空気よりX字型
タイヤにつきもの。
思いつくものの一位は間違いなくパンクでしょう。
バイクでも車でも自転車でも、パンクには悩まされ続けてきました。
いつ、どこで、どんなシチュエーションであっても、パンクと分かった瞬間の失望感たるや……
ああああ、思い出したくもない!!。゜(゚´Д`゚)゜。
ちなみに、僕の最大の失望パンクはコチラ…(→コラム「えいまる君の夏休み・4日目」) 出来たら読まないでください。
パンクしないタイヤ、しにくいタイヤの研究はずーっと行われてきています。
自転車などでおなじみのチューブタイヤは、
チューブにちょっと傷がついただけでもパンクしちゃいますが、
多くの車やバイクで一般的な、チューブを用いず タイヤ内部の空気圧でもってホイールと密着させることで機密性を保つ
チューブレスタイヤは、釘を踏んだ程度では機密性により空気が抜けにくく、その状態でも走り続けることが出来ますよね。
他にも、タイヤやチューブ内に充填し、もしパンクしても、その部分に瞬時にフタをして空気が抜けるのを防いでくれる、
パンク防止剤なんてものもあります(タイヤ内部がベタベタになるので、あまり好まれませんが)。
まぁ、いずれにしても、諸悪の根源は何かお分かりですよね?
そう、空気です。
空気があるからパンクするんや!
…と、いうわけで、空気いらずのタイヤが開発されました。
様々なメーカーから出てきているんですけど、僕の情報源の都合上、コチラをご紹介します。
(c)SankeiBiz
東洋ゴムの「noair」です。ノー・エアではなく、「ノアイア」と
ムリヤリ 読みます。
タイヤの空気が入る部分にX字型の支持棒50組を円形に並べ、
車の重量や路面からの衝撃を和らげる機能を持たせているとのこと。
その外側に、いわゆるトレッド面となるゴムが巻いてあります。
120km/hでの走行にも耐え、耐久性も従来の試作品の8倍に向上させたそうです。
実用化にはまだ時間がかかるようですが、自転車の世界では同様のタイヤの実用化されています。
↑自転車の「パンクしない」タイヤ。試乗しましたが、乗り心地も普通のタイヤと遜色ありませんでした。
JIS規格で、5000km程度の耐久性があるそうです。
なかなか面白い発想ですやん。
…と、思ったんですけど、
空気のいらないタイヤを使った乗り物、実はずいぶん前からあるのにお気づきでしょうか。
チビッコが乗る三輪車です。
あのタイヤ、空気が入っていませんよね。ホイールに当たる部分は柔らかい樹脂製やし。
(上で紹介した自転車のタイヤも同じ原理です)
つまり、ホイールに柔軟性を持たせられれば、タイヤの空気の代わりにできる…。
そこに気付いたのと、それを現実のものにしたタイヤメーカーはエライ!
こうして、車輪の歴史は、
鉄や木のホイールむき出し → チューブタイヤ → チューブレスタイヤ → 空気なしタイヤ、と
新たな進化をとげたのでした。
バイクでも空気なしタイヤに出来るのかな?
コーナーでバンクさせて走るから、タイヤのトレッド面がU字型になってるしなぁ。
なんとなく、バイクはパンクの呪縛がついて回りそうな予感…。
あ、大事なことを書くのを忘れてました。
現在は、車の「空気なしタイヤ」に関する基準がなく、公道は走れないそうです orz
記事引用:
毎日新聞 2017年9月9日付朝刊
SankeiBiz 2017年9月9日付配信記事