脱・近眼宣言




聞くところによると、ニホン人のおよそ7割が視力が1.0以下らしいです。
そして、裸眼での生活に支障が出る視力0.3以下の人はおよそ3割


ニホンは結構な近眼立国のようです(笑)。

僕も近眼で、高校生のときから授業中だけ眼鏡をかけるようになり、
大学生になるころに日常的にコンタクトレンズの生活になりました。



視力が悪くなる原因は様々ですが、健全な生活を送ってる人は近眼になることがないことを考えると、
大抵は自己責任の類ってことですよね(笑)。
ちなみに僕が近眼になったのは、高校受験の勉強を薄暗い部屋で熱心にやったせいです(自慢)。

ただ、視力を犠牲にしてまで猛勉強(僕基準)したにもかかわらず、
地元の公立の普通科しか合格しなかった(しかも競争率1.13倍)のは納得がいきませんでしたが(# ゚Д゚)



そんなことはどうでもいいのです(´・ω・`)




以来20数年も近眼生活を送ってきた僕。
19歳でバイクの免許を取得したときから「免許の条件等」にずーっと記載されていた文言に
コンプレックスをおぼえていました。




眼鏡等




近眼なんやから、この条件が付くのは仕方がないんですけど、
僕の眼鏡姿はインテリっぽく見える(自慢)のが嫌なので、免許証の写真は裸眼を貫いてきました。

ちなみに、視力を矯正しないで運転すると「免許条件違反」となり、
2点の点数と反則金(二輪6000円、原付5000円、普通車7000円)が課されます。




ところがです。ここ数年ほど、眼鏡やコンタクトをしてると目が疲れることが多くなりました。

眼科で視力を測ってもらうと、1.0に合わせてあったはずの矯正視力が1.5を超えてるやん。
そう、目が疲れるのは眼鏡やコンタクトの過矯正によるものだったのです。

と、いうことは…と、裸眼視力も測ると、0.1あるか無いかだった視力0.5前後もあるではないか。
いつの間にか視力がよくなっていたのです。


どうりで、晴れた昼間なら裸眼で近所をウロウロしてても違和感がなかったわけや。




大金をかけてあんな恥ずかしいことをやって何の効果もなかったのに、
何もせずに視力が良くなっていたなんてどういうことや。

健康保険がきかない視力回復のレーシック手術とかやった人が知ったら、どれほど怨まれることやろう(笑)。




…ん?
もしかしたら、運転免許も裸眼でOKになるかも?

折りしも免許更新のシーズンを迎えていた僕、試してみる価値はあると
裸眼で運転免許試験場での免許更新に臨みました。




免許更新の案内の葉書に「平日が空いている」などと書かれていたので、
僕の誕生日だった火曜日の午後に試験場へとやってきました。



青色の免許にされた 忌まわしきあの日から5年も経ったのか〜と、時の流れの速さを感じながら
試験場の門をくぐると、そこは相変わらず昭和40年代のまま時が止まっていました(笑)。

建物の中に入ると、そこも時が止まったまま。
タイムマシンで過去へやってきたかのような、悪い意味でのノスタルジーを感じさせてくれました。




しかし、そんな感傷も次の瞬間消え去ります。

免許更新受付を待つ、おびただしい行列がそこにあったからです。

これのどこが「平日は空いてる」やねん!!(゚Д゚ )

ここにいる人たちは、僕も含めて、葉書の文言を真に受けた、心の澄んだ人たちなのでしょう。
そう思うことにしました。そう思わんとやってられへんからな。受付するだけで30分も並ばされたんやし(#゚Д゚)


