“スモール”ライト




ドラえもんのひみつ道具にコラムのタイトルと同名のものがありますよね〜。

懐中電灯のような形をしていて、その光を浴びたものは小さくなるというものです。


確か、最初は光を浴びたらずっと小さくなったままだったはずなのですが、
「のび太の〜」のサブタイトルがついた映画のなかで「小さくなっていられる時間制限」があるなど
後付けの設定が出来たことを思い出しました。時間が切れると元の大きさに戻るんですよ。



いちど決めたことを、後からコジツケで覆したりするのは大人社会の悪いところなので、
子どもの作品では夢を壊してほしくなかったんやけど…。
肝心の藤子・F・不二雄氏がサッサと鬼籍入りしちゃったので問い詰めることも出来ひんやないか(゚Д゚ )


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今回のコラムで登場するものは、そんな後付け設定はありません。本当に小さくなったままになるのです。

何が、って?



信号機です。



現在の一般的なものはライトの直径が30cmです。(→コラム「黄色の矢印信号など色々」)
頭上高くにあるためそのサイズを感じにくいのですが、
12インチのLPレコードやLDと同じ大きさ…といえば、でっかいな〜の印象を受けます。


…え?レコードとかLDを知らんって?お父さんやお母さんに訊きなさい。




LEDの配置密度を高めることで、直径を小さくしても明るさを保てるとか。
2017(平成29)年度から更新される信号機のライトの大きさは30cmから25cmになります。
信号機の大きさが変更されるのは、1968(昭和43)年以来、49年ぶりだそうで。




(c)読売新聞




実物も見かけました。
上側(通常の信号)が従来の信号機、下側(矢印用信号)が新型と思われます。






な〜んや、たったの5cmか〜と侮るなかれ。
円の面積は半径の2乗に比例するから、面積は7分の5…およそ30%も小さくなるんですよ。


それから、厚みが電球式が63cmあるのに対して、たったの6cmになります。ペランペランですやん。
重さも9.9kgと従来型の6割に。
これら小型軽量化により、台風などの強風に対しても強くなるそうです。


2017年6月22日に大阪市鶴見区において正式運用が始まりました。



将来的には全国126万ヶ所の全ての信号機がコンパクト化するそうですが、
今のサイズに見慣れているだけに、新しいのが出だし立ての頃は違和感を感じるでしょうね。



参考記事:yomiuri online 2017年2月24日配信記事