速度抑制装置付



昨今の大型トラックの後部には↑の文字が入った黄色地の円形のステッカーが貼ってあります。 
大型トラックは性能上140km/h程度までスピードを出すことが出来ます。
が、高速道での事故は、それらの大幅な速度超過が原因となっているものがかなりを占めているそうです。
速度超過をするのは理由には、荷主の強引な時間指定に間に合わすため というのもあり、
一概に長距離トラックの運転手が悪いとも言えなさそうです。

荷主と言うと大口の荷物を扱う物流会社の類だけでなく、宅配便を使う僕たちだって含まれています。
夕方6時に京都から発送した荷物が、翌日の朝10時に東京の相手先に届くのも、
長距離トラックの方々が夜通し運んでくれるお陰
なんですよ。
利便性の裏側で働いてくれる彼らに感謝をしてもしきれませんね。



けれども、「サービス向上」という名のユーザーのわがままのせいで急ぐあまり事故が増えるのはいただけません。


そういう速度競争に歯止めをかけるため、
新車、現在使用中を問わず全ての4t超級の大型トラック(※旧大型免許で運転できる範囲)には、
高速道の法定速度80km/hにプラスαした90km/h以上になると燃料供給をストップし、
それ以上出せなくするシステム「速度抑制装置」の装着が義務付けられています。



それまでの高速(特に夜間)は大型トラックが暴走し一般車両が恐い思いをしていましたが、
いまでは普通車の法定速度より遅く走っているのでそういうことは無くなりました。
一番左の車線を走ってくれるので高速の秩序も保たれています。
彼らにとってはいい迷惑かもしれませんが…。



 速度抑制装置を付けなくてもいい車両もあります。

 ・もともと全開走行で90km/h以上出ない車(そりゃ当然要らんやろう)

 ・緊急車両(大型車ベースの消防車とか。10tクラスのはしご車がサイレン鳴らして100km/hオーバーで走っていたら
  迫力ありすぎで逆に怖いわ(笑))。


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大型トラックの件で「速度抑制装置」が脚光を浴び、彼らだけが速度を守るおりこうさんのように見られるのは心外です。
以前からそれが付けられてる乗り物は多数あるでしょう?



われらの原チャもそのひとつです。



原チャは60km/h以上出せませんが、それにも速度抑制装置が組み込まれているからです。
これらは、普通「スピードリミッター」もしくは単に「リミッター」と呼んでいます。
この名前を出すと、ああ、そのことか〜と納得できるでしょうか。



そこで大きな疑問発生。



原チャの法定速度は30km/hのはずなのに、
どうして、その倍もの速度が出せるようになってるんでしょうか
大型トラックの猶予はわずか10km/hぶんなのに。


この疑問について、僕は「『キンコン仕様』は無くなったのに」で、
「30km/hでは実用に耐えないから、速度超過して走るのを認めてることの裏返しなのでは」と書いています。
が、何年か前にこの疑問を取り上げたテレビ番組で全く別の理由を述べていました。



急な上り坂ででも30km/hを出すためには、
平地で60km/hを出せる能力が必要だから

と言うのです。


エンジン全開でも法定速度程度しかスピードが出ない社会主義的な原チャにするなら 2馬力程度のエンジンで十分ですので、
エンジンを高性能に作り込む必要が無くなりコスト削減→バイクの値段を安く抑えられます。


けれどもそれでは出足・加速も遅く、上り坂ではノロノロで実用性に問題が…。
割り切りすぎたバイク、チョイノリがそれを証明してくれています。
(チョイノリが悪いといってるわけではありません。あの冒険しまくりの開発コンセプトは大好きですよ)


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車や126cc以上のバイクの法定速度は100km/hなのに、
180km/hで作動するリミッターが装着されているのも同様の理由とのこと。

余談ですが、100km/hに定められた根拠は、
名神高速が出来た昭和30年代終盤時代の標準的な車が安定してキープ出来る速度が100km/hだったからと聞いたことがあります。



新東名高速や2008年開通の新名神高速は制限速度が120〜140km/hになりそうですが、
リミッターは180km/hのままなんやろうか…。

(注:↑コラム掲載当時、新高速道路は直線的なので最高速度を上げる話がありましたが、新名神は100km/h制限に落ち着きました)


原チャの60km/hリミッターは なるほどと言いたくなりますが、こじつけっぽく感じます。何か裏がありそうです。
実際のところはどうなんでしょう。