暫定税率・34年ぶり期限切れ記念



1973年ごろのオイルショック以来の 昨今のさまざまな物品の値上げ騒動。


原油高の影響で、陸海空全ての物流の輸送コストが増大し、商品価格に転嫁され物価が上昇。

それにくわえて、原油に代わるクリーン燃料としてバイオエタノールの生産増大のために、
食用の穀物(小麦、トウモロコシ、大豆)が減産、市場流通量が減り値上がり。

それを飼料とする家畜のえさ代に跳ね返り、牛乳・乳製品まで値上がり。


石油を原料にしたプラスチック製品が多数を占める100均ショップが、
「200均ショップ」とかにグレードアップしないかと気を揉んでいます(笑)。


ほかにも2008年4月からこんなものが値上がりです。



見かけ倒しの好景気のために収入は増えず、出費は増えるばかり。


その中、わずかながらも果敢な値下げが行われます。
揮発油税(ガソリン税)と軽油取引税、地方道路税、自動車取得税の4税と、
自賠責保険が、2008年4月より値下げになりました。



☆自動車取得税が5%→3%、
☆ガソリンは25円/L、
☆軽油は17円/Lの大幅値下げ!

☆自賠責保険は、事故減少により支出が減ったため、平均24.1%の驚異的な値下げです。



値下げされる↑の4税は「道路特定財源」の一部であり、用途が道路建設やそれに関係した物だけに限られています。

しかし、「道路建設を急ぐ」という名目で、1974年からボッタクリな 重税 暫定税率が適用されていました。
つまり、今まで↑の額面分余計に課税されていた、と。

それが期限切れを迎え、34年ぶりに正式な税率になるのです。




正式な安い税率では税収が減って国の運営に影響が出るとか、
ガソリン価格が下がることで ガソリンの消費量が増えCO2も増大し 環境に悪いとか、政治家は言っていますが、
全部 詭弁 きべん キベンー!!!


道路特定財源といいながら、
国土交通省職員の保険の掛け金や レクリエーションにまで使っていたのは誰?

ガソリンが安くなった分車に乗りまくれるほど、この国の経済潤ってんの?
消費者を見くびらないで欲しいな。


と、いうわけで2008年4月1日から燃料価格が大きく下がり、懐にやさしくなりました→  





僕がよく行くセルフのエネオスで定点観測(笑)。

↑2008年3月31日 ↑2008年4月1日


原油価格の高騰を受けて、実勢価格では20円引き(軽油は12円引き)ぐらいですが、文句ありません。
だって、今までより圧倒的に安いんやもん。


が、政府・与党は、暫定税率の復活を目論んでいます。
衆議院で諸法律を可決し、野党が過半数を占める参議院で否決されても、
衆議院で3分の2以上を占める与党の再可決(※「衆議院の優越」といいます)でボッタクリ価格に戻してくるでしょう。

国民の幸せはナポレオンより短い「30日天下」くらいで終わりそう。

さらに、これらの税収を道路特定財源→一般財源にすると抜かしています。


アホか。もし暫定税率のまま一般財源にしたら、
それこそ今まで無駄な道路を造りまくっていましたと証明することになるど(-_-x)



「ごめんなさい」と謝った支持率25%しかない首相サン、
あんた、どっちむいてナニに対して謝ってんの?全然誠意が感じられへんねん。


それより国民を混乱させている責任を取って議員全員辞職して、あらためて民意を問え!

本音は、「暫定税率で無駄遣いしますごめんなさい」やろね。

けれど、ここまでガソリン価格が上昇していなかったら、
暫定税率は無条件で10年延長されていたでしょう。
ガソリン価格の高騰に感謝しなくてはいけないのかも…?

さてさて、この騒動、どうなりますやら。

その結末はこちらをどうぞ

参考資料: 毎日新聞 2008年3月28日付朝刊
京都新聞 2008年3月31日付朝刊
読売新聞 2008年4月 1日付朝刊