「三つ目」が通らない




♪「ジッタリン・ジン」の「プレゼント」のメロディーに乗せて♪




最近見かけなくなったよ〜♪

 地デジが録れないVHS〜♪

 現像面倒フィルムカメラ〜♪

 ダイヤル115の電報〜♪

 お空で酔いますプロペラ機〜♪

 田んぼに居ないよ赤トンボ〜♪

 地面の落書きには蝋石(ろうせき)〜♪

 それってサラダ油だろポマード〜♪

 挟まれるのが悪い回転ドア〜♪

 家で切る必要がない包丁〜♪(笑えない)


大好きだったけど〜時代遅れなんて〜♪
大好きだったけど〜もう使わないんだよ〜♪

バイバイ、マイスイートジェネレーション、サヨナラしてあげるわ♪♪



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↑を書きながらいろいろ思い出していたんですけど、
時代の流れとともにフェードアウトしていった物がありますよね。


道を行きかう車の中で、そういや、いつの間にか見かけなくなったな〜というものがあります。





コレ→     





あ、いや、三菱ふそうのトラックを見かけなくなったわけじゃないですよ(笑)。




見かけなくなったのは、コチラ→   




運転席の上にある3つのランプ



ちなみに同車種の現行モデルと見比べてみるとこの通り↓

旧型
(2001年式)
現行
(2011年式)



一目瞭然です。
このランプは、1967(昭和42)年に導入され、
最大積載量5t以上、または車両総重量8t以上の大型貨物車に装着が義務付けられていました。




僕が大型免許を取得する際に乗らされた6tトラックにもこの「三つ目」が装着されてましたが、
それについて教官からは何の説明も無かったんですよね。
ただ教習前には、ちゃんとランプが点灯するかどうかの確認はさせられましたけど。



まぁ、スピードメーターのところに「三つ目」の点灯状況を知らせるインジケーターがあり、
走行中に点いたり消えたりしたので、なんとなく「三つ目」の意味は分かりましたけども、
それを点灯させる理由は分かりませんでした。


この三つ目の正確な意味と理由を知ったのは、後に読んだ乗り物の本ででした。




これは、速度表示灯といいます。
点灯の仕方は、前方から見ると、

停車時

□□□
〜40km/h □□■
40km/h〜 ■□■
60km/h〜 ■■■


のようになっていて、
歩行者や対向車からだと車体の大きさから相対的に分かりにくい大型トラックの速度を
視覚的に分かるようにした


と言うのです。




って、そんなのほとんどの人が知らんぞ
どんなけマイナーな装置なんやろ。



あと、これはニホン独自の規制だったため、
外国製の大型トラックを輸入するときにはわざわざ「三つ目」を後付けしてやらないといけないなどの弊害もあり、
認知度の低さもあいまって 1999(平成11)年に廃止されました。

その代わりに大型トラックには速度抑制装置がつけられることになるのですが…。



2011年現在で、速度表示灯が廃止されてから12年ほど。
(実際にはモデルチェンジするまで搭載されていたようですので、2001年ごろまでのモデルには付いています)


どちらにしてもこの先、「三つ目」は絶滅の道を歩むことになります。
もし「三つ目」を見かけたら、大事に乗られてるんやなぁと応援してあげよう。