すべりにくい




さて、前の前のコラムで、カーナビ敗北論に浮かれていた僕は、
近づいてきた地元民(らしい)軽トラのオッちゃんの指摘により、もうひとつの発見をすることになります。



この道路自体に仕掛けがあることに、全ッ然気づきませんでしたわ。




問題の写真はコチラ。

向かって左側の車線、なんだかヘンに見えませんか?
オッちゃんに言われて足元を目をやると、…なんやこれは?


よく見ると黒っぽい物体が無数に敷いてある…
いや、むしろバラバラと撒かれています。

それもR312の西行きの車線だけに。






走っているときには、見た目から「舗装が悪いのか」と思った程度でしたが、そうではなくて
意図的に細工がなされていたのです。




撒かれているものを手にとってみました。コレな〜んだ?  




これは、小さく刻んだタイヤのゴムで、
この区間はそれをアスファルトに埋め込んだ特種舗装路なんだそうです。


ゴムの大きさから、乗用車のタイヤではなく、
大型トラックや耕運機などに使われている分厚いタイヤのお古を利用したものと思われます。




西行き車線はゆるい下りで、その先に信号交差点があるため、
冬季の凍結時に滑りやすいことから、
滑りにくくするために「国の事業で」行ったと
のこと。

オッちゃんが言うには。


写真の左下側が特殊舗装路ね→






国の事業でやった割にゴム片をテキトーに撒きましたって感じのやっつけ仕事がミエミエ。
施工業者が相当ピンハネしてそうやな。
これならおれにでも出来るど(笑)。




もう一度見てくださいよ、この雑な仕事ぶりを→   




思うに、
舗装したての熱々のアスファルトの上にゴムを撒いて、
ロードローラーで埋め込んだだけ
のような適当工事っぽいですので、
通過するタイヤとの摩擦で取れてしまい、道路の端っこにはゴムのツブツブがいっぱい散乱。


僕が手にしているゴム片は道路に落っこちていたものを拾っただけです。
決して道路から怪力でムシリ取ったものではありません(笑)。




この道の路肩で草刈り機をかけると、取れたゴムに当たって飛んで行ったりして危ないんや、と、
オッちゃんは滑りにくくした対策のメリットよりも自分にとってのデメリットを強調されてました(笑)。


そして極めつけの一言。




普通の舗装と滑りにくさは変わらんわ。




より安価で簡単施工で滑りにくい舗装路の研究に期待しますよ…。

って、期待していいのかなぁ……。