子どもたちを守る?ための色




最近の道路上に描かれるペイントはバリエーションが増えてきたように思います。
文字だけでなく、カラフルにもなったような。



そんななか、最近の京都市内では新しい道路ペイントがそこここに出没し、
増殖を続けている現実があります。



実は我が家の近所でも先日新たに道路ペイントが施されました。


ご覧にいれます。コチラでございます↓







道の端っこには歩行者などが通行する場所を示す「路側帯」があります。
白線で引かれているどこにでもある線ですが、

それに沿うようにしてクリーム色というのか、ベージュというのか…、
とにかく何とも形容のしがたい色でペイントがなされています。




交差点近くの路側帯の内側には、
砂っぽい感じの舗装

なされているところも。






これ、何かと申しますと、通学路の歩道を示しているそうです。



昨年(2012年)4月に京都府亀岡市で登校途中の小学生の列に少年が運転する車が突っ込み、
多数の死傷者が出る悲惨な事故がありました。



それをきっかけに登下校中の子どもたちを守るべく、
全国で車などの運転者に注意喚起する様々なものが設えられています。




でまぁ、京都市の場合はこのペイントにしたわけですよ。
他都市では通学路を示すペイントって青とか緑とか橙色とか目につきやすい色を使っていることが多いのに、
京都市の場合は、この色ですよ。



こんな変な色じゃあ地味でちっとも目立ちません
これでは誰に対して何を訴えかけてるのかサッパリ分からんではないか。




こうなってしまった経緯には、派手な色使いを禁じる京都の景観条例が深く関わっているんです。



公道上の指示ペイント(追い越し禁止の黄色など)は法律で色が定められていますが、
補助的なペイントの色については市町村で自由に決めていいそうなんです。



そこで、ですよ。
派手な色だと京都の景観を損ねるということで、
このヘンチクリンな色を使っている
とのこと。



この色は「地道色」と名づけられています。ちなみにカラーコード上には存在しない色です。



こんなに汚い色、「泥水色」って名づけたほうが適当じゃないの?(笑)



おれ、以前に岡山のセンスの悪さを笑ってしまったけど、
京都なんて体裁ばっかり気にして本来の目的を忘れてしまってるやん。

京都市の行政は子どもたちを守る気なんてないんやろな。
他所のこと言えへんわ(恥)。




皆さんのところでは、どんな色が使われていますか?
子どもたちは守られていますか?


ちなみに、滋賀県近江八幡市では緑色でした。
これくらいしないと意識してもらえへんど〜。




参考資料:京都新聞 2013年3月30日付朝刊