左の靴だけ傷む
マニュアル(MT)仕様のバイクの変速装置には、大きく2つの種類がありますね。
リターン式と、ロータリー式です。
今回は、そのうちリターン式について取り上げてみようと思います。
本当は両方まとめてコラムにしたかったけど、文章が長くなったので
ロータリー式についてはまた後日にでも(→コラム「踏んで、踏んで、また踏んで」)。
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教習所でバイクの教習を受ける際にも大変お世話になったリターン式。
エンジンをかけ、クラッチを握りながらチェンジペダルを踏み込み、
ギアをニュートラルからローギア(以後「ロー」)に入れる。
その何気ない操作は、今でも「これから走り出すんや」と僕の気持ちを高まらせます。
ところが、ロー→セカンドに加速チェンジするときはチェンジペダルの下へ足のつま先を入れ、
つま先でペダルを蹴り上げるようにしてやりますよね。
セカンド→サードに加速チェンジするときも同様。
それどころか、加速チェンジはトップギアまですべてつま先で蹴り上げる動作を強いられます。
で、逆に減速チェンジするときは、ペダルを踏み込んでやる。
これ以上踏み込めないところがローとなり、
停車するときは、またつま先をペダルの下に入れ、軽く蹴り上げるとニュートラルに入る。
もしくはセカンドから軽く踏み込んでやってもニュートラルに入る。
つまるところ、ニュートラルは、ローとセカンドの間にある…。
リターン式のバイクのチェンジペダルのそばには、
確かにそのような意味のギアポジション表示がなされています↓
「2相棒」 | RS125 |
バイク乗りの間ではこれは常識やけど、どうしてニュートラルがこんな中途半端な位置にあるんや?
だれが決めてん、これを。責任者出て来いッ!凸(゚Д゚#)
おかげで 走り出しの際、ロー→セカンドに加速チェンジしたつもりが 蹴り上げ方が悪く ニュートラルに入ったのに気づかずアクセルを回し、 「ブオォォォーーーン!!!」と爆音立てたときの、万死に値する恥ずかしさ。 |
バイクや身なりがキマっていても、アレをやらかしてしまったら 全てがパーやがな。
わき目もふらず猛スピードで逃げ出したくなります(/ω\)
こういう恥さらし(僕)を生み出さないためにも、
ニュートラルは、一番下(つまり、現在のローギアの位置)にしたほうがいいと思いますが。
…と書きながらふと気づきました。
減速チェンジをしながら速度を落とし、セカンド→ローに入れたつもりが、
ニュートラルに入ったのに気づかずクラッチを離して空走したときの恐怖。
この機構を作った人は、それを踏まえてあえてローギアを一番下にしたのではないか。
乗り手が余計な意識をせずにギアチェンジできるよう考えられたものなのか、と。
しかしながら、リターン式には重大な問題点があります。
無数の加速チェンジの結果、
左の靴の甲の部分だけがチェンジペダルと擦れてボロボロになってしまうことです。
安物のスニーカーならまだしも、
僕は転倒時にくるぶしを守るため やや値の張るトレッキングシューズを履いていますので、傷んでしまうのは困ります。
作った人もそこまでは考えてくれなかったのか orz
そこで登場するのが、ペダルから靴を守るガード。
ペダルの当たる部分を皮革や硬質ゴムでできたプレート状のガードで守ってやります。
付け外しも簡単ですので、上等の靴を傷めたくない方にはお勧めですよ。
ちなみにライディングシューズやブーツには、
ギアチェンジを考慮してガードが内蔵されていますので
それを履けばエエやんと言われそうですが、
カッコいいのがあれば、最初っからそうしてるがな。
ライディングシューズって、どうしてダサいのばっかりなんやろう…。