持ち歩く車




そういうコンセプトで開発された新しい乗り物が、本日(2024(令和6)年4月1日)発売になりました。
その名も「WALKCAR(ウォーカー)2」



(c)cocoa motors


なんやこれ、下敷きにタマタマ付けただけやん。



いやいやいや〜、この下敷き、ただの下敷きではありません。
この上に乗り、体重移動で走れるという新しい電動(EV)モビリティです。



特筆すべきはその大きさ。A4サイズで、重量はたったの2.9kg
小脇に抱えて持ち運べます。



それでいて、定格出力260WのEV駆動で、
最高時速は10km/h航続距離は7km
独立したサスペンションを持ち、力強いモーターのおかげで登坂能力は10度(≒勾配17.6%)

お値段は12万9800円(税込)。手が届くやん。



似たようなモノを見たことあるでしょう。そう、スケボー(スケートボード)です。
オリンピックの正式種目になった、アレです。乗ったことある方、いますよね?


僕も子どものころにスケボーが流行り、乗ったことがありますが、
片足はボードに乗せ、もう片足で地面を蹴って走りだし、加速がついたところでパっと地面から足を上げてボードに乗る。
そしてバランスをとるのが難しく、僕はすぐに諦めた記憶があります。

そういう面倒なものを、すべてこの下敷きが行ってくれる。




ここまでなら、今まで紹介してきた様々な奇抜な「未来の乗り物」と変わらないのですが、
この下敷き…いや、正式名称で呼びましょう…WALKCARは、


なんと、公道で乗ることができるのです。


それも流行り(?)の特定原付(→コラム「ほぼ自転車扱い」)ではありません。歩行者扱いなんです。

免許も保険も登録も一切不要。
なので、子どもが乗ってもOK



あれだけ堅物だったニホンの規制の壁を破っているんですよ。
WALKCARの紹介動画を貼っておこう。
https://www.youtube.com/watch?v=c6dLCF_XoWQ



ただ、舗装がガタガタでマンホールや側溝などちょっとした段差も多数あるニホンの道路で、
動画のようにスイスイ走るのは難しいかもね。



自転車や電動キックボードのように手で支えられるものが無いので、バランスを崩すと立て直せずにコケそうやし。

特定原付でも、歩道を走行できるのは時速6km/h以下に制御された場合に限られているのに、
原動機だけで時速10km/hで走れる乗り物が歩行者だとは…。時速10km/hで歩けるのは競歩の選手くらいやろ。
普通の人ならランニングの速度やど。

なのに、仮に両者が衝突したとしても法律上は歩行者同士が当たることになるので、交通事故にはならないのが腑に落ちない…かな。




そういうことですから、公道で乗るのは遠慮して、
たとえば、広大なのに移動手段が徒歩しかなく嫌になる鈴鹿サーキットの中をウロウロするのにはいいかもしれませんね。

調子乗って移動しすぎて、一番奥のスプーンカーブでバッテリー切れしたら笑いモンやけど。(*´艸)( 艸`*)


ま、いちばん問題なのは、重量制限80kgで、おれが乗れへんことやがな!(#゚Д゚)



参考・画像引用:WALKCAR公式サイト
https://www.cocoamotors.com/