信号無視は見逃さへんで〜




「3S運転」ってご存知ですか?


世の中にはたくさんの種類の交通違反(反則)がありますが、
その中でも特に重大な交通事故につながる悪質な運転のベスト3のことを言います。


それは

・速度超過(スピード違反)
・酒気帯び運転
・信号無視


です。



  ※ 似たようなものに「交通3悪」がありますが、それは「速度超過・酒気帯び・無免許運転のことです。



たとえば、

ネズミ捕り測定地点の通過直後から全開加速して、逆三角形レッドフラッグ振りのオッちゃんたちに手を振ってみたり、

下戸なのに酎ハイをがばがば飲んで、顔真っ赤にしながら家族や友人を乗せた車で、直進してるつもりが 蛇行運転してたり、

考え事しながらバイクで走ってて、赤信号の交差点をノンブレーキで突破したり。



どれもこれも許しがたい!こんなのが堂々と交通社会に はびこるから、交通事故も減らないんです。



↑どれもこれも僕の若気の至りの所業ですモウシワケアリマセンm(_ _)m



その中でもスピード違反は、ネズミ捕りやオービスなどでバシバシ取り締まることが出来ます。
スピードを出したくなるような直線道路でK察によるサイン会場へ招かれたこと、ありませんか?
走行中に突然赤いフラッシュが光り、後日K察からのラブレターが届いたこと、ありませんか?



飲酒運転も、検問をはって集中的に取り締まることが出来ます。
いきなりK察官に停止を命じられ、細長い棒の先に息を吹きかけたこと、ありませんか?



では、信号無視の取り締まりはどうでしょう?
そんなのって、わざわざ網をかけてやってませんよね。
信号無視したところをK察に見つかったらアウト!なだけで、それ以外では捕まることはない…。



つまり、「信号を守る」行為は、交通社会人のモラルに訴えていた点が大きいわけです。



だけど、現実問題、皆が皆、信号を守っているでしょうか?



信号が黄や赤に変わっているのに交差点を通過したり、逆に、青になる前に「見切り発進」したり。
タケヤリ3段シート、ノーヘルのチンドン屋的バイク集団が堂々と赤信号の交差点をノロノロと通過したり(←これはちょっと違うか(笑))。



などなど、信号の色をないがしろにしてるセッカチな連中が少なからずいます。
僕もTPOに応じてその一員ですので大きな声では言えませんがm(_ _)m




結局、信号無視は現行犯でしか捕まえられない、厄介なものでした。




過去形で書いたのは、そう、ご存知の方もいるかと思いますが、
京都市内に日本で初めての、「信号無視抑止システム」が登場したのです。



これは、信号無視をしようとする車に警告を発して、
従わない場合には車のナンバーやドライバーを撮影する装置
です。

スピード違反を取り締まる
オービス(速度違反自動監視装置)の
信号無視版
ってな感じです。

右の写真、制限速度の標識の左側の物体が、その本体です。


京都市上京区の、河原町通荒神口交差点、
北行きに設置
されています。



MapFanで地図を表示
信号が黄色になると、まず、交差点から110m手前の
警告表示板が「信号注意」の文字を電光表示。
この警告に従わずに、信号が赤に変わっても通過しようとする車を、
信号機の横に据えたセンサーが感知
し、

交差点の手前90mに設置されてる状況撮影装置で、
後方から通過状況をビデオ撮影。



センサー横のカメラで車のナンバーなども撮影。

映像や画像は、電話回線で警察本部に電送し、
それを分析して違反者を特定、呼び出し、反則キップを切る仕組み


だ、そうです。



肖像権の侵害に配慮して、手前にはちゃんと警告の標識も設置されています。




京都府内の交差点内での人身事故は約9700件(2003年)。
事故全体の51.8%を占め、全国平均より4.1ポイントも高かったとのこと。


京都市内の道路は碁盤の目状で交差点が多いので、他所より事故が多いんでしょうね。




これで事故が減ればいいのですが、
何故にこの場所、河原町通荒神口交差点に設置したんや?の疑問がわきます。



それは、交通量の多い五条通(国道1号線〜9号線)なんぞに設置したら、
信号無視車両が多すぎて さばき切れないからじゃないかと思います。



とにかく、アウトローな僕にとっては、「信号無視抑止システム」は新たな脅威には違いありません。
後方撮影するということは、バイクだって例外ではないと言うことですからね。



それでも好奇心がムクムクと湧き上がりました。
LEADで信号無視しても本当にちゃんと撮影してくれるのかなぁとか余計なことを考えちゃい、
この写真を撮りに行った際わざと信号無視してみようかと思(以下略)。


もちろん考えてみただけですがな。僕、アウトローを自称するくせに小心者やからね(笑)。



参考資料:京都新聞2004年9月10日付朝刊