公共物のお値段




先月(2019年5月)に大津市で起こった車同士の衝突により、
片方の車が 歩道で信号待ちをしていた、散歩中の保育園児と保育士の列に突っ込み多数の死傷者が出た痛ましい事故


琵琶湖沿いの景色のよいところで、僕もちょくちょくお邪魔する見慣れた景色が各種メディアで何度も何度も流され、
やるせない気持ちになっていました。



この事故で指摘されたのは、この道、車道と歩道を区切るものが縁石しかなく
ガードレールや車止めのポールなどがあれば、
車の歩道への突入は防げたかもしれない
…というものでした。




そこで、全国的に園児の散歩コースなどを優先して安全対策を充実されるべく、調査が行われていて、
大津市の事故現場では、事故から1ヶ月になる今、さっそくガードレールの設置工事が始まっています。


これで事故による被害が防げれば(それよりも事故を起こさない運転を心がけることが先決ですが、それは横に置いといて…)
御の字ですが、そこに立ちはだかるのがあります。



おカネの問題です。



こういった惨劇を二度と繰り返してはならない。それは誰しもが願うことです。

でも、その対策を早急に行いたくても、
原則として、自治体は議会で可決された内容の予算でしか動くことが出来ません
ですので、今回のような予定にない工事にはすぐにおカネが回せず、なかなか工事が行えないんです。
工事業者との契約は入札によって行われるという問題もありますが。




役所内の各部署は、自分の所が予算をナンボふんだくれるかに情熱を注いでますので、
こういう事態にあってもお金を融通しあうなんてことは絶対といっていいほどありませんし、
ましてや節約してお金を浮かせて助けてあげようなんて発想も10000%ありません(笑)。



そういうわけで、喫緊の課題である子ども達の安全は置き去りになり、
完成までに何年も何年もずるずるとかかるわけです。



では、公共物は一体いくらするのでしょう。
ネット上には有用な情報が載ってません。製造業者のサイトにもお値段が書かれてませんし。



それにお答えする記事が載ってましたのでご紹介します。







なんだか値段設定がおかしい気がするのは僕だけではないはず。
これには工事にかかる経費(重機や材料運搬代、人件費)のウェイトが大きいためです。


それでも高すぎません?業者がぼったくってるのではないかと勘ぐりますよ…。




記事引用:京都新聞 2019年6月8日付朝刊