自家用車に扮したタクシー




そうか、そういう使い方があったか…。


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まずは、2枚の写真を見てもらいましょう。








一見、普通の乗用車に見えます。

が、違うんですね〜これが。

両方ともタクシー、もしくはハイヤーなんです。
(ナンバープレートの平仮名が「あ」行と「か」行ですので 間違いありません。)



普通、タクシーやバスといった旅客業の車は「緑地に白文字」の事業用のナンバープレート
(以後「ナンバー」)を付けているはずですよね。
でも、これらはどう見ても自家用車にしか見えません。



ところが、ナンバーをよくよく見ると、右上にラグビーワールドカップのマークがうっすらと見えます。



そう、これは特別仕様の事業用のナンバーなんですね。



それなら、車検のあるバイクのナンバーのように緑の縁取りがあるはずなのに、これらにはそれが見えません。



もしかして、白タクとか?

…ではありません。



上の写真をじっくり見てください。両者ともナンバーに枠をつけています。
それにより緑の縁取りが隠されているんですよ。




なぜ、こんなことをするのでしょう。

ちょっと考えて、2つの結論にいたりました。




ひとつは、ハイヤーだと分からなくするため。

某タクシー会社は、運転手つきの高級車を役員車として企業等に派遣していますが、
それが緑のナンバーだと、自前ではないと周囲(特にお得意様など)にバレバレなのが恥ずかしいから。



もうひとつは、個人タクシーを自家用車として使うため。

タクシーの装備である行灯等を外した車は、私用で使えますが、
緑ナンバーだとタクシーの私的利用がモロバレで恥ずかしいので、それを分からないようにしたいから。




緑の縁がついただけの事業用ナンバーなんて誰が取得するんやろうと思ってましたが、
自家用車に扮するために使うとは考えましたね(笑)。


ま、どちらにしても、見た目を気にする軽四の例と同じ傾向が見られますね(笑)。
(→コラム「軽四乗りはラグビー好き?」)



ただ、無許可営業の「白タク」と間違われることはあるそうで、
「街中で手を上げてもらえない」と10台ほどが通常の緑色のナンバーに戻しているそうです(笑)。



僕は、行灯だけではなく、ナンバープレートの色もあわせて「あの車はタクシーやな」と判断する僕は、
白いナンバーだけを見てしまい、手を挙げずに見逃してしまいそうですわ…。







↑そりゃ、これでは一目見てタクシーとは分からんわなぁ。




参考記事:京都新聞 2019年6月19日付朝刊