普通免許グレードダウン予告?!




おことわり:
このコラムは「準中型免許」創設前に書かれたものです。
ですので、本文中の「普通免許」は
旧普通免許、「旧普通免許」は旧・旧普通免許と読み替えてください。


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さてお立会〜い。

このたび、普通免許で運転できる乗り物の種類が減らされることが決まりそうです orz


2007年6月1日までに取得した普通免許→総重量8t以下のトラック(いわゆる4t車)までOK(→「中型免許グレードアップキャンペーン?!」
それ以降に取得した普通免許→総重量5t以下のトラック(いわゆる2t車)までOK


…でしたが、どうやら次期普通免許→総重量3.5トン以下のトラックまでになるようです。




ところで、車の総重量ってどのくらいあるのでしょう。
総重量=車両重量+定員分の乗員重量(1名当たり55kgで計算)+最大積載量(貨物車のみ)です。
おれ一人で2名分ちかい重量があることは秘密な(笑)。



軽四で1〜1.5トン程度。一般的な乗用車で1.5〜2トンくらい。
ちなみに、貨物の1トン積みのハイエース・バン(ロングワイド)で3トン。
こう考えると事実上、次期・普通免許はトラックの運転を禁止し乗用車オンリーになってしまう勢いですよ。




最近では
トラックのハイブリッド化や架装の多様化・多機能化が進んだために車両重量が増え
2トントラックですら現行の普通免許で運転可能な総重量5トンを超えてしまう有様に。


それを回避するために、2トントラックの最大積載量を1.2〜1.5トン程度まで減らして(「減トン」と言います)
無理矢理 総重量を5トン未満に抑えてました。



ところが、もともと2トン積で造られているのをつじつま合わせのためだけに
減トンしているんですから、フル積載すると積載オーバーしてしまう。

これでは本末転倒ですやん。



それに、一般的なトラックを運転するために必要な中型免許を取得できるのは普通免許取得後2年経ってから
これだと中型免許が取得できるのは最速でも20歳になってしまい、
高卒で運送業界に入ってもドライバーとして「使えない」期間が出来ることから、敬遠されてしまう。
それを回避するために、18歳から取得できるトラック免許を設けましょう…というのが今回の趣旨。








名称は「準中型免許」となりました。

この免許のカバー範囲は、
旧普通免許(現在の中型免許・中型車(8トン)限定)とほぼ同等レベルになります。



教習については、トラックを使って行われますので、運転技術は取得できるでしょう。



まぁ日常的ににトラックを運転してる僕から言わせれば
ボンネットの存在や死角の大きさから見切りが悪くハンドルの切れ角も小さい乗用車のほうが運転しにくいので、
最近買った車もほとんど運転してませんわ(笑)。そう思うとトラックの運転はしやすいよ〜。


この免許制度改定により、国内の物流の9割を占めるトラック輸送が活性化すればいいですね。




参考資料:朝日新聞 2014年7月11日付夕刊