購入基準は車載工具
それなりにバイクに親しんでくると、自分でバイクを触ってみたくなりませんか。
触るといっても、撫でたりするんじゃなくて、メンテナンスやいじってみるって意味ですからね(笑)。
メンテやいじるとひとことで言っても、改造・カスタムからチェーン調整やオイル交換まで様々あります。
その際に必要なのが工具です。
家の道具箱を漁れば、金槌やプライヤー、カッターナイフくらいなら出てくるかと思います。
でも、それらはバイクをいじる工具としては不適です。
バイクをいじるのにはそれに適した工具ってのがあります。
では、どんな工具を使えばいいのでしょう。
その答えは車載工具にあります。
大抵の車やバイクに予め備え付けられている応急用工具のことで、
車両の基本的なメンテナンスに必要な工具が一通りセットになっています。
では、さっそく車載工具とはどんなものが入っているのか見てみましょう。
↓写真は「2相棒」の車載工具袋です。シートの下に備え付けられています。
開けてみると
このような工具類が入っています。
結構種類が多く充実してるなぁ〜が正直な感想。
順番に見て行きましょう。
↓左3つがメガネレンチ。右2つがスパナです。
これで六角形のネジを回します。
メガネレンチの径は、左端から22mm、14mm/17mm、10mm/12mmの3本。
22mmは、車輪の脱着時にアクスルシャフト(車輪の真ん中を貫く棒)を回すためのものです。
14mm/17mmと、10mm/12mmは各2本ずつあるとメンテナンスに便利ですよ。
スパナの径は、左から4番目から10mm/14mm、8mm/12mmの2本。
よく使われるギリシア文字のφ(ファイ)は、穴のことを指し、レンチの径は普通は8φとか10φと言います。
ここでは便宜上メートル法の表記でmmと書いています。
↓では次
つづいてコチラ、左側の大きなL字型のメガネレンチは17mm。
オイル交換時に古いオイルを抜くためのドレンボルトを回す為の物です(多分)。
「多分」と書いたのは、使ったことがないからです(笑)。
右側の小さなL字型の工具は六角レンチといい、文字通り六角形の穴が開いたネジを回す為の物です。
サイズは5mmと6mmです。
5mmはカウルのネジを回すのに使い、6mmのは、マフラーを留めているネジ用です。
↓つづいてコチラ。明らかに見慣れない工具が出てきました。
上から順番に、
・用途不明の工具(笑)
・プライヤー
・プラグレンチ
・オイルフィルターレンチのような気がしますが、ハッキリしません
・チェーン調整用の工具
・マイナスドライバー
となっています。
一番上の工具は、どこの何に使うのか全く分かりません
(知ってる方おられましたら教えてくださいお願いします (_
_(--;(_ _(--; ペコペコ )。
…と書いておいたら、朔sakuさんが教えてくれました。これは工具の延長用の取っ手です。
22mmのレンチやチェーン調整用の工具に繋いで長くすることでトルクを稼ぐことが出来ます。
プライヤーはいいとして、次のプラグレンチは、点火プラグの付け外しに使います。
ただ、「2相棒」はV型4気筒ですので、プラグ交換はとても面倒くさいです。
その次の工具も用途に自信がないのですのでパス。
…これも朔sakuさんが教えてくれまして、オイルフィルターレンチではなく、リアサスペンションの調整に使うためのものでした。
使ったことがないから全然分からんかった(汗まみれ)。
その次のフック船長の手先のような形のものは、
ホンダの片持ちスイングアーム「プロアーム」専用の工具でして、チェーンの張りの調整に使います。
多くのバイクのチェーン調整は両側のリアアームのネジをメガネレンチで緩めタイヤを動かすことで行いますが、
プロアームの場合は17mmのメガネレンチでロックを緩め、
フック船長の先っちょをリアホルダーの引っかけに当てて回すことで調整します。
※書いてる内容がチンプンカンプンだと思いますが、分からなくていいですからね。
要は、この工具を使うとチェーン調節がとても簡単ってことを言いたいだけです(;^ω^)
最後はマイナスドライバーです。最近はマイナスネジを使いませんので、この工具は貴重です(笑)。
そしてプラスドライバーが無いのは、どこかで落っことしたからだと思います(汗)。
このような内容となっていました。
ただ、これらをメインで使うのはお勧めしません。
なぜなら、これらはあくまでも応急用であり、
鋳型や型抜きで作られているため、精度が低く、ネジ山を舐めてしまったりする恐れがあるからです。
そこで、工具屋さんなどで車載工具と同じサイズで有名メーカーのものを
揃えておくとバイクの基本的なメンテナンスを安心して行えます。
コラムのタイトルはそういう意味です、ハイ。
僕もメガネレンチとスパナと六角レンチ、そしてドライバー(プラスが3種類とマイナスが2種類の計5サイズ)はエエものを持っています。
やはり使い勝手もいいですし手にも馴染みますよ〜。
さ、その工具でバイクをちょっと触ってみない?
ちなみにシグナスの車載工具はメットインの中にセットされていました。
取り出してみると、プラグレンチと、プラス・マイナスドライバーのみのシンプルな構成。
それも、プラグレンチ使用時は、ドライバーをプラグレンチの穴に差し込んでハンドル代わりにし、
ドライバー使用時はプラグレンチをハンドルにして使うなど、工夫されてますわ〜。