黄色の矢印信号など色々 【信号機ネタ詰め放題】




今回のテーマは信号機です。
青・黄・赤の三色が点り、交通の流れを潤滑にしてくれている、大切な存在です。
以前にも歩車分離信号で取り上げましたが、
あらためて、2回に分けてお送りいたします。




実はこのネタ、3年くらい前から昨年にかけて一度取材したんですけど、どう料理していいか分からず、
お堂入りしていたものを今ごろ引っ張り出してきて 再取材した次第です。
なので、このコラム内で使われている写真には1〜4年くらい前のものも混じっています(笑)



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☆信号機の大きさ


遠くからでもよく見えるように 高い位置に設置してありますので、小さく見えます。
が、信号のレンズは直径30cmもあります。ごく普通のフライパン並より大きいんじゃないの?
さらに、直径45cmの物もあります。見慣れていないと「でかっ!」と圧倒されます。





↑写真左側のが直径30cmのもの、右側が45cmのものです。
同じ位置に設置されているのにこの違いですよ(笑)。




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☆信号機の消費電力


車両用が70W、歩行者用が60Wだそうです。
あれだけのレンズを光らせるんですもん。電力もしっかり食うんですね。

それやったら電球型の蛍光灯にしたら節電になるやん…と一瞬考えましたが、蛍光灯は点灯するのに数秒かかるし、
あまり短時間にパチパチ点けたり消したりすると、寿命が大幅に短くなるんですよね。

ちなみに電球は青と赤が1年ごとに、黄色は2年ごとに交換(僕の記憶によると。間違っていたら指摘よろしく)。
家の電球みたいに切れてから交換では遅い(笑)ので、さっさと換える、と。



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☆予告信号


見通しの悪いカーブの先などに信号がある場合、その手前に設置されます。
黄色の1灯式が定番です。
消灯していると、その先の信号が青。
黄色の点滅だと、その先の信号が黄色か赤
なので減速し注意せよ の意味です。
運転免許を取得するまで、全く理解できなかった信号のひとつです。

この信号機については、別のコラムで取り上げています。


僕が通った大学の裏手の道路には、「予告」の看板が掲げられた青黄赤式の信号が設置されています。
直角カーブを曲がったところに信号があるので、そういう風にしているのでしょうね。


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☆LED式信号


昨今大流行のブツです。
LEDでフルカラー表示が出来るようになったのを機に開発されました。


従来の電球式より寿命が長く、夕日や逆光でも見やすい利点があります。
電球は光が拡散しますが、LEDは光が直線的に飛びますので遠くからでも分かりやすいですね。

電球式→ 
LED式→ 


↑電球式の青信号の写真は西日が当たって、どれが点灯しているのか分かりづらいです。



それのデメリットとでも言うんでしょうか、夜はまぶしいんですけど。乱視の僕にはつらい(涙)。
消費電力も15Wと電球式の数分の1。
ただ、設置費用が、従来型の1.5倍かかるのが難点ですが…。でも、安全を考えたらそれぐらいの投資は安いもの。




ニホン初のLED信号機の記事が載ってましたので、ご紹介しますね。






初めて見かけたのは、2003年に京都市中京区御幸町三条交差点(だったはず)でした。
まだLED式が世に出て間だしでとても目を引きました。夜だったので、まぶしいぐらいに明るかったですね。
また歩行者用信号の「人の形」自体が青や赤に輝くのも新鮮でしたよ↓

電球式→ 
LED式→




2006年度末では、全国の信号機の総数は、車両用が112万灯、歩行者用が87万灯あり、
これまでに車両用が14万4000灯、歩行者用4万6000灯がLED式に置き換わっていて、
電球式に比べ8750万kWhの電力を節約しているそうです。


全てLED式に置き換えると、8億8300万kWhの電力が節約でき、33万4000トンのCO2の排出削減になります。
数字が大きすぎて、実感がわかないな(笑)。



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☆黄色の矢印信号  



さて、ようやく登場。
この写真を撮るためだけに、わざわざ山を越えて滋賀県大津市の京阪電鉄・浜大津駅まで行ってきました(笑)。
これは路面電車だけが進んでもいいという意味の信号です。
めっきり見かけなくなった、貴重な信号です。見たこともない人もおられるでしょうね。




おや、不審者が写ってるやん。しかもカメラ目線で(笑)→ 



↓に写ってるのは、坂本線の電車(左写真)と、京津(けいしん)線の電車(右写真)です。
信号だけでなく電車も一緒に撮ってみました。例の信号は写真左端にチョロッと写っています。


微速前進する電車までブレるなんて、僕の撮影の腕は相当なものらしいです。
オヤジのニコンの1眼レフを狙ってるのに、これじゃあまず貰えないなorz

 



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 ←こんな信号も発見しました。(青の部分が矢印)
 ←ピンボケ写真で恐縮ですが、これは予告信号で、真ん中に青が点灯しています。
 ←これは真ん中に赤信号があり、左側に左の青矢印、右側に右の青矢印が出ます。
 この道が交互通行のために、このような信号にしたようです。



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 ↑こちらはせっかちな人向け。
 岐阜県中津川市で撮影したものですが、

 大阪駅前には「あと何秒(で青になります)」表示つきの
 超せっかち者向け歩行者用信号
があったな(笑)。




参考資料:
京都新聞 2003年12月3日付夕刊
毎日新聞 2007年12月3日付朝刊(上のと日付が同じなのは偶然です(^^;))
毎日新聞 2014年11月11日付朝刊