貴方の速度についていきます




最近のマラソンの国際大会やオリンピック等選考レースなどにおいて、
他の選手と違う種類のナンバーカード(ゼッケン)を付けたランナーを見かけることがあります。



個人で長距離を走るマラソンにおいては どうしてもタイムが伸びにくいため、
ほかの競技に比べて順位の位置づけがやや低いのです。
たとえ1位で完走してもタイムが遅ければ意味がありません。

そこで好記録を出すために選手や主催者が彼らを雇っているのです、ペースメーカーとして。
「○kmを○○分のペースで走るように」などと契約していて、25kmくらいまで選手たちを先導するのが一般的です。
ペースメーカーを付けることを明確に禁止してるマラソン競技は 僕の知ってる中ではオリンピックくらいで、
今では当たり前の存在となってしまっています。




トップランナーを先導するペースメーカーだけに並々ならぬ脚力が必要なので、
彼らの多くはアフリカ勢の準有力選手が務めています。
ニホン人がペースメーカーを務められるなら、今頃マラソン立国でしょうよ。



でも、陸上を曲がりながらも嗜む僕からすれば、ペースメーカーの存在は抵抗を覚えます。
トップアスリートがずっと「先導」されて走るってのはレースじゃないやん。
タイム以上にランナー同士の駆け引きがマラソンの醍醐味やど。
己が実力でベストを叩き出せよ。




僕が走る市民マラソン大会でも、一定の速度で走るペースメーカーがいます。
人のケツを追いかけて走るのは楽なんですよ、彼らについていけば何も考えなくても目標タイムを出せるのですから。
だから、市民マラソン大会でペースメーカーを先頭にランナーが大名行列になってるのを何度も見かけています。

だけど、ついていくだけではそれ以上には記録を伸ばせない。
そして、自分のためにもならない。


だから、僕は自分のペースで走り続けるのです。

遅くてペースメーカーについていけない事実については黙っといてな(笑)。


------


そんなペースメーカー、公道上でもお目にかかれます。

たとえば、教習所の車とか、お年寄りの運転してる車とか、パトカーとか。



僕も車の免許を取るときに通った道ですけど、
教習所の路上教習で山科区の外環状線を制限速度の40km/hピッタシで走ってると、
後続車が数珠つなぎになるんですよね。

あれは交通法規を守るのよりもストレスが溜まりましたわ(涙)。
教官によっては「飛ばしてもいいよ」と言ってくれる人がいたとかいなかったとか。

僕の相手をしてくださった、41km/hでも「速度オーバーしてますよ」と言った某教官。厳しすぎます orz


「速度を守りましょう」と言っていた若手の教官が、
所内で教習車のスカイラインをホイルスピンさせながら走らせていたことは見なかったことにしといてやるわ。




お年寄りの運転は体力や動体視力も劣ってくるからか全体に緩慢な運転になります。
だからといって制限速度より大幅に遅い速度で走り続けるのは勘弁してください。
悪い意味でのマイペースは周囲の輪を乱してます。




パトカー…パンダ色が前方視界に入るとため息が出てしまいます。追い抜けへんやん(涙)。
えーと、覆面のクラウンの方は周囲が警察車両と気付いてないor特権と思い込んでいるのか、
新名神でアクセルベタ踏み
してしてるやろ。
バレてるで〜!


信号待ちで先頭に停まった車もペースメーカーになりますね。
バイクだと二段停止線のおかげで先頭車になることがよくあるので、朝の通勤時はしょっちゅう動悸がしてますよ orz




…もう、気付いたかもしれませんが、
僕が主催するオフ会で最も気を遣うのは、実は先導することなんですよね。
僕自身がペースメーカーになるのは周囲に気を遣いまくるんでね、結構神経が疲れるんですよ。

だから後続に回ってついていく段になったときに、なんと楽チンなんや!と感じましたね。

参加された方ならお分かりと思いますが、僕は一番ゆっくり走る方に合わせますので、速度は遅いめになるんですわ。
それによって別のグループなどに追いつかれて大集団になったりすると、僕の中では「ああ〜どないしよ〜」とひとり混乱に陥ってます(笑)。

それに対して各自に責任をなすり付けることをフリー走行と言う(笑)。




もっとこう、何事にも動じない強い心臓がほしいなぁ。



あ、そうそう、ネズミ捕りでは先頭車だけが捕まる法則があります。
言わずもがな、ペースメーカーが全て悪いんですよ。だから車の流れの一番前に立ちたくないのだ(経験者) orz