バイクが好きや――――ッ!




一日の始まりは新聞に目を通すことから始まる僕。


その朝も寝ぼけ眼で、いつものように最後のテレビ欄から前へ前へと順番に新聞のページを繰っていた手が
ある一面広告のページで止まりました。









そこには大きく「バイクが、好きだ。」



広告主は、ホンダ


バイクが売れると事故が増えるから、バイクの広告を積極的には打たないと電話口で僕に言い放った
あのホンダ
が、紙面にホンダウィングを輝かせている。



でも、肝心のバイクは写ってない




紙面の下半分に小さな文字で書かれている文章は、わざわざここで記す必要はあるまい。

バイクが好きになれば自ずと分かること、自ずと受け入れること、そして自ずと立ち向かっていくこと。
そこにバイクの写真は無くてもエエんや。




僕がなんだかんだ言いながらもバイクのある生活が愛おしいんやな。


岬の先っちょか、山のてっぺんで叫んでこよか〜。


「好きだ」ではなく、関西人らしく「バイクが、好きや――――っ!」と。





参考資料:毎日新聞2013年3月29日付朝刊