下道愛好家の抵抗



長距離を速く快適に移動するのにとても便利な高速道路
下道の混雑を避け、「時間を金で買う」が僕の高速の使い方。

とはいうものの、僕、ケチなもんで (^^;) 確実に支払う価値のある、
京都縦貫道の「篠〜千代川」間の10km、200円(バイク)
名神の「京都東〜大山崎」間の15km、600円(バイク)くらいしか使いませんが(笑)。



便利は便利なんですけど、料金所が難関です。
グローブをはずしたり、財布からお金を取り出したりで、どうしてもモタついてしまいます。
後続車がつながりだすと無駄に焦って、お金を地面に落っことしたりして、さらに焦ったり。
ラジオで渋滞情報を聞いてると、よく料金所渋滞が起こって、せっかく高速走行で時間を短縮できても、最後でロスをしイライラする。
精神衛生上よろしくないです。


その点で、ETCってベンリですよね。料金所渋滞とも無縁ですし。


高速の料金のお支払方法として確固たる地位を築き上げてきました。
車に搭載された車載機により、料金所で停車することなく通過し、
無線通信により自動的に料金が清算される仕組みのこのシステム。

最初は対象が車だけでしたが、後にバイクの車載機も開発され、割引率の大きさやマイレージなどの優位性から
どんどん普及していってますね。

お持ちの車やバイクにETC車載機をつけて、より快適な高速走行を楽しまれている方も多いことでしょう。
どちらかと言うと、料金支払いに手間がかかるバイクのためのシステムじゃないかと思います。



僕はバイクにも車にもつけてないんですけどね(笑)。



決済が原則カードのため、最大で利用後2ヶ月も経ってからまとめて請求が来るのがどうも…。
それに、数字の上だけでお金を動かすのは、お金を使った実感がわかないので好きじゃないんですよね。
現金決済オンリーなのは社会人として問題があると言いますが、おれの好みやケチつけんな(-_-x)

あと、バイクの車載機の製造メーカーがJRC(日本無線)ただ1社の独占で、お値段が3万円からって、
僕の使い方ではモトが取れませんがな!



そんな高速道路料金を、土日祝日は東京・大阪圏を除き、
どれだけ乗っても原則上限1000円
になる政策、
通称「1000円高速」が出たとき、正直驚きました。




政府与党である自民・公明両党による、
来る衆議院議員選挙に向けての対策なのがミエミエだったからです。

民主党の勢いが増して、与党が野党に転落するのを恐れたのでしょう。



昨年(2008年)はガソリン価格が暴騰。
当時首相だった福田氏は「ガソリン高で車の利用が減り、CO2が減って良いではないか」と言っていたのに、
出来レースで首相になった麻生氏は「車の利用が増え、経済効果が見込めるでしょうが」とか言ってます。
180度発言が変わってるやん。


世界的にCO2を減らしましょうと言っているのに、
「諸外国の高速料金に比べて、ニポンの料金は高すぎるから安くしよう」と、車の利用を促進し、
CO2排出を増やすような見当違いの発言をしたり。

外国の価値観をニポンに取り入れようとするのがそもそもの間違いなわけで。



どうして民間企業になった高速道路会社・NEXCOにだけ5000億円もの税金で補助して
通行料金の大幅割引を行うのでしょう。
これでは交通量が増えた分、NEXCOだけが儲かるだけやん。

だいたい、こんなにゲタを履かせたら、
ライバルとなる他の交通機関はどんなに苦しい経営努力をしたって太刀打ち出来やしませんよ。


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どうして、車やバイクだけに大サービスするのでしょう。
それやったら、JRにも税金を投入して、新幹線の料金を1000円にしてくれたらいいのに。
JALやANAにも税金を投入して、国内線の航空料金を1000円にしてくれたらいいのに。
フェリー会社にだって税金を投入して(以下略)。


しかも、1000円になるのはETC搭載車だけで、それ以外の一般車は割引が全く無し。

たとえば、土日祝日に名神・京都東IC〜東名・東京IC(443km)間をバイクで走ると、
ETC車で1450円、非ETC車で7900円!

こんな差別待遇があっていいのか?



何故高速だけ?の答えは、多分コレ↓

ETCは利権の巣窟でして、ETC車載機を車に取り付ける(セットアップ)するたびに、
これらの事業を牛耳る「道路システム高度化推進機構(ORSE)」にお金が落っこちるシステム
なっているんです。

そして、そこに巣食っているのは、自動車業界などのトップや、
車載機メーカー・クレジットカード会社の役員、天下ってきた官僚など。


政・財・官が癒着して、何もしないでお金がザックザク。そりゃ笑いが止まらないないでしょうよ。
金持ちだけがさらに金持ちになるシステムに、国民が引っかかってるんですよね。



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確かに、支払う高速料金は大きく減って利用者のサイフにはやさしくなったかもしれませんが、
同じことを考えた利用者で高速道路はキャパシティを超えて、
各地で大渋滞が発生し何十kmもノロノロ運転させられて。

高速道路のオアシスであるSAやPAもごった返して駐車するのもままならないし、トイレは長蛇の列。

新レジャー「1000円でストレス体験ツアー」ですか?(笑)

そして、土日祝日が休みじゃない方って多数おられますよね。
彼らは蚊帳の外ですやん。
この施策がニポンの労働者の全てが週休2日を前提にしているなら、大間違いやど。


そもそも、原チャ族はまったく恩恵を受けられせん。

「1000円高速」の原資である税金を納めているのに。





その大波を避けることすら出来ずモロにかぶった結果がこれ→


国、政府の「思いつき」が
会社を、そこで働く人たちの生活を潰してしまいました。

降ってわいた災難って、この事やがな。

記者会見で役人どもがガン首そろえて「ゴメンナサイ」って謝ったくらいでは済まされへんど。
お前らの給料私財全部投げ打って補填してやれよ。



このコラムを書きながらしばし考えこみました。
旅は目的地だけが目的なのか?


いや、違う。
僕はバイクでさまざまな地を走り継ぐことで、そこに息づく風土や歴史を感じ、
また道ばたに咲く一輪の花に喜びを得るだろう。
目的地に向かう道程も旅の思い出の1コマとなるんや。

だから僕は下道が好きだし、下道をひた走る。



参考資料 京都新聞 2009年3月15日付朝刊
読売新聞 2009年5月 6日付朝刊
読売新聞 2009年5月26日付朝刊