祝・LEAD、本州脱出!最終日(後編)・2002年9月25日(水)、晴れ
前編を読んでない人は、ここをクリックして復習してきて下さい(笑)
そこから少し行くと、小豆島の一番の名勝 寒霞渓に到着です。 |
自然が作り出した 奇岩怪峰の展示場で、白っぽい岸壁に生える木々が美しいです。 麓と山頂を結ぶロープウェイに乗ると、更に景色を楽しめるそうですが、 誰もロープウェイに乗ってないので、却下(笑)。 一人でロープウェイ占領…むなしいもんねぇ。 居合わせた観光客なんか、観光バス1台だけ、それもオジサン、オバサン集団。 近寄りたくない。 そのにぎやかな集団は、僕と入れ違いに出て行ってしまった。 閑散とした駐車場。 オミヤゲ屋さんのヒマそうな視線が僕に刺さる。 何も買わへんど〜! |
田舎っぽいオミヤゲ屋さん、レストランの横に、場違いなほど豪華な公衆トイレが。 一瞥しただけでは、そうとは分からない外見。 入口は自動ドアやし(笑)。 これだけでも驚くのに、トイレとは思えない レンガ造りの洒落た内装に、絵や花まで飾ってある。 当然、トイレも気色悪いくらいピカピカ、贅沢な装備付きのウォシュレットまであるぞ! 金かけすぎー!! そのまえに、東隣にあるボロい公衆トイレを何とかしろ! |
紅葉の時期は最高だそうですが、9月下旬に紅葉なんかしてる訳が無いやろ、ちっとも面白くない。
自分の世界にひたるのも惨めなので、適当に撤収。
次の目的地にかける事にしました。
「太陽の丘ピースパーク」がその場所です。
ガイドブックには、
「地中海ムードいっぱい、大展望」
「古代ギリシャの都市国家のような平和と繁栄を願って建造」と書かれていて、期待は高まります。
イヤになるほどの上り坂も、いつの間にか下りに変わり、県道の名称も、小豆島スカイラインからブルーラインに変わり、気分も新た。
着いたぁ!
しかし、広い駐車場には乗用車が1台ぽつんと停まっているだけ。
またぁ? 二の舞とかいうヤツ??
どこが「丘」なのか分からない風情。
がっかりするのは早い、アクロポリスから迎えた聖火が燃えるギリシャ神殿と、
国連本部のと姉妹鐘の平和の鐘があるんや。行こう!
LEADを置いて、坂を登っていくと、さっきの車の持ち主らしきカップルとすれ違いました。
すると、神殿にいるのは僕一人?
ふはは、またしても独り占めや!
坂を登りきり、広場に到着。
……慈悲深い僕なので(疑)、その全体を見せず、最高のアングルで撮った写真だけお見せします。
ギリシャ神殿 |
神殿脇には… |
聖火が燃える横でお守り販売 |
平和の鐘 |
ギリシャ神殿の中には確かに聖火らしき炎が燃えていましたが、賽銭箱は、なぜにメイドイン・ジャパンなんや!
ジャパニーズお守り売るな!ギリシャお守り置いておけ!!
入口に絵馬を飾るな〜!!!
平和の鐘は、優しくつくように指示がされ、鐘つき代を100円要求されました。
(そばのお賽銭箱に入れるだけやけど)
「夜になるとスターヒルに変身。夜空がとってもGood!」って、街灯も無いところに夜なんか怖くて来られるかい!!
