スポーツe-BIKE
既存のアナログ的な物事を電子・電気化、デジタル化すると
eメール(手紙)、e-TAX(納税)、e-power(日産)、eスポーツ(オンラインスポーツゲーム)、E電(死語)などなど、
とにかく「e」を付けるのがトレンドのようです。
電気を意味する、electricの e ですね。単純やなぁ。
さて、大阪は万博記念公園で毎年春に開催される自転車イベント「サイクルモード・ライド」。
モーターショーの自転車版でして、新型の自転車や奇抜な自転車の展示、
自転車関連のウェアやグッズ、アクセサリなどの販売が行われ、毎年大変にぎわいます。
昨年、2019年春も行ってきました。
その中でも目玉なのは、自転車の試乗。
この手のイベントでの試乗というと、ちょっと走るだけで、感覚を得る前に試乗が終わってしまうイメージがつきものですが、
「サイクルモード・ライド」は「ライド」の示すように、
園内の道路で1台につき2km以上の距離を試乗させてくれるのです。コースにはしっかりとしたアップダウンがありますので、漕ぎ心地や上り坂の走りやすさといった自転車の性能を思う存分に楽しめるんです。
おかげで、有名メーカーの自転車の試乗は予約ですぐに埋まります。
昼からノコノコと会場入りした僕に、新型車に乗れる空き枠などあるはずがない、と (
ノД`)
ですので、「残り福」を求めて会場内の試乗車を見てると、ある自転車コーナーに目が留まりました。
eバイク。なかなかの謎っぷりです。
モペッド(→コラム「目標、完全コンパチ二輪車!」)かなと思いましたが、
そもそも自転車イベントで運転免許の必要な乗り物は邪道ですよね。
ここでいうバイクとは、日本語の自動二輪車の意味の「バイク」ではなく、英語でいう「バイク」です。
つまり自転車。正確に言うと、電動アシスト自転車。
この手の自転車は実用重視でママチャリの独壇場でしたが、
今ではスポーツタイプの自転車にも広がってきているのです。
100%己が脚力で走るのがロードバイクをはじめとするスポーツタイプの自転車でしたが、
そこにも電動アシストが侵食してきてまして。
やっぱ、スポーツ走行でも楽に走りたい、と。
バッテリーやモーターの小型化により、パッと見では普通の自転車と遜色がなくなってきていますし。
こんな風に↓
じゃ、それを一台試乗させてもらおか (`・∀・´)
僕が選んだのは、コチラのスポーツeバイク↓
一見すると、タイヤの径が小さい「ミニベロ」と呼ばれる自転車です。
なんとバッテリーはフレームの中に収めてしまう凄ワザ。
モーターはどこにあるのかすらよくわからないほどうまく隠されています。
試乗コースに出て、電動アシストをONにし、ペダルを軽く踏み込みます。
すると、いい勢いでグッと前へ進むやん。
進むというより押し出されるような感じですよ。
あの一瞬だけなら、戦闘機のスクランブル(緊急)発進より速いと思います(笑)。
本領発揮は先ほども申し上げたように上り坂。
普通、タイヤの径が小さいとペダルが重いし速度もさして出ないのですが、
このスポーツe-バイク、異次元の走りを見せてくれ、何の苦もなく上り坂を走り切れちゃいました。
言ってしまっていいですか? コイツ、羊の皮をかぶった狼でしたよ。反則です。
手軽さも含めて、縛りが多いままの原付を凌駕していますわ。
そりゃ原付界が青色吐息になるのも仕方がないなと思います。
2020年は新型コロナウイルスの影響で開催中止になってしまいましたので、
その間にスポーツeバイクはさらなる進化を遂げているのでしょうね。