初体験、セルフスタンド

規制緩和の波に乗って、巷にあふれてきてる、
セルフ式のガソリンスタンド
(以後「セルフスタンド」)。
僕の住む京都市にも、じわじわと浸透してきています。


それで、セルフスタンドの利点は?
店員がいない為、人件費分ガソリンが安い。
自分で好きなだけ給油できる。
ほかにも、
原付にハイオクを入れるときはもちろん、
ハイオク仕様の車にレギュラーを入れるとき

金が無くて「あの〜100円分だけ…」など、
ちょっと恥ずかしい給油でも、気兼ねなくできます。


セルフスタンドだと窓を拭いてくれませんし、灰皿やごみを片付けてくれないといった、デメリットもありますが、
そんなのを気にしない方には、セルフスタンドの方がお得ですよね。

僕とセルフスタンドの出逢いは、2001年の夏に、
四国を今は亡き「相棒」とツーリングしたときでした。


「しまなみ海道」から四国に入った直後の僕の前に、
やたら派手なタンクローリー
が走っていました。


ボディーに「●●運送」とか「●●石油」とか書かれていないので、どこへ行くのだろう…と、
後ろを付けてると、

見たことのない派手なスタンドに入って行き、ガソリンを下ろし始めたのです。
そこが、初めて見るセルフスタンドでした。


自分で危険物であるガソリンを給油するなんてとんでもないと、その時は思っていました。
でも、その考えはすぐに好奇心に変わります。


そうです、店員のいる普通のスタンドより圧倒的に安かったのです。
こりゃ行くしかないでしょ。


そして、3日後、香川県内の海沿いのセルフスタンドに初めて入りました。
しかし、要領は判らないし店員も居ないので、
給油してる他のお客さんの見よう見まねで初めてガソリンのノズルを握りました。


…それが案外うまくいき、フトコロにもやさしいので、以後ハマった次第です。
店員の居るスタンドは、車だと至れり尽くせりのサービスを施してくれますが、
バイクだとサービス無しが普通ですので(ミラーやスクリーンを拭いてくれたスタンドが2度3度あったくらいかな。
そのスタンドのことは後生忘れません。掛け値なしに嬉しかったから)、
その差別待遇にうんざりしていたのもあります。


さて、われらが京都市山科区に初めてセルフのスタンドが出来たのが去年(2003年)。
それまでの店員が給油してた店を改装したものでした。

セルフになって、以前より7円くらい安くなりました。
こうなりゃ、ケチで有名な僕のこと、足しげく通い、
周辺の店がレギュラーがリッター99円なのを尻目に、ハイオクをリッター100円で入れて、
優越感に浸ります。


そんなわけで、カネのない友人達も、セルフスタンドに通っているとてっきり思っていました。
ところが、予想を裏切り、誰一人として「行ったことが無い」と言うではないですか!

その理由は簡単でした。


給油の仕方がわからない


からです。
分からんでもないけど。給油機を前にしてオタオタしてる人、ちょくちょく見かけますからね。

それでは僕がセルフスタンドでの給油方法を伝授しましょう。

ネックなのは、支払方法です。
店によって全然違いますが、大きく6種類に分けられます。
1.給油機で前払い、つり銭も給油機で受け取り
2.給油機で前払い、つり銭は店内レジで受け取り
3.給油機で前払い、つり銭はつり銭清算機で受け取り
4.給油後に発行のレシートを持って店内で支払い
5.プリペイドカード
6.クレジットカード


「給油機で〜」というのは、
給油機が自動販売機
みたいに
なっていると考えてください。

それぞれ、操作パネルがあり、
大抵手順が書かれていますし、
自動音声のガイダンス
もありますので、
安心して大きく構えてください。



ここではESSOのセルフスタンドの
一番オーソドックスな場合で説明しましょう。


1. 現金(クレジットカード/プリペイドカード)を投入し、確認ボタンを押します。
2. 油種(レギュラー/ハイオク/軽油)を選択します。
3.
給油機についている「静電気除去シート」に触れてから、給油キャップを開けます。
体内の静電気がガソリンに引火するのを防ぐためです。
4.










給油します。給油ノズルをタンクに差し込みトリガー(引き金)を握ります。
握った分だけ給油されます。店員の居るスタンドのような「自動給油」は出来ませんので注意してください。

タンクの小さいバイクだと、

あまり強く握ると給油の勢いでガソリンが噴きこぼれるおそれ
があります。
慣れるまでは控えめに握ったほうがいいでしょう。

また、ノズルの内部には安全センサーがあり、
その
センサーの位置まで給油されると自動的に給油が止まります。

給油時間は4分以内です。それ以上の長時間の給油は安全上出来ません。
5.
給油が終わったら、まず給油キャップを閉めます。
案外閉め忘れることが多いですので注意してください。
6. 釣銭用のバーコードが入ったレシートが発行されますので、それを持ってつり銭清算機へ。
7. つり銭清算機にバーコードを読ませ、つり銭を受け取る。


箇条書きにすると難しそうに見えますが、やってみるといたって簡単です。
他のスタンドでも、基本的に要領は同じですので、一度チャレンジしてみてはどうでしょうか。
きっとハマること請け合いですよ。


ある日の仕事帰りに 行きつけのエネオスのセルフスタンドへLEADで乗り付けました。
給油機で前払い、つり銭はつり銭清算機で受け取りのシステム。
慣れた手つきで給油機に5000円札を入れ、LEADに給油。
満タンにした後、清算機で清算。おつりの320円を受け取って出発。





清算機から野口英世4人を取るのを忘れたのに気付いたのは、1時間後に帰宅してからでした   ○| ̄|_