四国よいとこ一度はおいで
2日目・2006年3月15日(水)・晴れ【徳島周遊編】
前日、暖房をかけたまま寝たら、空気が乾燥して喉が渇いて真夜中に目が覚める失態を犯す(涙)。
持参のアクエリアス(2L)をがぶ飲み。こんなときに役立つとは…。
なので、朝の目覚めはかなり悪いものでした。
さらに朝の気温はマイナス1度。寒い!
最高気温は昨日より6度上がって12度の予想。昨日が寒すぎたんですよね。
寒暖の差が激しく天候が不順なのが3月の気候といってしまえばそれまでですけど。
朝食を済ませ 出発するころはまだかなり寒く、昨日同様 真冬の装備で完全ガードして出発。
今日は1日徳島を堪能し、違法改築で有名になった東横イン徳島に宿泊して、翌日(16日)帰宅予定でいました。
ところが天気予報では、16日は朝から1日中雨で激しく降るとのこと。
カッパは持ってきていますが、どうしたものか…最後まで僕を悩ませます。
ま、徳島〜和歌山間の南海フェリーは24時間就航していますので、
無理に宿泊しなくてもキリのいいところで四国を脱出することも可能。
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本日の観光ルートは3つ。
・眉山(ビザン)
・大塚国際美術館
・その他
順を追って書いていくことにしましょう。
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眉山とは、徳島市の中心部のすぐそばにある標高290mの小さな独立峰で、
山頂からは徳島市街や清流・吉野川河口、そして紀伊水道が見渡せる観光スポットです。
僕の宿泊していた宿から歩いて3分くらいのところからロープウェイも出ていますが、山の裏手から車で上がることも出来ます。
小さな山のこと、裏手に回るのもすぐに行けます。
しかし、山頂へのドライブウェイは原チャ泣かせの急坂道。全開で30km/h出ません。エンジンがもだえています。
異国の地でLEADが果てやしないかとハラハラするほどでした。
一気に上がる標高が、眼下に広がる街並みを見事な風景に変えていきます。
エンジンが逝くこともなく、山頂に到着(引き返すという選択肢はなかった(笑))。
その横には立派な「かんぽの宿」が。
僕の泊まっていたビジネスホテルなど我々の足元にも及ばへんわ!というような立派なイデタチでした。
遮る物がない山頂に建てるとは、さすが郵便局!
民営化されたら、こういう建物は建てられまい。
さて、山頂をウロウロしますが、まだ8時半。ロープウェイも9時からですので観光客はいません。
諸施設も当然開いていません。 諸施設は2つあるのですが、 ひとつは「モラエス館」という、 大正時代のポルトガル総領事、モラエスの記念館、 もうひとつは、「パゴダ平和記念館」という 徳島県ビルマ会が第二次大戦の戦死者慰霊のために建てた記念館です。 漏斗をひっくり返したような東南アジア風建物で、完全な場違い建造物です(笑)。 |
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眼下に広がる風景は完全に独り占めです。ほぼ快晴で視界も良く、遠く淡路島も見えています。
至極のひととき。
いつまでも眺めていたい風景を後にし、今回のツーリングのメインイベントに移ることにしました。
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眉山から見えた吉野川大橋を渡ります。
吉野川自体が幅広な川ですが、河口のそばとあって、その幅はさらに広い。
欄干の向こうには豊かな流れ。いい感じです。
R55と別れ、R28へ。
徳島市から北へ25km。鳴門市へ。
視界に鳴門海峡大橋が入ってきました。
原チャの僕にとっては憎き橋。
この橋が渡れないが為に、神戸から淡路島経由で鳴門に来ることが出来ず、
和歌山まで遠回りさせられたのですから。
目指すは鳴門市の鳴門海峡大橋のたもとにある美術館。
大塚国際美術館です。 HPより紹介文を一部転載。
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…大塚製薬社長の趣味で建てたらしい施設なのですが、山の斜面に建っていて地上3階、地下5階建ての壮大な広さです。