そこからの手続きの段取りの悪さは、書くと血圧がハネ上がるので割愛。
昭和時代のお役所仕事を地で行ってくれましたわ。




ようやく問題の視力検査コーナーにたどり着きました。

試験場に着いてから、ここまでずっと裸眼のまま目を慣らして「本番」に備えてきた僕。
緊張して気分が少々悪くなりました。



視力検査の機械は3台あり、皆さんが順番に視力を測っていましたが、
僕の視線は端っこに据えつけられた別の大掛かりな機械に行っていました。



それは僕にとって最難関である、大型免許や二種免許で課される深視力(しんしりょく)を測る機械
たまたまそのときには深視力を測る対象者がいなかったらしく、普通の視力検査もそこで行われていました。
両方検査できるハイテク機だったんです。



並んでいた順番の加減で、僕も深視力の機械で普通の視力検査もすることに。



そのときに気付いたんです。

検査を務めている警察官、5年前の更新(→コラム「真視力検査」)のときにイラついた声を上げてた
リーゼントのオッサン
やないか!

アンタずっとここで視力検査を担当してるんかい!!
ここで遭ったが100年目、あ、いや5年目! あのときの恨み、今こそ晴らしてくれるわ!!



…なんてことはミジンも見せず、矯正ではなく裸眼であることをアピールして、いざ検査開始!




視力の基準は免許によって異なり、

・原付免許、小型特殊免許

両眼で0.5以上。

一眼が見えない方は、他眼の視野が左右150°以上で、視力が0.5以上。
・大型一種免許、中型一種免許(限定なし)、けん引免許、二種免許

両眼で0.8以上で、一眼がそれぞれ0.5以上、
さらに、深視力で3回平均の誤差が2cm以内。
・それ以外の免許

両眼で0.7以上で、一眼でそれぞれ0.3以上。

または一眼の視力が0.3に満たない方、もしくは一眼が見えない方は、
他眼の視野が左右150°以上で、視力が0.7以上。



まずは、Cの字型の切れてる方向を答える普通の視力検査。
おっ、普通に見えるやん。


パッパッと答えると、
リーゼント警官 「はい、OKです」


なんとあっけなく裸眼でパスしてしまいましたヽ(´ー`)ノ
これで車とバイクは裸眼で運転できる!


僕の大型免許はいまや飾りですので、眼鏡をかけて受けるつもりでした。
だから、これだけで十分満足だったんです。




しかし、リーゼントは僕の心を察する能力は無かったらしく、「じゃ、深視力にいこうか」と
有無を言わさず裸眼で深視力の検査を始めてしまったのです。
深視力検査を受ける人が全然いなかった事から、リーゼントも意気揚々としているではないか!



小心者の僕は眼鏡を掛けたいと言い出せず、目を凝らして眼前に立つ3本の爪楊枝に集中します。
視力が良くなったとはいえ、乱視は治っていないので爪楊枝がボケて見え焦点が定まりません orz



当て勘でやったらリーゼントに「そこ全然違うぞ」と言われ、半泣きに。

その時気付いたんです。
爪楊枝の動くテンポは同じなので、そのタイミングを計れば何とかなる!



頭の中で爪楊枝の往復する時間を数え、このタイミングや!とボタンをポチポチポチと押したら、


……合格しちゃいました (≧□≦)人(≧∀≦)人(≧▽≦)人(≧ω≦)人(≧Д≦)人(≧◇≦)人(≧ο≦)人(≧V≦)ノ




リーゼント警官に「裸眼視力はギリギリなので、貴方のために言いますが、運転時は眼鏡をかけてください」と言われました。
確かに、夜間は裸眼で運転できる視力でないことは自覚しています。

でも合格は合格。今回も勝ったので官軍です( ^ω^ )


こうして晴れて僕の免許証から「眼鏡等」の条件が初めて消えました。
これほど嬉しいことはないですよ。



証拠を以下に示します。見ろ、僕の免許証を!!

Before After


坊主頭にした+さらに肥えた+眉毛を整えましたので顔つきが変わってますけど、同一人物です(笑)。


そして、5年ぶりにゴールド免許に戻りました。


毎月初めに会社で免許証のコピーを取られる際に散々青色の免許を笑いの種にされてきてましたから、
これからは思い切り自慢してやります♪
もちろん次もゴールド&裸眼を目指しますよ〜。