、そんなんおかしいわ〜。
  サーキット走ってる人らは、コーナリングでニーグリップなんかしてへんやん。
  それどころかヒザを出して地面で擦ってるやん。



なんて声が聞こえてきそうですが、それはハングオンという、コーナーをより速く走るためにヒザを軸にしてるわけ。
一般道を走る人には必要ないテクニックですわ。



ちなみに一番多く見かける×印なライディングスタイルは、股を開いて「ガニ股」の人。
ぼーそー族の皆様が典型例です。
開いたヒザでバランスをとってる時点で、とっさの時に車体のバランスを保てず
自らを危険にさらすし、傍目からでも みっともないから失格ね(笑)。




こういうときは、白バイの方々の乗り方が一番参考になりますよ。
彼らは基本に忠実な走りとなるように叩き込まれていますからね。
どこかで見かけたら観察してみるといいです。

しっかりとニーグリップをし、腰を入れて走っています。
だからどんな路面状況でもブレない。さすがだと思います。



しかし、力を入れてニーグリップをするあまり、内モモの筋肉(「内転筋」といいます)が発達する恐れがあります。
内転筋が発達すると、太ももが太く見えますので、「ジャニーズ体型」をキープしたい方とかはご注意(笑)。
既製品のGパンのサイズが合わず困っているほどに太い僕の足は、ニーグリップで鍛えました(嘘)。



スクーターのような股で挟むタンクの無いバイクのバランスの取り方は、やっぱり足で取ります。
ステップに両足をそろえてお行儀よく乗りましょうと教わりますが、このスタイルでは足の踏ん張りが利かないのでよろしくないです。
お行儀が悪いですが、ステップ前面に足を投げ出すような格好にすれば、安定感が増します。


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バイクのお手入れをする際、タンク側面にはワックスを掛けてはいけないと聞かされてました。

なんでやねん。バイクの中でも存在感の大きいタンクをピカピカにするのがアカンやなんて おかしいがな、と納得がいかず、
忠告をバッチリ無視してタンクにもこってりとワックス掛けをしてやり、ひとりご満悦な僕。


しかし、その忠告が正しかったことは走り出したらすぐに分かりました。
どれだけしっかりとニーグリップをしても滑っちゃうんですよ。ヒザが!

ブレーキを掛けるたびにヒザが滑って股間がタンクにスコンスコン当たり
そのたびにウウウウッと悶絶


痛みに耐えながら走る苦行がしばらくの間、繰り返されたのでした(笑)。