絵画は経年劣化がどうしても起こってしまうもの。
それを陶器の板に転写することで、2000年にわたってそのままの姿を維持することが出来ます。
貴重な美術品を展示している美術館が薄暗いのは、光による退色を防ぐためなのですが、
陶板の絵画は劣化しませんので館内も明るく、写真撮影も自由です。
もちろん絵に触ることもOK(あくまでも転写作品ですので絵の具等の凹凸はありません。
ごく一部に意図的に釉薬などで立体感を持たせたものはありますが)
僕が徳島を目指したのは、大塚美術館に行くためだったんです。
徳島平野には他に行きたくなる観光地がありません。
阿波踊りの季節だけなのかなぁ、盛り上がるのは。
さて、大塚国際美術館に到着したのはいいのですが、駐車場が少し離れていて、送迎バスがでています(無料)。
でも、平日の午前中に来館してる人など知れているので駐車場もガラガラ。
僕1人のために送迎バスを出してもらすのも申し訳ないので、
美術館の入り口にいた守衛さんに原チャをどこかに停めてもいいかと尋ねると、
入り口端に置いてくれと。バスに乗る手間が省けました(笑)。原チャならではの技やね。
入館料は3150円とちょっと高め。それだけ払うのだから、存分に見て回るど!
斜面に建っているので、入り口は地下3階。 下のフロアから順番に古代・中世→ルネサンス→バロック→近代→現代の順に展示 されていて、 入って正面に美術館の顔「システィーナ・ホール」があります。 ここを皮切りに総延長4km、1000点余りにも渡る陶板美術ロードが続きます。 それにしても巨大な壁画&天井画に圧倒。 ルネサンスの最高傑作、ミケランジェロの「最後の審判」です。 男も女も裸体に筋肉ムキムキで、いろんな意味で怪しいです(笑)。 中央にいるのがキリストで、 キリストの右手側に天国にいける人、左手側に地獄に落ちる人が描かれています。 こんな大きな絵を一人で描いたなんて信じられへんわ…と感心してると、 一人の女性に「これから館内の主だった作品の案内をさせていただきますが、参加されますか?」と 声をかけられました。 鳴門市の美術ボランティアの方で、鑑賞ガイドを行ってくれるというのです。 僕の参加したのは「B3(古代・中世)+B2(ルネサンス・バロック)コース」。 1フロア50分程度で案内をしてくれるそうです。 ガイドさんのおかげで、これだけ広く作品の多い美術館を効率よく楽しむことが出来ました。 感謝してます。 日祝だったら1人のガイドさんにたくさんの入館者がついてくるのでしょうけど、 |
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ああ疲れた、と美術館を後にしたのは15時半を過ぎていました。5時間半もいたことになります。
滞在時間 長すぎ(笑)。
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メインイベントを無事終えて、再びLEADで走ります。
鳴門の渦潮を見ようと鳴門公園内の千畳敷展望台に向かいましたが、駐車場が有料で、
海上歩道橋の「渦(うず)の道」も有料と知り、おまけに渦潮は出てないようだったので、全面的に却下。
鳴門公園〜R11を結ぶ鳴門スカイラインという道路を走ります。
アップダウン、適度なコーナー、そして山の上から小鳴門海峡をまたぐすばらしい風景。
車も走っていませんしLEADでも激走出来ました。走った感覚は、関西で言うなら「奥琵琶湖パークウェイ」に似てますね。
海峡からの眺めは写真に収めるべきでしたわ。
R11に出て西へ。 香川県境付近の旧国道には道路を巨大なモニュメントとして使っている 「彫刻公園」があります。 本線上には特に宣伝もしてないですので分かりにくいのですが、 「三津トンネル」の出入り口北側から入れます。 こんな風に展示してあるとは知らずに入り込んだ僕は、 眼前に突如現れたなぞの物体群にあわてます。 道路上に幾何学的なオブジェ。ゲージュツカのすることは、 やっぱり僕には理解できませんわ(笑)。 |
さらに西へ行き、香川県にも足跡を残してみました。
つづく。
原チャネタがほとんどないのはご愛嬌(笑)。