僕の落ち込みぶりは、言うまでもありません。
ああもう、知らんわ。ここも退散退散。
ブルーラインを下る途中で、野生の猿に出会いました。標識もありましたしね。 野生の割に、僕とガードレールを挟んで目と目が合ってもヘーゼンとしてるところ、 かなり人馴れしてるな?! 何もやらんぞ(笑) |
寒霞渓を下から見上げました。見下ろすのよりか美しいやん。 スカイラインを上るより、このブルーラインを上るべきやった…後の祭りや。 |
島の最南東端に位置する、大角鼻(おおかどはな)灯台が次の目的地。
途中で、醤油の「マルキン醤油」と「記念館」がありましたが、通過。
大角鼻灯台に向かう道は断崖上の狭路で、対向車も来ないので、不安になる道でした。
しかも、いつの間にか通り過ぎてしまったらしく、灯台は見つけられず。再びR436に出て来てしまいました。
もう一度この道を走る気にはなれず、R436橘峠の待避所で昼飯。
灯台を眺めながら買ってきたホカ弁を食べるつもりやったのに、ここ、ゴミの不法投棄までしてある……うううう(涙)。
R436橘峠を2度越え、もう一度マルキン醤油記念館へ。 さすが醤油会社。少しなら香ばしい醤油のにおいも、 ここでは辺り一面に濃い醤油のにおいが立ち込め、 慣れてない僕は気分が悪くなってしまった。 しょうゆソフトクリームなる謎の物体発見。 当然購入。 減塩醤油が入ってるそうですが、味に醤油は感じられず、キャラメルっぽい味…のはずなんやけど、 醤油のにおいが立ち込めてる中で食べたので、味覚がかなり狂っていたとは思います。 更に醤油のにおいにヤラれて、頭痛までしてくる。 醤油記念館も見学。 入場料210円で、記念品として小瓶の生醤油をくれます。←唯一の小豆島土産になりました。 |
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またR436に戻り、3度目の橘峠を越え、昨日上陸した、島の北東部の福田港へ。
でも船の出航時間まで1時間以上あったので、そこから、県道246を通って、ブルーラインに上がり、
県道31を下り、島の北部、大部港へ走りました。
県道246は、距離9kmで高度差が700mもあり、原付には辛いものがありましたが、
下りの県道31は、ガイドブックに「ローギア使用」と書かれた道の1つで、ブレーキ掛けっぱなし。
こんな道ばっかりやんか、小豆島は!と怒っても仕方がないか。
島の北東部は、小豆島のグランドキャニオンの名にふさわしい石丁場が広がります。
これだけ大きな採石場はなかなかお目にかかれません。
反対側に瀬戸内海。青い空。やっぱり交通量も無し。コントラストもいい。
写真を撮らなかったので、お見せ出来ませんが。
ぐるっと島の北東部を1周・40km、福田港に戻ってきて時計を見たら、所要時間は1時間を切っていました。
信号も交通量も無かったしね。早い早い。
小豆島で走った距離は、144kmにもなりました。案外走ってるものですね。
フェリー出航、15時30分。
まだ、姫路から京都の自宅まで140kmを走る仕事を残していますが、
あちこち巡ったせいで(期待ハズレが多うございましたのもありますが(笑))十分に疲労していた僕は、
フェリーの1時間半で体力を取り戻そうとした時に、悲劇は起こりました。
あろうことか、中高年集団を乗せた観光バスが2台乗船していて、客が、船室になだれ込んできたのです。
そこそこ静かだった船室は、中高年共のルツボと化しました。
窓際に座っていた僕の前の4人掛けシートに4人、俺の座るシートの横に3人、
後ろのシートに4人のオバサンが座りやがり、
(それも、僕の横に座ったオバハンは、空席が見当たらず「知らん人の隣でもええか」などとホザいて、俺の横に座りやがった!!)
「女3人寄れば姦(かしま)しい」の諺なんかそっちのけ、俺の気持ちもかんがみず、大声で喋りだし…(以下略)。
僕は、迷うことなく「にげる」のコマンドを選んだ。
単純な中高年集団(特にオバハン)は、船室の左側の座席に集中し、
右側には、僕と同じ恐怖を味わった単独青年たちが、難を逃れていました。
そこの4人掛けシートを独り占めして、しばしお休み〜。
しかし、オバサンパワー侮るべからず。距離が離れているのに、その声はビンビン響く!
ああ〜〜早く姫路に着け〜〜〜〜〜〜!!!!!!
17時10分、姫路港に到着。帰ってきたぞ本州に。
やっと、あの恐怖の喋りから開放される!(笑)
しかし、日が傾く時間から140kmも走らなくてはいけない。
行きしと全く同じルートで、帰路につきました。
1時間余りで日は暮れ、姫路から30kmほど東の明石市から先、京都市の自宅まで、闇の中をひた走りました。
もう、迷うことは無いので、ただただ、黙々と。
夜は、孤独感をより引き立てますが、それを振り切り、
途中、大阪府茨木市内で晩飯を食った以外、休むことなく走り、
自宅到着は、22時50分。
姫路からの所要時間は、5時間40分(行きとやっぱり大差ないな)。
最終日の走行距離は272km。
2日間の走行距離は、455km、平均燃費は、35km/Lでした。
僕としては、内容が濃くて、十分に満足の行くツーリングでした。 ∴これだけの文章になったんやもん。
LEADの不調を除けば(笑)。
フトコロに優しかったのは燃費だけで、フェリー乗ったり、ビジネスホテルに泊まったりしたので、かなり贅沢な旅でした。
悪友「T」と丹後半島にツーリングに行った時と、金の使い方が全然違う…。
しばらくは、おとなしく過ごして、エコノミーに徹しよう。
おつかれ、LEAD50。