真横だけじゃなく斜め前も任せとけ!




日ごろトラックとバイクをメインに乗っている僕。

ごくたまに我が家の車(フリード)で街中を運転すると、ことあるごとに周囲をキョロキョロと見回してしまいます。




車体のサイズに対してミラーが小さいので、死角が多くて怖いからです。特に左側全般。



バイクのミラーも小さくてあんまり役に立ってませんが、首を少し左右に振ってやるだけで死角をなくせますし、

車体の大きいトラックはミラーが大きく、サイドアンダーミラーコーナーミラー、そして安全窓で死角を極力減らすようになっています。


あ、「安全窓」って聞きなれない言葉かも知れませんので、コラム「斜め後ろは見えてない!」に載せてるものを再掲。

トラックの助手席より低い部分の視野を確保するために、5t以上のトラックを対象に
助手席の窓の下に設けられている小窓のことを言います。(右写真)


左折時の巻き込み防止事故の多発を受けて、
日本自動車工業会が1978(昭和53)年以降の新車への設置をメーカーに要請したものです。


特に乗用車ベースの大型ミニバン(アルファードとかエスティマとかエルグランドとか)は、
左側に巨大死角ができて、僕は怖くて運転する気がしません。



そんな死角を減らすのを目的として、2005(平成17)年以降に生産されている、
左側に巨大死角のできる乗用車には左下を映すサイドアンダーミラーが設置されています。



そのサイドアンダーミラーも、最初のころはボンネットに貼りつけただけのやっつけ仕事丸出しのものがあり「ダサい」と感じたものですが、
今では左側のミラーの下につけられているものもありますね。


↓例としてヴォクシーのものを載せておきますね。





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過日、ホンダの軽自動車、NBOX+(エヌボックス・プラス)を運転する機会がありまして。

そのときに車内の左側のAピラーの根元に見慣れない2つのミラーが付いているのに気付きました。




なんやこりゃ?何でこんなところにミラーが付いてるのん?


よく見ると、



上側のミラーは今やお約束の左側の死角を映すサイドアンダーミラーですが、
下側のミラーは、なんと左斜め前を映すミラーだったのです。
下側のミラーに映っている赤い光は、前走車のテールランプです。


右ハンドル車は左角にも死角ができますが、NBOX+はそれをも克服してしまってました(驚)。



どうやって映してるんやろうと車を眺めると、こんな仕組みでした。




左のミラーの前面に鏡をつけ、合わせ鏡の原理で反射させて映していました。



大げさな装置ではなく、こんなにも簡単に死角を減らせるなんて…!
アイデア、いやむしろ新たな発想って、柔軟に視点を変えればいくらでも出てくるもんなんやなぁと、感心した一幕でした。