「ゆっくり」も犯罪です
ハイやってまいりました、楽しい標識シリーズですよ♪
いきなりですが、問題の写真を見てもらいましょう↓
これは、「神戸淡路鳴門自動車道」の、本州から明石海峡大橋を渡り、淡路島に入ってすぐのところのものです。
並走する下道から撮りました。
数字の書かれた標識が3つかかげられています。
丸枠の中の「80」「100」は、いわずもがな、最高速度を示したものです。
見ての通り、ほとんどの乗り物は100km/hで走行可能です。
やや年長の方から「バイクや軽四は最高80km/hまでだろ?」と仰られるのを聞きますが、
2000(平成12)年10月よりそれぞれ最高100km/hにレベルアップしてます。
(余談ですが、ヴェクスター150(スズキのスクーター)で名神に乗ったら90km/hくらいしか出ず、大型トラックに煽られまくったのもいい思い出(涙)
→コラム「今、プラス25ccが熱い?!」)
ちなみに、ここでいう「三輪」とは、「6ナンバー」の旧・三輪トラック(乗用車登録のトライクも含む)くらいですね。
今までの人生で6ナンバーなんて2回くらいしか見たことありません。
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で、もうひとつの標識、
丸枠の中に「50」とあります。
これは何でしょう?
正解は、「最低速度」です。「最高」に対して「最低」もあるわけです。
ほとんど高速道路でしかお目にかからない代物。もし一般道で見かけたのでしたら、超激レアものです。
ぜひ写真に撮って僕にメールで送ってください。載せますよ。
高速の本線上では、50km/h以上で走行しなくてはいけない という決まりがあります。
ホントに?GWやお盆や年末年始なんかだと、強制的に0km/hのこともあるけど、どこに文句言えばいいの?(笑)
けどなぁ、高速って速いスピードで走るための道路でしょ。
なのにどうしてわざわざ遅い速度を掲げる必要があるの?
(例)
120km/hで走ったとか、200km/hで覆面パトカーをブッちぎってやったとか、首都高で320km/hサーキットしてるとか…、
速度オーバーの話のタネならいくらでもあろうけど、
「スピードが遅すぎでパトカーに捕まった」なんて聞いたことあらへんで〜。
速さこそニンゲンが持つ「競争本能」そのもの。遅く走るなどありえへんわ〜(大爆笑)。
と最低速度の標識を小バカにしていたのですが、そうでもなさそうなことを思い知らされたのは、こんな出来事でした↓
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2000年1月18日。
淡路島に行ってみようと、今は亡き「相棒」と明石海峡大橋を使い、初めて海を渡りました。
垂水ICを過ぎ、神戸淡路鳴門道(こうべ
あわじ なるとどう)に乗ると、すぐに舞子トンネルへ。
トンネルを抜けると、もうそこは大きな明石海峡大橋の上です。
左右に広がるは瀬戸内海、行き来する船々。大迫力の橋脚に淡路島や神戸の街並みが美しい…。
おれは今、海をまたいでいるんや…。
いままで見たことのない風景に見とれていました。
ふと周囲を見回すと、周りの車がずいぶん速いな。
飛ばしすぎじゃないのか?ま、いいか。道すいてるし。
また風景に見とれつつ走っていると、今度はパトカーにまで抜かれてしまいました。
おいこら公安!スピード守れやァ!!
と、そこでバイクのスピードメーターを見て目ン玉が飛び出そうになりました。
トンネル内では100km/hあまり出ていた速度が、50km/h台まで落ち込んでいたからです。
道幅が広く、風景も良し。
そこへもって海の上なので、近くに相対速度を感じさせる物体(建物など)も無いため、
速度感覚が狂ってしまい、スピードがどんどん落ちていることにまるで気付かなかったのです。
あわてて加速しましたよ。そこにも最低速度の標識は確かにありました。
僕だけじゃないんでしょうね、遅すぎる人(笑)。