ゲーム感覚?のレベル4




またもや自動運転のお話。
自家用車ではまだまだ途上にある、基本的に車自体が自律して運転する、「レベル4」の自動運転。



ルートが決まっている乗合自動車(いわゆるバス)の世界では、実証実験段階を抜け出して、実用化への道筋が立っていますね。
ずいぶん以前から無人運転している鉄道はありますから、似たようなシステムのバスならやり易いのでしょう。



ですが、走るのは専用軌道ではなく、公道
一般の車や歩行者や自転車など、様々な形態の交通があり、それをどう乗り越えていくかが大きな課題となっています。



そんな中、新聞の丸々一面を使った、自動運転のバスが走る街を取り上げた特集が載っていました。
それだけの扱いをするとは、やはり人々の興味が大きいことを物語っていますね。



記事は「こんな感じ」という風に見ていただくことにして、概要をその下に掲載しますね。









茨城県の西端、埼玉県と千葉県に接する小さな町で、
ニホン初となる、自治体が定時運行する路線バスが就航している。

バスにはハンドルがなく、3Dの地図データをもとに自動運転し、時速18km。
障害物は車体に取り付けられたセンサーで感知。
乗客定員は9名。運賃は無料。
ただ、速度が遅くバス自体が交通の円滑な流れを阻んでいる問題がある。
鉄道の駅がないため車が必須の町では免許の返納が進まず、バスの運行を機に免許の返納が進めばとの目論見もある。


…といった内容です。



舶来物の香り高いスタイルのバスは、フランス・ナビヤ社製の「アルマ」。
非常時のための運転手と保安要員も乗り、定員は11名



ここで疑問が生じます。




ハンドルすらないバスを人間がどうやって「運転」するのか。




記事の大きな写真の真下の、車内の様子の写真内に答えがあります。







右から2人目の方が「運転手」です。



運転手っぽい恰好をしていないのは1万歩くらい譲ったとしても、
運転席の定位置である最前列右側にすら座ってないのは どういうことやねん (゚Д゚#)
運転する姿勢どころか、乗客と違いが無いがな(汗)。



しかも手にしているのは家庭用ゲーム機「Xbox」のコントローラー






もはや運転ではなく、ゲームです
公道を使ったリアルなバス運転シミュレーションゲームですやん。



位置情報を使ったゲームで、現実世界と仮想空間の融合は珍しくないですけど、
リアル運転とゲームを繋いでしまっていいのでしょうか(滝汗)。




あと、このバスは11人乗りですから、マイクロバス用のナンバープレートがついています。
本来、運転には中型免許が必要ですが、

Xboxのコントローラー握ってる普段着姿の方、ちゃんと免許持ってますよね?
深視力検査(→コラム「真視力検査」)に合格してますよね?(偏見)




コントローラーで操作できるなら、大人よりゲーム好きの小学生のほうが上手い「運転」すると思うど。
いいんですか、それ?
運転免許制度の崩壊は案外近そうです orz


近未来を通り越して、様々な点で未来的で、僕の固い頭ではついていけません orz




ま、とにかく「レベル4」は出発進行しています。
この先自動運転がどう進化するのか、固い頭を揉みほぐして見守りたいと思います(^ω^;)




記事引用:毎日新聞 2020年12月16日付夕刊