ぐるぐる回って回〜る〜♪




古今東西、全国にはさまざまな姿かたちの道路がありますね。

バシューンと爽快に走れる真っすぐで だだっ広い高速道路から、
これ獣道じゃないの?といった探検ムード満載の山深い酷道まで。

そのなかで、僕が好きな形状の道路を紹介しようと思います。




ズバリ(死語)、ループ橋です。




その昔、山肌にへばりつくように開拓された、無数の急カーブと急勾配のが連なる狭隘な山岳道路が、
今では長大なバイパスやトンネル等でパスできるようになっていますが、ループ橋もその類です。

技術の進歩により、距離が短く大きな高低差のある難所を、とぐろを巻くようにして造られた橋




全国各地にありますが、
日本一大きなループ橋は島根県奥出雲町にある「奥出雲おろちループ」です。
二重にとぐろを巻き、高低差は105m。ホンマに巨大です(→コラム「モトとレール」)。
ぐるぐる回って回〜る〜♪






人工的に作られた高低差を解消するループ道路なら、結構身近にありますよね。
高速同士が交わるジャンクション(JCT)はそのひとつ。



地元でパッと思い浮かぶのは、名神京滋(けいじ)バイパス京都縦貫道が交差する大山崎JCTですね〜。
高速同士が複雑に交わっているのでループも複雑で、その大きさは1km×600mと「奥出雲おろちループ」よりも巨大です。
JCTの中に入ってしまうと、どっちを向いてるのか分からなくなるほどです(笑)。



((c)mapion 2022)



ま、JCTについてはこのくらいにしておくとして、自然の高低差を解消するループ橋、
カーブを描きながら高低差を上ったり下ったりが結構好きでして。




いつの間にか、福井県おおい町に、こんなループ橋が出来ていました。
県道1号と国道162を結ぶ道路なのに、なかなか狭隘で車で走るには難儀な難易度の峠道でしたが、
高低差のある山肌を切り開き、大きなループ橋に架け替えられ、
バイパス道路としての役割が果たせるようになりました。








((c)mapion 2022)



出来て日が浅いらしく、キレイですやん。自然の中に突然そびえたつ人工物っぷりが面白くも感じます。
そして走ると楽しい。個人的主観ですが。



ループ橋は、その性質上、駐停車禁止のことが多いのですが、ここはそうではなかったので、途中にバイクを停めて撮影会開始(笑)。
最高部からの見晴らしも良く、これはこれで楽しめるスポットかなと思っています。




↑自然を出来るだけ活かした造りのため、ループ橋全体が見渡せないのはご容赦を…。